バシュ!
ボトリ。
な、何度やっても糸こんにゃくだけ切る事ができぬ!
ふむ。
もし敵が糸こんにゃくを使う輩だったら…
百花が危ない!
早く切れるようにならなければ!
だがこう練習していても埒が明かない。
・・・。
一旦町に行こう。
一体どうしたものか…
ん? あれは…
本当にやるの?
まかせて! 空中切りは得意なんだ!
切るのは人参、豚肉、糸こんにゃく、ジャガイモ、タマネギだね。
じゃあ投げるよ!
ドルトムント!
え?
じゃなかった、どんとこ~い!
まずは人参!
おりゃあああああ!
スパパパ!
みんな「おおー!」
次ジャガイモ!
てりゃああああ!
スパパパ!
タマネギ…
は剥けばいいか。
カク。
そんなのいいからさっさと投げてよ!
お肉!
うおおおお!
スパパパ!
最後は糸こんにゃく!
はあああああ!
スパパパ!
なっ!? 何っ!?
またつまらぬものを切ってしまった!(ドヤ顔)
すごい! どこでそんなの覚えたの?
お母さんを見てただけだよ。
それでできるなんてすごいよ!
そ、そうかな~!
本当にすごいことだよ!
そんなに褒めても何もでないよ~。
見事な技だ! さすが我が妻!
誰が妻だこら!
って、あなたは危ないサムライ!
さすがにその通り名は傷つくんだが。
せ、正ちゃん! 逃げるよ!
えっ!? どうして!?
いいから早く!
ちょ! 何故逃げる!?
と、とりあえずここまで来れば!
何がどうなってるの?
実は…
全く、ゴミくらい出し忘れないでよ。
あ、小萌莉さん。
ん?
うげ! 破壊王!?
やだな~、そんなに偉くないって!
落葉香、褒められてないから。
ええ!? そうなの!?
ど、どうしてお二人がここに!?
実は…
かくかくしかじか。
というわけで逃げてるの。
そうなんですか。
見つけたぞ!
ふええ! 来た!
と、とりあえず中に!
バンバン!
二人「「ひい!!」」
なんかホラーだね。
わ、私の部屋に行きましょう!
バキン!
何の音!?
きっとドアが破壊されたんだ!
賠償金高くつけよう。
バタン!
やっと追いついた。
ひえええ!
さあ! 私に技を!
来るなー!
ポイ。
私のノパソ!?
ふん!
バシュ!
バラバラ。
デ、データが~!?
大人しくしていれば何にも問題ない。
さあ! 行こうか!
いやああああ! 助けて~!
落葉香ちゃん! 助けに来たよ!
あ、阿加井さん!
テメ―! 落葉香ちゃんを泣かせたらどうなるかわかってんだろうな!
私に負けたものが何を言うかと思えば。
今日ここで潰す!
いいだろう! 相手をしてやる!
二人ともやめなさい!
バキ! グシャ!
ぐふ!
ガクリ。
どはあ!
バタリ。
全く、人さまに迷惑かけて…
白子さん!?
もう大丈夫ですよ。
うわ~ん! 白子さ~ん!
よしよし、怖かったですね。
どうやら終わったみたいデス?
はい、これ以上の被害はもう出ないかと。
あ~あ、かなり壊してるデス。
この総額はなんとか支払っておきます。
パソコンは「時を巻き戻すんジャー!」で元に戻すデス。
ではすぐに手配します。
そんで、この馬鹿親父は何してるデス?
も、百花よ。 そんな怖い顔しないでくれ。
いくら私でも怒るデス!
うぐ!
みんなに言うことがあるデスよね!
ご、ごめんなさい。
私の顔に免じて許して欲しいデス。
こ、怖かったですけどわかりました。
そうだ! この子が新しい百花のママだよ!
白子さん!
フン!
ズガン!
ぐぼは!
バタリ。
さて、回収もしたので帰ろうデス。
はい。
たー。
ちー。
つー。
後でちゃんと直すので戻って来てくださ~い。
と、とりあえず事情は話しておきますのでその人を早く連れて行ってください。
では頼むデス、白子さん。
はい。
行きましょう。
白子さん、すごかったね。
いたた~、敵は!?
もう帰りました。
落葉香ちゃんは!?
ここにいます。
はぁ~、よかった~!
ありがとうございます、阿加井さん。
私の役目は落葉香ちゃんを守る事だからいつでも駆けつけるよ。
あ、阿加井さん…
報酬は落葉香ちゃんの体でいいから。
私の感動を返せ~!!
はぁ~。
その後、小萌莉の家のドア、パソコンなどがちゃんと会長の頼んだ修理業者によって修理された。
そして会長の父親は、
ナス嫌ーーー!
好き嫌いするなって言ったのは馬鹿親父でしょうが!
娘の拷問を受けていた。