はい、今日はあなたたちのラブ度を測りますよ。もうすぐバレンタインデーですからね。もう時間は無いので、頑張ってください
はぁ?
ちょ?
なんで?
ほら、見ててもどかしいんですよ。
幼馴染みとか
後輩の男の子とか
一年の時から同じクラスとか。
条件揃ってるのに、決め手にかけて。めんどくさいんで、ちゃっちゃと受けちゃってください
――数時間後――
はい。それでは採点終わったので、一問ずつ解説していきましょう。まずは第一問。チョコを渡すならどこ?
これは簡単ですね。正解は、気持ちが高まった場所です。大事なのは気持ちです。場所なんて何処でもいいんです!! 男は貰えたら嬉しいんです!!
三人の回答は……
下駄箱に入れておく、
机に入れておく、
帰り道義理チョコ風に渡す……。
はぁん? 馬鹿ですか?
まずは、下駄箱。一見普通に見えますが、不衛生です。靴の臭さとチョコの香りが混ざって最悪です。マイナス30点。
机はまぁ、ありですが直接もらった方が嬉しいでしょう。5点。
帰り道に義理チョコ……負け犬の発想は嫌いです。0点
先生、酷いよ……
第二問。他のライバルと差をつける為にはどうしたら良いでしょう?
これは難しいですが、正解は戦う前から既に決着はついている! です。
え? 答えになってない? 先生、これくらい強気な方が好きです。そもそも三人とも、すぐにでも付き合えるんだから、日和ってんじゃねぇよ!!
……ごほん。取り乱しちゃいました☆
三人の回答は、
手を繋いでみる、
彼の事を褒めてみる、
友達感覚だけどちょっと違う事をアピールしてみる……。
あぁ、もう可愛いな!! 必要ねぇよ、そんなこと。0点!!
ちょっと、先生はこのテスト何点だったんですか?
……先生は、受験資格無いの……いい人、いないの……
せ、先生!! 泣かないで?
ほ、ほら、バレンタインデーまでに良い人できるから!!
そこからバレンタインデーまでの先生は、冬の受験生の追い込みの様に必死に女子力を磨いたとさ。
若いってだけで、みんな可愛いなぁ……
私からのチョコなんて……誰も喜んでくれないよね?