───「青春」って、具体的にはどういうことなんですか?
どうしたんだ?いきなり・・・そんなもの誰にだって分かるだろ?
じゃあ例えばどういうものを 「青春」って言うの?
ほら、アレだよ、アレ・・・浜辺で「こっちおいで~(裏声)」とか言ってキャッキャウフフする奴だろ?
それは何か違うような・・・せめてもっとイマドキ風な感じの奴を言えよ・・・
先輩はどうです?何か分かりませんか?
私が集めてるのはここの過去とか、相手の情報だよ・・・そういうのは持ってないかな
そう言われると・・・私たちは「青春」というものをしてないのかもしれないな・・・
・・・・・・・・・
・・・「青春」、したいな。
───よし、じゃあしよう!
・・・え?
だから「青春」だよ、「青春」!
・・・!どうやって?
うむ・・・ただこれは私1人じゃ出来ないから、皆の力が必要だ。
なら僕たちも・・・
必要みたいだな!
ああ、ただ店員くんには店員くんにしか出来ない仕事もあるから、それも頼む。
アイアイさーっ!
は、話が大きくなったね・・・
なんだ?皆と一緒に「青春」が出来るんだぞ?イヤなのか?
・・・嫌じゃない。むしろやりたい!
よし!じゃあ始めよう!プランは考えてある!行くぞ!
オーッ!
・・・・・・・・・
コソコソ・・・
コソコソ・・・
コソコ、ギュッ、スパーン!・・・コソコソ・・・
クラス一同(き、気になる・・・・・・)
キーンコーンカーンコーン・・・
・・・よし!行くぞ!
バビュン!×5
モブ1「・・・なんか気になるよな?」
モブ2「ああ・・・気になってしょうがなかった。」
モブ3「何やってるか見てみたいな。」
モブ4「・・・どうする?後付ける?」
クラス一同「うん、そうしよう。」
・・・・・・・・・
アリガトウゴザイマース!
ほらっ!だらしないぞ!こんなもの1人で持て!
普通の女の子はこんなに重いのは運べないよ!先輩!反対側持って!
アイアイサーッ!(シュバッ!)
モブ1(・・・?何か筒状の物を運んでいる・・・?)
・・・・・・・・・
アジュジャシター
・・・っと、ライターはこれでいいかな?
モブ2(火を使うのか・・・?)
・・・・・・・・・
オウ、モウチョットユックリシテイキンシャイ
あー、ジーさんごめん!急いでるんだ!
わかった・・・じゃが、火薬の取り扱いには気をつけるんじゃぞ?
わかってますって!
モブ3(・・・火薬?爆発させるのか?)
・・・・・・・・・
────よし!必要なアイテムは全て揃ったな!
・・・えっと・・・、やりたいとは言ったけど・・・ほ、ホントにするの?
妹ちゃん、姉に二言はないのだよ・・・
ここまできたんだから、やるしかないだろ・・・
終わりよければすべてよし!ですよ! ・・・ミツカラナケレバ
ええい!やると決めたらやるんだ! 明日の夜11時集合!
4人「ハ~イ・・・」
モブ1「聴いたな?我々は10時集合だ。おやつは300円以内だぞ。」
モブ2「せんせぇ~!バナナはおやつにはいりますか?」
モブ1「・・・コレだったら許可しよう。」
モブ2「・・・オゥフ・・・・・・」
モブ1「他に質問あるやつは?」
モブ一同「準備万端であります隊長」
・・・あの、お客様方・・・集団で廊下にいられたら困るのですが・・・
モブ1「黙れ。では、解散!」
ワアァァァァァァァァァァ・・・
・・・俺って、何なんだろ・・・(;ω;)
・・・次の日、だよ!
モブ1「・・・よし、ここなら誰にも気付かれないだろう。」
モブ1「日没まで後少し・・・恐らく何か準備のためにもうそろそろで来るだろう。」
モブ2「そんなこと言ってる間に来たみたいだね。」
・・・店員くん、ここに置いてくれ。
はいよっ、コイショッ!
ウワッ、おっさんくさー!
・・・バ怪力(ボソッ)
アァン?!(メキメキメキッ!)
せ、先輩・・・筒が壊れるのでやめて ください(´・ω・`)
姉さーん、コレはどこですか?
おう!そっちだ!
モブ一同「アレ・・・ナンダッケ? ミタコトハアルンダケド・・・ コソコソアヤシイ・・・ オレラガイエルコトカ?」
準備は・・・整ったな。皆も準備はいいか?
・・・(・・・コクリ)
よし・・・いくぞ!
点火!離れろッ!(ダッ!)
モブ1「・・・やっぱり、あれは・・・」
モブ2「・・・?」
・・・ッ!いけッ!
────バシュッ!
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・
────────
───それは、心の奥底から何かが込み上げてくるほどに美しく、そして、彼らが思い描いた────
行くぞ皆!せーのっ!
「青春」って! なんやぁぁぁーーー!!
みんな「これだぁぁぁーーー!!」
「ヒャッフゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
モブ2「・・・俺達も、あんな事してみたいな」
モブ1「・・・そうだな・・・・・・」
───花火に照らされる彼女達は、誰が見ても眩しかった。彼女達のような行動は真似をする事は出来ないだろう。
だが、そう思っている彼らも、皆で集まって、行動して、彼らだけの真実を見つけた。
───こんな形でも、傍から見たらこれも「青春」の一つではないのだろうか?
・・・まあ、今の彼らにとってはそんなことは些細な事だろう。なぜなら───
イョッシャア!全員撤収!全ての痕跡を残すなぁぁぁ!!
アラホラサッサーーー!
え?どうしたんですか皆?なんでそんなことを・・・
聞いてなかったんですか?打ち上げ花火は許可無く、無断で打ち上げた場合は犯罪になるんですよ? ガチャガチャ
オーケーブラザー、筒の回収は終わった!撤収するぞ!
おうちーに帰ろうかー!
モブ一同「・・・」ダラダラダラ
ハナビー→ご近所さん通報→パトカー登場→モブ一同が現れた!コマンド?→逮捕\(^ω^)/
モブ1「───撤収ゥゥゥゥ!!」
タイチョウ!ロープノジュンビガトトノイマシタ! ニゲロ!ヤツラダ!ヤツラガクルゾー! オンナガユウセンダ!イソゲ! ミザルイワザルキイテナイザルゥゥゥゥ!
───これで今回のお話しは終了だ。楽しくて面白い事なら私は何回でもやろうと思っている。
で?!「青春」はどうだった!
───すっごく楽しい!
───私は、この笑顔の為なら・・・なんだってやってやる。
HAPPY END!