皆さんお久しぶりです、鼻毛マンです
いかがお過ごしでしょうか?自分は暑さに少しバテ気味です
さて本題だけど、発売しちゃったねー放課後バトルフィールド
出たね色んな意味で問題作 自称ラノベ界の麒麟児様が書いたそーで そんなギャグは求めていないんだけどな
しかし酷い内容みたいだねぇ・・・尼レビューが面白いことになってる
正直尼レビュー書いてる方のがラノベ書きに向いてると思うんだけども
だね・・・ さて、今回はどんな内容で?
前回はハブキだったからね 今回は放課後の二次創作してみようかと思ってさ
我ながら喧嘩売ってんなー まぁそもそもHBF見てないからまったく別物になると思うんだが
ま、暇つぶしに近いから原作から離れても気にしない 文句言われようと捨て垢だから気にしないし
というわけでほうか・・・げふげふ 「学園バトルフィールド」行ってみよう!
うっし、やるか
ごく普通・・・では無いが、それなりに平穏に暮らしていたはずだった
とある事情により両親は行方不明となっており、現在は姉妹との3人暮らしをしている 金銭的に苦労はしているものの仲は良かったので楽しい日々であった
しかし、そんな平穏もこの春に起こった出来事により崩れ去ってしまった
そう、とある女に巻き込まれたことによって
なんなんだよ、これは!?
朝7時丁度、目覚まし時計の音が辺りに響いた
布団の中で何かが動くものの、そこから出てくる気配は無い
もー、うるさいなぁ。早く起きてよお兄ちゃん!
ノックもせず力いっぱいドアを開けて入ってきたのは、ツインテールの可愛らしい少女であった
うぅん・・・後5分頼む
そう言っていつも寝過ごして遅刻ぎりぎりじゃない ほらほら起きた起きた
ぬぅ、仕方ないな。起きるよ
そう言って布団を退け、ゆっくりと立ち上がる 髪はボサボサで、着ていた制服は皺だらけになっていた
もー!また制服来て寝てる! 遅くまでゲームするのはいいけど家から帰ったらまず着替えてよ
仕方ないだろう、借り物なんだから早めにクリアするのが当然 でも悪いな・・・ふわぁ、眠たい
もう、早く髪梳いて制服の皺伸ばしてから来てよね!ご飯出来てるから
そう言い捨てると慌しく出て行く俺の妹、柚子を見送り壁にかかっているもう一つの制服へと着替える
制服の皺は帰ってからアイロンでもかけるか とりあえず朝飯食いに行こう
牧原家のリビングでは、パンの焼ける香ばしい匂いが漂っていた
ちゃんとしてたらそこそこ格好いいのになんでお兄ちゃんはああもだらしないんだろう
お、柚子お帰り カヲルは起こしてきたのか?
リビングにはスーツ姿の女性が朝ごはんを作っている 手馴れた様子で今しがた焼いたパンを皿に移していた
起こしてきたけどさー 聞いてよお姉ちゃん!お兄ちゃんまた制服姿で寝てたんだよ
なんだまたなのか・・・ゲームはほどほどにしろと何度言えば分かるのやら
ゲームに回す時間があるならお姉ちゃんと喋ればいいだろうに!
お姉ちゃん・・・大切にしてくれてるのは分かるけどそのシスコン、ブラコンは行き過ぎだと思うよ
柚子は呆れた様子で姉を一瞥し、パンの載ったお皿をテーブルへと運んでいく
おはよう千夏姉 何か手伝うことはある?
おはようカヲル 助かるけどもう準備終わったから食べましょう
お兄ちゃん髪!結局梳いてないじゃない
あぁ朝飯食ったら直すよ まだ時間はあるわけだし
そうだけどさ お姉ちゃんの時間もあるわけだしあんまり待たせないでよね
まぁまぁ、私のほうもまだ時間はあるわけだしそこまで怒らなくていいじゃないか とりあえず食べようか
よし、いただきます
いただきまーす
はい、いただきます
ご飯前の挨拶を済ませ、各々の前にあるパンへと手を伸ばす 細かく切られており、よく見ると耳の部分のが多いように思える
今日もパンの耳か・・・たまには普通に一枚食べてみたいものだ
別に出してもいいけど、そのかわり夕ご飯のおかずがもやしオンリーになっていいの?
もやしオンリーってあれか?二ヶ月前にあった刻みもやし9割の混ぜご飯にもやしの味噌汁、もやし炒めにもやしサラダ、もやしステーキの上にもやしおろしがかかったやつ・・・
デザートに冷凍もやしもつけてあげるよ?
聞くだけで萎えてきた 遠慮させてもらおう
今月はそこまで苦しくないし、庭の野菜もいい具合に出来てるからパンを買うくらいは大丈夫だぞ?
何言ってるのお姉ちゃん、余裕があるなら貯金するに決まってるでしょ もしお姉ちゃんに何かあったら私たち生活出来なくなるし
お姉ちゃんに何も無いのが一番いいんだけど、もしもってことがあるし その時にはそっちにお金回すからもやし生活に慣れるのもいいことだよ
ははは、お姉ちゃんの心配してくれるのか 柚子は本当にいい子だな
パンの耳をかじる柚子の頭を優しく撫で、微笑む千夏 数年前、両親が突如行方不明になり、一人で弟妹を見ていた千夏にとって
二人はなにより大切な存在であり、心配してもらえることが嬉しかった
朝から姉妹仲のいいことで ごちそうさまでした、学校の準備してくるよ
お粗末様でした 頑張って勉強しておいで
食器を水につけ、リビングから出て行くカヲルを見送ると柚子が不満げに千夏を見ていた
どうした?柚子 そんなふくれっ面して可愛いぞ?
お姉ちゃんがどれだけ頑張ってるかお兄ちゃんは知らないんだよ・・・あんな適当な言い方するなんて
千夏はそんなことを漏らす柚子の頭を撫で続け、微笑んでいた
柚子、今の生活は私の我が侭によるものだ それにカヲルはつき合ってくれている
本来ならば親戚に引き取られ、バラバラになるはずだったのを私が離れたくないからと駄々をこね、こうして貧しい生活をすることになった
それなのに大した文句も言わず、この生活を受け入れてくれている 未だに二人を引き取ろうとしてくれる親戚の誘いを断ってまでも、ね
だから感謝されるどころか私が感謝したいくらいだよ カヲルにも、柚子にもね
お姉ちゃん・・・
ほら、もうすぐ時間だから柚子も準備しておいで! 後片付けは私がやっておくからさ
え?もうそんな時間? ごめんねお姉ちゃん、後お願い!
慌てて席を立ち、自分の部屋へと走っていく柚子を見送り千夏は後片付けを始める
そう、これは私の我が侭 父さんと母さんがいなくなって不安な私が、今度は弟妹をも失うことになったために望んだくだらない、ね
だからあの二人を手放すくらいなら、私は自分の全てを使ってでも一緒にいるわ カヲルと柚子には苦労をかけちゃうけど
さてと、洗い物も終わったし私も準備しようかな
そう一人呟くと、玄関へと歩いていく千夏 それを物陰から寂しげに見つめるカヲルがいた
・・・姉さん
こんなところで何してるの?お兄ちゃん
ぬおーびっくりした!いつの間に側にいたんだ柚子
いきなり叫ばないでよ!びっくりしたのはこっちだよ!
あ、あぁすまんな 姉さんも待ってるだろうし行こうか
?変なお兄ちゃん
訝しむ柚子を無視して玄関へと歩いていくカヲル それに慌ててついていく柚子を千夏は待っていた
二人とも忘れ物は無いか?
うん、大丈夫だよお姉ちゃん お兄ちゃんは忘れ物は無い?
ん?あぁ教科書とか大体のものは教室に置きっぱなしだから問題ないよ
置き勉は駄目だって先生がいつも言ってるじゃないの 本当にもう・・・
ははははは、私もよく学校に置いて帰ったわ 月曜日とか授業多くて鞄重いもんねぇ
もー、お姉ちゃんも乗らないの!お兄ちゃんが調子に乗っちゃうでしょ
楽しそうに笑う千夏を見つめるカヲル いつも自分たちを気にかけ、動いてくれる姉の優しさと、先ほどの独り言が頭の中で何度も再生されていた
カヲルの視線に気付くと、千夏は笑いかけた その笑顔は、普段言えないことを告げるには十分すぎるほど魅力的であった
どうした?カヲル お姉ちゃんをそんなに見つめて・・・もしかして
お姉ちゃんに愛の言葉を呟こうとしているのか?!いつでも受け入れるぞ私は
はぁ・・・さっきも言ったけどそのシスコン、ブラコンは抑えたほうが
姉さん、いつもありがとう ここで生活していられるのも姉さんのおかげだよ だから・・・これからも頑張ってほしい 俺に出来ることがあれば何でもするから
突然のカヲルの言葉に沈黙が降りた しばらくして口を開いた千夏は満面の笑顔を振りまいていた
カヲルうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
ぬおっ、あぶねぇ!
全力で抱きつこうとする千夏を避けると勢いまま下駄箱へと突っ込んでいった
鈍い音がしたにもかかわらずその笑みを崩さず振り返る千夏は、ある種の恐怖を感じさせた
なぜ避けるのだカヲル!お姉ちゃんが喜びのあまり抱きつこうとしたのに
あんな勢いで突っ込んでこられたら誰でも避けるわ! それに・・・なんか恥ずかしいし
わ、悪いけど先に行くから!また後でな柚子
そう言い捨てると慌てて家を出て行くカヲル それを唖然と見守る柚子と今にもハートが飛び出そうなほど笑顔の千夏が残された
ってお兄ちゃん待ってよ!私も一緒に行くんだから!
後を追って家を出ていく柚子を見送り、千夏は戸締りをすると二人が走り去った方向を見やる
・・・もしかしたらさっきの独り言を聞かれたのかもな、突然あんなこと言われるのは 恥ずかしいものだ
さて、私もそろそろ行かないとな 行ってきます
二人と反対方向へと歩いていく千夏 その足取りはとても軽かった
待ってよお兄ちゃん、一緒に行こう
あ、あぁ柚子 えーっと・・・さっきの言葉はよければ忘れてもらえると助かるんだが
姉さん、いつもありがとう ここで生活していられるのも姉さんのおかげだよ だから・・・これからも頑張ってほしい 俺に出来ることがあれば何でもするから(キリッ
ぬおおおおおおおおお!やめろ顔から火が出る!
なら言わなきゃいいのに 突然あんなこと言い出すから今日は雨降るかと思って折りたたみ傘持ってきちゃったよ
えぇいやかましい!言いたくなったんだから仕方ないだろう
でもさっきのお兄ちゃんは格好良かったかな いつもああならいいのに
何か言ったか?柚子
うぅん、何でもないよ!気にしないで
学校へと徒歩で向かう二人 山の上にあるのだが、その規模は大きく山のふもとからでもその姿が確認出来るほどであった
それにしても遠いね学校 お兄ちゃんよく2年以上通ってたと思うよ
本当に疲れるんだよな、あそこ 道路あるのにバス通ってないから毎日が山登りさ
まだ数回しか上ってないけど3年間あそこに行くとなるとめんどくさいなぁ
まぁそう言うな 学校自体は大きい上に施設も充実してるから楽しいもんだぞ
確かにあそこ凄いよね 野球場とかサッカーグラウンドもあるって聞いたんだけど
あるけど行くまでがまた遠いんだよな 10分近く山登りしないといけないから
大きいが故の問題って所だね
まぁ住めば都ってもんだ あの学校も、家もな
・・・うん、そうだねお兄ちゃん
それじゃあ私はこっちだから
大丈夫か?広い上にお前方向音痴だから兄ちゃん心配なんだが
いつまでも子供扱いしないでよ!一人で行けるもん
カヲルの言葉に拗ね、肩を怒らせて歩いていく柚子を見送ると、何故か笑っていた
・・・あいつの教室あっちじゃなくてこっちなんだがな まぁ子供じゃないみたいだし大丈夫だろ
何一人で笑ってんだ?カヲル 不気味だぞ
・・・なんだ有斗か どうせなら可愛い子に声をかけて欲しかったぞ
あんな怪しい笑い方してるやつに声かける女なんぞ風紀委員とかくらいだぞ?
突如現れ、カヲルと親しげに話す男性 制服を着崩し、髪を染めているため軽い男に見える
名前は榊有斗(さかきゆうと) カヲルの幼馴染であり悪友と呼べる存在で、家庭の事情もよく知っていた
お前の柚子を見る時の目よりはマシだと思うぞ? あれは変態にしか見えん
いやだって可愛いじゃん?柚子ちゃん あのロリプニボディにツインテール、それでお兄ちゃんっ子だろー 完璧すぎるぜ
風紀委員さんこっちです、変態が校門前で興奮して下級生を見てます
テメェふざけんな!マジで風紀委員こっちに来てるじゃねぇか!
制服をきっちりと着こなし、いかにも堅そうな雰囲気を纏う男女が二人へ向かって走ってくる
こらー!牧島カヲル、榊有斗!またお前らかあああああああああああああああ
・・・なんかお前も呼ばれてっけど何かしたのか?
・・・そういやこの前集会中にこっそり携帯ゲームしてたのバレたんだっけ 後エロ本を風紀委員の女の子にページ開いたままぶつけたり
前者はともかく後者はどんな状況だったのか気になるが・・・それは後だ とりあえず逃げるぞ
だな とりあえずお先に、有斗 お前のことは忘れないよ
は?それはどういう・・・へぶしっ!
聞き返すより早く、カヲルは有斗の足を払い転倒させる そして振り返ることなく校舎の中へと走り去っていった
ちょっと待てカヲル!お前後で覚えてろよおおおおおおおおお!
有斗の断末魔が辺りに響き渡る それを面白そうに影から眺める人がいた
ふぅん、あれが牧島カヲル ・・・あの脚力は是非欲しいわね
そう呟く彼女の顔には邪悪な笑みが張り付いていた
6時限目終了のチャイムが鳴り響き、生徒達が帰り支度を済ませる中、カヲルと有斗は席に座り談笑していた
それじゃあ今朝のお詫びは柚子ちゃんの写真だぞ
そんなこと一言も言ってないぞ?俺のセクシーヌード写真ならいくらでもやるが
それでもいいぜ?コピーして学園中にばらまいてやるから
その時は「この写真を撮ったのは有斗なんです 別れるって言うならこれをばらまくって脅されて それでも一緒にい続けるのは辛くて」って言ってやる
それだと俺とお前がアッー!な関係みたいじゃねぇか! しかも加害者俺になってるし
まったく・・・人をからかっておきながら自分は被害者面するお前のやり方には関心するわ
そんなに褒めるなよ、照れるじゃないか よし、うちに来て俺の妹の兄を○ァックしていいぞ
お前のことじゃねぇか!一瞬喜びそうになった俺の純情を返せ
今の俺の台詞に反応するやつに純情もクソも無いだろうが
それもそうだ というかこんな不毛な会話してないでそろそろ帰ろうぜ?今朝の件は許してやるから
ありがとう、お前から借りたエロ本風紀委員に見つかって取られたり、家で柚子に見つかったやつを有斗が忘れたやつだと言ったことも許してくれるとは
おいこらふざけんな!俺のお気に入り持っていかれた上に柚子ちゃんに嫌われるだろうが!
まぁまぁ、ジュース奢ってやるから許せよ
ふてくされた有斗を慰めつつ下駄箱へと降りてきたカヲル なけなしのお金だが、有斗に使うのならばいいと思ってしまうのは彼を信用しているからだろう
・・・はぁ、もう怒ってないからいいよ お前もそんな余裕あるわけじゃないだろうし ただ、柚子ちゃんへのフォローだけはしといてくれ
おう、分かったよ 有斗は熟女好きじゃなくて柚子みたいなロリっこ大好きって言っておいてやる
それ悪化しますよね?!マジでやめてください
大丈夫大丈夫・・・ん?下駄箱になんか入ってる
カヲルの靴の上にはピンク色の可愛らしい便箋が乗っていた しかし、それを留めるシールは何故かドクロマークである
ラブレターなのか果たし状なのか・・・どっちだと思うよ、有斗
あれじゃね?屋上に呼び出して 「貴方のことが大好きです、でも私以外に目移りする貴方は嫌・・・だから、一緒に死んでください」みたいな
怖っ!ヤンデレかよ まぁ開けてみるのが一番早いな
始めまして、牧島カヲル様 とある事情によりお手紙を出させていただきました 今日の放課後、屋上のガーデンでお待ちしております
へぇ、典型的なラブレターって感じだな もう放課後だし急いで行ってこいよ
あぁ、行くつもりだが・・・字が殴り書きなのが気になるな 緊張してってよりめんどくさいけどって感じが・・・
そうか?とりあえず気にせず行ってこいよ、そしたら分かることだし 俺は先に帰っておくぜ
あいよ、すまんな とりあえず行ってくるわ
そう言って校舎の中へ戻るカヲルを見送り、有斗は上履きを履き替えて学校を後にした
おい、背景が屋上じゃないぞ?!
学校の屋上は広く、一部をガーデンにし緑化に励んでいる 高い木もあるためガーデンの見通しは悪い
目当ての人物を探し、歩き回ると端のフェンスにもたれかかる女の子がいた
えっと・・・君が俺を呼んだのかな?
ん?あぁやっと来たか牧島カヲル、待ちわびたぞ
屋上に呼び出した女の子は悪びれた様子も照れた様子もなく、来ることが当たり前であったかのようにカヲルの名を呼んだ
俺に話があるんだったよね?何かな
突然呼び出したから緊張してるかもしれないがそう堅くなるな、悪いようにはしない だがその前に一言言わせてもらおう
女の子はカヲルの側により、耳元へと唇を近づける 突然のことに緊張するカヲルの耳に、大きく息を吸う音が聞こえた
あたしを屋上でいつまで待たせるんだ!!放課後になってから既に1時間は過ぎてるんだぞ!とっとと上がって来い!!!!
ぎゃあああああ、耳が、耳が!
学校中に響くような声を耳元で受けたカヲルはその場にうずくまり身悶えた 女の子の声は山彦となって辺りに響き渡る
いきなり何しやがる馬鹿女!鼓膜が破れたらどうしてくれるんだ
はぁ?このあたしを待たせたあんたが悪いのよ あたしが呼んだら5分以内に来い、分かったな
カヲルはあまりにも自分勝手な物言いをする女を睨み付けるも、それを平然と受け流される
屋上の風を受け揺れる長く赤い髪はあまり手入れをされておらず、まるで彼女の強い感情を表す炎のようにも見えた
閑話休題、嫌なら飛ばしてください
・・・赤い髪?私の髪真っ黒でポニーなんだけど
仕方ないじゃん、赤髪は姉に使っちゃったしそんなに素材あるわけじゃないしさ
まぁ仕方ないっちゃ仕方ないか ていうことは今後も立ち絵とつじつまが合わない部分が出てくるわけね
そういうこと 全体的な流れは考えたけど背景があってなかったりキャラの見た目が微妙に違ったりがあります
申し訳ありませんがその辺りは想像力で補って頂きたいです
本当にごめんなさいね、こんな所で閑話休題にしちゃって ただ一番違和感ある場所だったのでここで言わせていただきました
それでは続きをお楽しみください
はぁ、変な女に関わってしまった それで何の用だよ
単刀直入に言う、これにサインしろ
そう言って突きつけてきた紙には”野外活動部、入部届け”と書かれていた
俺に部活しろって言うのか?悪いが断る 第一3年生の俺を誘うのはおかしくないか?一年もいることはないってのに
・・・牧島カヲル、家族構成は2歳ずつ離れた姉と妹 両親は現在行方不明であり、親が残した家に3人で暮らしている
カヲルは驚愕した 姉妹と3人暮らしを知ってるならともかく、両親が行方不明であることは有斗を含めて数人しかいないはずであった
姉は高校中退し、現在は会社員、妹はここ、伊弓学園に今年入学 姉の給料でなんとか生活しているものの・・・
やめろ・・・それ以上言うな!
・・・両親は1000万の借金をしており、現在利息を払うことだけで精一杯である ゆえに貴方たちは極貧生活を強いられている
親戚の所へ行かない理由は家族離れたくないのもあるけど、他へ迷惑かけたくないからってことね いやはや、美しいこと
このクソ女・・・!なんでそんなこと調べた! 何が望みだって言うんだ
あんた馬鹿?さっきも言ったはずだ これにサインをしろ 心配しなくても本物の入部届けだ、借金の保証人とかじゃない
他人のプライベートを暴いたというのに、悪びれもせず、あろうことかこちらがサインをしないことに苛立ちを見せる目の前の女にカヲルの堪忍袋の緒は切れた
歯を食いしばれこのクソ女!
怒りに任せ、顔へと向けられた拳を受け流し、カヲルの足を払うとその反動を使って女は押し倒した マウントポジションを取られたカヲルは力任せに振り払おうとすると、がっちりと固められていた
危ないじゃないカヲルくん いくらあたしでも当たってたら・・・あんた自身の治療費が払えないようにしてやるよ?
上から睨みつけると、もう一度カヲルへと入部届けをつきつけた
ここまでして俺に入部させようとするとは・・・なんでだ?
あんた運動神経いいでしょ?その運動神経の良さがどうしても欲しいのよ
そんなくだらない理由で俺を選んでここまでやったってのか?イカレてるなお前は
イカレてるなんて最高の褒め言葉よ それに、この部活はあんたにとっても悪い話じゃないわよ
悪い話じゃない?まぁ今の状況に比べればマシなんだろうけどな
あんた本当は自分も学校辞めて働こうと思った だけど姉に止められたから卒業まで働くことが出来ない
でもそれに納得しきれないのがあんた だから今はとにかくお金が稼げるのであれば何でもしたい・・・違う?
・・・本当に全部調べてるんだな、どうやって調べたのやら 確かに俺は今お金が欲しいさ、二人を楽にしてやりたいから だが出来ない自分がもどかしいんだ
そこであたしが持ってきたこの話があんたにとって重要になるってわけ あんたお金が欲しいんでしょ?
それはもちろんだが・・・なぜ部活でお金が発生する?そしてその部活は何をさせるんだ
簡単に言えばゲームよ、外で走り回るね 正確に言えば外とは違うんだけどもまぁ似たようなものだし
とにかくあんたはこれにサインをすればいい 悪いようにはしないわよ?
チッ、分かったよ サインするからとっとと退いてくれ 尻の感触が気持ち良いんだ
気持ちいいならこのままでいいんじゃない? まぁサイン書けないのは困るから退くけどね
先ほどまで動けないほど固められていたのに、そこを離れるとすぐに身動きが取れるようになる 痛みもないのでついた埃を払い立ち上がると、床を使ってサインをする
ふんふん、これであんたは入部完了ね さっきも言ったとおり悪いようにはしないわよ
はぁ、厄介ごとに巻き込まれたな 二人にはなんていえばいいのやら
カヲル!
大声で呼ばれたため、顔を上げるとそこにはまだ明るい太陽の光を浴び、微笑む少女がいた
・・・綺麗だな、お前
は、はぁ?!あんたいきなり何言ってんのよ!ばっかじゃないの?!
その顔は髪と同じように赤く染まっていく 先ほどまでの悪い女とは別人のような少女がそこにはいた
えぇい、ニヤニヤするな!とっとと行くわよ!
そう吐き捨てると屋上の出口へと大またで歩いていく女の子 その子を呼び止めようとするも、肝心なことを知らないことに気付いた
なぁあんた、名前はなんていうんだ?
あん?そういや名乗ってなかったか あたしの名前は九重誉(ここのえほまれ)あんたと同じ3年生だよ
誉か・・・とりあえずよろしくな
側へとより、誉と無理やり握手をするとまた彼女の顔が朱に染まった
い、いきなり手を握って何しやがる!離せこのナンパ男!
ぶっきらぼうに払われると、肩を怒らせ屋上を後にした 声は怒っているも、後ろから見ても分かるほど耳を真っ赤にして照れているのであった
・・・何をされるかは分からないけど、お金がもらえるっていうならやらせてもらおう そう、自分の全てを使ってでも
そう心に誓うと、カヲルは屋上を後にしたのだった
第一部、完!
あれ?あっちだと一話はバトル終わるまで進んでるんじゃなかったっけ?
書いてもいいんだけど、ここは携帯小説とかと違って長々と書くのに向いてないんだよ 多分戦闘シーンだけで今回と同じくらい使う気がするし
それとも、500ページ近くある作品を読みたい?
・・・遠慮する ただでさえキミPだと読むのに時間かかるのに
というわけで今回はカヲルと誉の出会いまでを書きました 次回は実際にバトルシーンを書きます
ただ、いつ完成するかは分からないのでかなり気長にお待ちください
それでは皆さん、ご閲覧ありがとうございました 駄文でSAN値(正常値)が削られたかと思いますので申し訳ありません
それでは~