“第二幕 白石の街は豈至らんや。”

道だ・・・。

ほんとだ・・・

見知らぬ河原から数時間ほど歩いて、ようやく道のような場所に出た。

舗装もされていないが、車道であることには間違いないようだ。 なにかの通ったであろう轍がある。

でもこれ、何か変だよね・・・。

細すぎるんだよ。 自動車のタイヤっていうか、車輪みたいな・・・。

確かに。 なんだろう、人力車とか?

わからない。 でもこの道をたどっていけば街につくってことだよね。

うん。 しばらく歩いてみようか。

・・・・・・

なにこれ。 街・・ていうか、遺跡?

人いないみたいだね・・・。 雰囲気も日本とはだいぶ違う感じ。

ヨーロッパ系・・・ギリシャ?

アテネの神殿の柱に似てるね。

パルテノン神殿だっけ。 そういえば、この丸い柱とか似てるかも。

じゃあここはギリシャ、なのかな。

いや、ちがうっぽいよ。

どうしたの?

なんていうか・・・違う気がする。 もっと中心の方に行ってみれば、詳しいことがわかるかもしれない。

わかった。 いってみよう。

歩いてきた道の先には一際小高い丘があって、その上には石造りの白い館がある。

まずは、そこまで歩いてみよう。 花帆は祐美の手を握って足を踏み出した。

あっ! 祐美、ちょっと待って。

どうしたの?

ここで待っててね。

なにかを見つけたようだ。 入ってから数分で花帆は戻ってきた。

見てこれ! パンとチーズ、それから水もあったよ。

え、それ大丈夫なの? 人が住んでなさそうなのに、食べられるのかな・・・

すんすん・・・ 大丈夫、だと思う。 酸っぱい匂いとかしないし。

はむっ・・・ごくん。 ほら、祐美も。

大丈夫かなあ・・・。 まあ、いただきます。

ふたりで簡単な昼食をすませた。 いつも食べてる国産のパンより少し硬くて、そのぶん食べごたえがあった。

あまったパンは拝借した籠に詰めて、丘に向かって再び歩き出した。

これは・・・

お城だよね・・・。 すっごい、初めて見た。

やっぱり人の気配はしないね・・・。 なかに入ってみよう。

入り口はどこだろう・・・?

遠目では洋館のようだったそれは大きなお城だった。

中世ヨーロッパの建築物、だろうか。詳しくはないが、そんなイメージにぴったりの内装だ。

とりあえず入ってみたけど・・・。 どうしようか?

やっぱり探検するべきじゃない? こんなところ滅多に来れないよ。

これだけ大きければ、この場所について何かわかるかもしれないしね。

そうと決まったら、ほら出発~!

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Posted at 2012/09/21 13:14 Viewed 11 times

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