フハハーッ!! 燃えろ、燃えろぉ~っ!
フフ・・・「炎使い」である私の手にかかれば、空さえ紅蓮の色に変わっていく・・・。
銃の弾丸も、ミサイルも・・・何者であっても、この私を阻むことすらできないのさ!
さて、この街はこれで終わりかな。
では、次の街を焼きに行くか。
そんなことはさせないよ。姉さん。
おやおや・・・誰かと思えば、弟クンじゃないかね。
何の能力もない・・・一般人のキミが、どうやって私を止めるつもりなんだ?
止めるさ・・・。
ボクの能力は、今まで封印されていたんだ。
オヤジとオフクロ・・・両親の力で封じられていた力・・・。
それを開放してもらってきた!
姉さんを・・・倒すために。
ほう・・・面白いじゃないか。
そして、これを預かってきた!
《預金残高》 ¥598,762-
それ・・・銀行の通帳?
これは、毎年のお正月に・・・母さんが「とりあえず預かっておくから」と・・・。
姉さんから、言葉巧みに取り上げていたお年玉が全額入っている口座だ!
お、おい・・・まさか!?
これがボクの能力・・・くらえっ!!
《預金残高》 ¥598,762- ¥576,343- ¥551,425・・・
減ってる!! 減ってるよ!
これがボクの能力、「無駄使い」だ。
きっと今頃は、前からほしかったゲームとマンガが家に届いているはず。
やめろよ! 姉ちゃんの金、勝手に使うなよ!
姉さんが街の破壊をやめる、と約束してくれるなら止めるけど。
・・・わかった!! やめる、やめるから!
《預金残高》 ¥551,425- ¥533,219- ¥497,333・・・
おい!! 止まってねえぞ!
この能力・・・一度、使ったらボクにも制御できないみたいだ。
だったら止めるとか言うなよ!
何しろ今まで、一度も使ったことがなかったからね。
こんな能力なら、そりゃ親も封印しておくわけだ。
フザけんなよ!! なんとかしろよっ!
姉さん・・・。
なんだよ!
ついでに、ピザも頼んでいい?