前略!中略!後略!
自己紹介くらいちゃんとやれ!
というわけで皆さんこんばんわ、鼻毛マンです 今回は手短に説明すると、前回の続きを書きたいと思います
崩壊ブッコフファンタジーの1話後半に当たる戦闘シーンだね
まぁ突っ込み所多いから大分手直ししますけどね と言っても自分はあんま銃に詳しくないので何か変な所があればぜひ突っ込んでください
ある本片手に書くことになるわけなんで、臨場感は無いかもね それでは
レッツゴー!
なぁ誉、何処まで行くつもりなんだ?一度学園を出るなんて
黙ってついてくるくらい出来んのかお前は まず向こうの校舎に行くんだよ
そう言って誉が指を指したのは研究棟であった 科学部などはあそこで活動しており、少し危険な実験も行われているという噂も存在する
そこそこ遠いな・・・歩いて15分くらいか というか研究棟ってことは薬の実験や解剖の実験台になるっていうことか?
さっきも言ったけど悪いようにはしない あんたに何かあった時一番悲しむのはお前の姉妹だ 誰かが泣くようなことをあたしは望んではいない
ま、あんたを脅したのはあたしだから警戒するのは当然だし邪推も仕方ないことだと思う
・・・いや、誉を信じるよ 行為は許されたものじゃなかったけど、俺や家族のためにもなるってちゃんと考えてくれてたわけだし
それに姉さんと柚子の心配してくれてるんだ 結構優しいんだな、誉は
ばっ馬鹿じゃないのあんた! ほら、とっとと行くわよ
でも本当に何させるつもりなんだ?確か運動をさせるって聞いたけども
まぁね ただここで細かい説明をするわけにはいかないわ 割とデリケートな問題だから
分かった、今は黙ってついていくよ
そうしといて
研究棟・・・先ほどの本校舎よりも少し小さいが、教室全てがなんらかの実験施設となっているため、部屋数が少なく一部屋が大きくなっている
そのため、いくつかの教室は学園の生徒用ではなく、系列の大学や実際の研究施設が使っているときもある
さて、目的地はここの三階右奥の教室よ
了解 しかしドアの間隔が凄いな・・・本校舎の二倍近く離れてるぞ
興味持つのはいいけど迂闊に開けないことね たまに極秘研究やってるから色々言われるわよ
おー怖・・・とっととその教室に行こうぜ誉
言われなくても着いたわよ、ほら入った入った
ドアを開けるととても広く部屋に、机と椅子が少しあるだけの殺風景な教室だった
誉はカヲルに椅子に座るよう促し、それに従う 休み時間の雑談のように一つの机を椅子で挟み、向かい合って座る
それで誉、お前は俺に何をさせようというんだ?
慌てるな、順を追って説明する まずカヲル、あんたには私と一緒にサバゲーをしてもらう
は?サバゲーってあのエアガン持って打ち合う?
そう、そのサバゲー 普段はソロプレイなんだけどそろそろ辛くなってきてね せめてペアバトルくらいはしたいのよ
サバゲーって結構大人数でやるもんだろ?ソロプレイってどういうことだ?
まぁ詳しい話は実際に見てもらったほうが早い・・・んだが、まずは準備が必要だ こいつをあんたに渡しておく
誉がポケットから取り出したのはいわゆる”ドッグタグ”と呼ばれるものであった 薄い金属板にチェーンがつけられており、鈍い輝きを放っている
表にはローマ字で”makishima kaworu”とその下には今日の日付が書かれていた
裏面を見ると正方形の中に白と黒の奇怪な模様、いわゆる”QRコード”が描かれている
これは?裏になぜかQRコードがあるんだが
あんたの認識票よ そのQRコードにあんたの身長、体重や生年月日等全部載ってるわ
俺プライバシーの侵害で訴えれば勝てるんじゃねぇかな、これ
普通の携帯だとそれちゃんと読み込まないわよ はいこれ
もう一つ、黒のスマートフォンのようなものが手渡される 画面には何も映っていない
おいおい、俺携帯代なんて払えないぜ?それ分かってて渡してるのかこれを
もちろん分かってて渡してるわよ それにその携帯、普通の電話としては使えないわよ どちらかというとトランシーバーに近いし
誉はもう片方のスカートからカヲルに渡したものと同じタイプの携帯を取り出した カラーは髪と同じ赤いである
ほれ、電源入れて教室の端に行ってこい
はいはい・・・電源はここだな
電源を入れるとすぐに画面に明かりが灯る 友達に見せてもらったスマートフォンと違い、アプリの種類がすごく少なかった
教室の角に着き、カヲラが振り返るとその正反対の場所に誉が立っていた
お互いの声を大きくしないと会話も出来ない距離であり、カヲラが大声で何をするか聞こうとすると、手元の携帯画面に”誉”の文字が浮かんでいた
はいもしもし、カヲルです
もしもしはいらんよ、これは携帯と違うしね やろうと思えば数人と同時に会話することが可能だ
そうか・・・ところで誉よ、今日の下着の色はなんだ
もうちょっとしたら赤になるわよ あんたの血で全身真っ赤になっちゃうから
・・・調子に乗ってすみませんでした
さて、変態は後でぶん殴るとして さっさと行くわよ、時間もあんまないし
行くって何処へ・・・?ってなんで教壇の下に顔突っ込んでるんだ誉
誉は返事をすることなく、そのまま教壇の下へと姿を消していった
おいこら誉!・・・って教壇の下にはしごがある 降りろってことか
誉の後を追い、暗く狭い通路をはしごで降りていく
ふむ・・・何も見えんな 誉、いるのかー?
そう声を投げかけると、カヲルは足元に違和感を感じた 何か柔らかいものを踏んだような感覚がある
・・・後で覚えてやがれ、カヲル お前のその顔を眼鏡ごと踏んづけてやっから
・・・すまん、気をつける
そこから少し降りると、明かりが灯った場所に出る 大きく、頑丈なドアがあり、まるで侵入者を拒む門のようでもあった
カヲル、そこの右側にコンソールがあるからさっき渡したタグのQRコードを近づけてみて
こうか? ・・・何も起きないんだが
自動ドアじゃないから自分で開けなさい
こんなハイテクなことしてるんだから自動ドアにしとけよ! しかも押しても引いても開かないし
カヲルが全身を使ってドアを押したり引いたりするも、びくともしない そろそろ息が切れそうなカヲル、つまらなそうに一瞥し、誉がドアの前に来た
とっとと開けなさいよ、何してんのよ
誉はドアを持ち、一気に横へとずらした 障子のような音を立てて、ドアが流れていく
引き戸かよ!色々とおかしいだろこのドア というか先に言ってくれ誉
カヲルの言葉を無視し、そのまま奥へと進んでいく誉を見つめ、ため息をついてしまう
・・・むなしいわー
少し背中を丸め、誉の後についていくとひときわ大きな部屋へと出た
辺りはたくさんの機械で埋め尽くされており、そこの真ん中に一人の女性が座っていた
いらっしゃい誉ちゃん、今日も多対一の変則バトルする?
いえ、今日はプラクティスでお願いします ペア戦は初なもので
誉ちゃんがプラクティス?必要ないと思うけど・・・ってあら?隣の子は?
こいつが昨日言ってた”牧島カヲル”ですよ 今日はこいつに基本的なことを教えようと思いまして
そっか、よろしくね牧島君 私の名前は双葉 鈴(ふたば りん) 一応近くの大学の生徒で、ここの研究棟の一室はご好意で借りさせてもらっているわ
なんか知ってるみたいですが一応 牧島カヲルです、よろしくお願いします
お互いに軽く自己紹介し深々と頭を下げる
鈴さんは背中まである髪を軽く結わえ、白衣を来た長身の女性であった 20前後であろう少し大人びた顔は、優しい笑みをカヲラへと向けていた
いやぁ、美人ですね鈴さん 学校でもモテモテでしょう?
あははー、口が上手いですね牧島君、こんなブサイクな人にそんなお世辞を でも私もちょっと本気にしたいな
いえいえ、全然本気にしていただいて構いませんよ 本音で言ってますから
誉ちゃん、この子面白いですね ってあら?誉ちゃんどうかしました?
二人の談笑を少し苛立たそうに見ており、カヲルに対しては更に刺すような冷たい目を向けていた
・・・?どうした誉 ドMなら興奮しそうなほど冷たい視線を向けてきて 鈴さんとの会話を邪魔したなら謝るが
うっさい黙れ変態 その顔面今踏んでやろうか
・・・俺が何したって言うんだよ
誉に睨まれ萎縮したカヲルは、数歩下がって辺りをもう一度観察し始めた
(・・・まったく、あいつは誰に対してもあんな綺麗だとか美人だと言うのか? あたしに言った時もいつもの癖みたいなものだったのか?)
(ってあたしは何を考えているんだ!あんな変態のことなんて気にもならないっての!)
誉が百面相しているのを、にやにやしながら鈴は見つめていた とても珍しいものを見た、そんな感じである
・・・なんですか鈴さん その生暖かい視線は
いえいえ、やっぱり誉ちゃんも女の子だったんだなって感じですよ っと、牧島さん説明するのでこっち来てくださいな
それじゃああたしは時間も無いので準備してきます
3つほどあるドアの一つへと入っていった誉 それと入れ替わるようにカヲルが真剣な顔をして鈴の前へ
あの、鈴さん ここではサバゲーをしてお金をもらえると聞いたのですが・・・本当なんですか?
あら、その部分は聞いたんですね その通りです ただ普通のサバゲーとは違いますけどね
普通のサバゲーとは違う?確かにここでするには危ないと思いますが
まぁ、実際に見ていただくのが一番いいかと こちらへどうぞ
椅子から立ち上がり、入ってきたドアから反対の場所にある、一番大きなドアの前に二人並ぶ
先ほど誉はこの扉の左側へと入っていった 誉がいる部屋からは金属がこすれるような音が聞こえている
それじゃあ開けますよー、見ててくださいね
ドアを開けると、部屋の中は真っ暗であった しかしその部屋は奇妙で、鈴たちがいる部屋から洩れる光が、そのドアから先へは届かないのである
なんですか・・・ここ 凄く不気味なんですが
危険は無いのでまっすぐ進んでいただいてもよろしいですか? 私はついていけないのですが
・・・わかりました、まっすぐでいいんですね
牧島君、ドアに背を向けてまっすぐだとさっき貴方が入ってきたドアの方へ行きますが
ちょっとしたジョークですよ、それでは行ってきまーす
躊躇することなく、まっすぐに部屋を進んでいくカヲラを見送る しかし闇がカヲラを覆ってしまい、すぐ見えなくなった
・・・へぇ、普通の方だと緊張したり恐怖を感じて足が竦むもんなんですがねぇ 目の前の異常をちょっとした冗談を交えて恐怖を無くし、でもそれそのものはちゃんと理解して見ることが出来る
なかなか面白い子を連れてきましたねー、誉さんも しかしあの子・・・どこかで見たことあるような
音も光も無い道を少し進むと、妙な浮遊感があった
真っ暗すぎて何も見えんな・・・てかいつまで歩けばいいんだ?これは 1時間歩き続けるとかは流石にきついんだが
しかしカヲルの心配も杞憂に終わった 突如目の前が開けると、そこには・・・
満点の青空が広がっていた 木々は揺れ、風がそよぐ 先ほどまでいた部屋からは想像出来ないものであった
眩しいな・・・って青空だって?! そんな馬鹿な、俺は確かにあの暗闇の中を歩いて・・・
慌てて振り返るも、カヲルが通ってきたはずの闇は跡形も無く消え去っていた
途方にくれるカヲラの耳に、着信音が響きわたる 先ほど誉より渡されたあの携帯であった
もしもし、誉?なんなんだよ、これは?!
誉ちゃんじゃなくてごめんなさいねー、鈴です ご機嫌いかがですか?
ご機嫌いかがも何も・・・何処なんですか?ここ いきなり外に出てきちゃって
そこが、貴方たちがサバゲーをするための場所”異空間”ですよ
ちょっと信じられないかもしれませんが、そこは普段私達がいる場所とは違う空間になっています ためしに地面の草を引きちぎってください
引きちぎれったって・・・まぁ言うとおりにしてみるか
カヲルはそこにしゃがみこみ、地面の草を引きちぎる すると自分の手に収まったはずの草は無くなり、先ほどの地面に同じ草が生えていた
草が元に戻った?!どういうことですか?
何度も引きちぎるが、その度に元通りになる 試しに近くの木を枝を折るも、すぐに同じことが起こってしまう 枝にはヒビすらない
面白いでしょ?牧島君が例えその世界を壊したとしても一瞬で元に戻ります そこが異空間で、貴方がサバゲーをするんですよ
原理はまだよく分かっておりませんが、それを解明するためにここでサバゲーをしていただきます
それは分かりましたが、なぜサバゲーなんですか?こんな便利な場所ならもっと 色々と出来るでしょう 言い方は悪いですが、この世界を壊すほどの大規模な実験が出来るはずです
先ほども言いましたが原理が分かっておらず、この異空間がどれほどのものに耐えられるか分かりません ある一定以上の崩壊によって消滅してしますかもしれません
それを確かめるため、最初は歩き、次は地面を掘り返したり木を伐採したりしました まぁ全部元通りになってしまいましたが
次はどれくらいまで暴れても大丈夫かという実験なのですが、実際の火器を使うには危険すぎます なので
サバゲーをして確かめるってことですか この場所を走り回るでしょうからちょうどいいのかもしれませんね
理解が早くて助かります ちなみにそこでは貴方達が傷つくことも無いため比較的安全にサバゲーが出来ます それでは準備しますので、渡した携帯の画面にある”エスケープ”のアプリを起動してください
エスケープ・・・この非常口みたいな絵のアプリか
カヲルが声に従いアプリを起動すると、先ほどあった闇の辺りに電気が走る すると空間がゆがみ、先ほどの闇が現れる
またあそこを通るのか・・・めんどくさいな
うーむ、真っ暗 いつ闇が途切れるのやら
両手をまっすぐ前に伸ばし、突き進んでいくカヲル すると両手に柔らかい感触が伝わってきた
うん?なんかえらく柔らかいものが・・・それに気持ちいいし
・・・
カヲルの両手が男の手のひらに収まりきらぬ誉の豊満な胸の上に置かれていた
・・・遺言は聞こう、何がいい?
男の夢!ラッキースケベを体験できて我が生涯に一片の悔い無し!
そのまま死ねええええええええええ
思った以上に大きく柔らかかったです!
誉渾身の右フックがカヲラの頬にヒットし、地面へと倒れこむ しかしその顔は穏やかであった
ラブコメは終わりましたか?話をしたいのですが
失礼しました、お願いします
さて牧島君、貴方にはあそこでサバゲーをしていただくのですが、いきなり実践は厳しいものです なので今日は練習ということでいいですか?
うぅん、柔らかいメロンが・・・メロンが・・・ ってすみません、練習ですか?
後ろで誉ちゃんが般若のような顔してるんで真面目になったほうがいいですよ それじゃこれ
これは・・・ハンドガンですか?サバゲーってもっと大きい銃を使うと思うんですが
カヲラが手渡されたのは、グロック26と呼ばれる、10歳以上用のハンドガンであった
それは明日以降ですね 今日はこのハンドガンでまず雰囲気を掴んでいただきます それじゃ誉ちゃん、他の装備を渡してあげて
ほいこれ、さっさと受け取れ変態
ゴーグル、迷彩服上下、グローブ、ブーツの一式と胸を覆うプレートを手渡される
装備一式って・・・異空間では怪我をしないんじゃなかったのか?
サバゲーをするなら安全のため装備一式をつけるのは当たり前のルールよ それに異空間とはいえまだ調査中、もしもがあるかもしれないでしょ
それにこの装備にはセンサーがついててね 弾が当たれば反応するの 変態がお金を稼ぐために重要なことだから覚えておいて
センサーがついてることがお金を稼ぐのに必要なこと?どういうことだ
それは実際にサバゲーすることになってから細かく説明する とりあえず今は向こうで着替えてきなさい
先ほど誉が入った部屋の反対側にあるドアを指差し、それにしたがってカヲルは部屋へと入っていった
そこは更衣室で、男女分かれており誉は女子更衣室へ、カヲルは男子更衣室へと着替えに行く
よっと・・・一式装備すると結構重いんだな
今日はハンドガンだけど明日はもっと重い銃持つんだからその程度でへばらないでよ それじゃあいくわよ
またあの闇の中歩くのか・・・てか一緒に行かないと迷子になるんじゃね?
心配しなくても大丈夫よ、鈴さんプラクティスモードお願いします
はいはーい、ちょっと待ってねー
鈴が目の前のパソコンを猛スピードで操作すると、先ほどの闇が5mほど後ろに下がっており、光がドアの向こうへと届いていた
さ、とっとと行くわよ、ついてきなさい
了解、緊張するな
辺りがまた闇に包まれるも、すぐにその闇は消え去っていく 視界が開けると、そこには
ゲームでよく見る、線で出来た壁や床の空間が広がっていた
またえらくゲームちっくな・・・サイバー空間って感じだな
今日はここでターゲットを狙うんだけど・・・ん?何か来るわね
視界を遮るものが無いため、こちらへ走ってくるものがよく分かる それは、全身を熊の着ぐるみで覆った変な男であった
プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
我こそはバトルフィールド一の無双!愚民共よ道を開けよ!
プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
カヲルと誉の横を走り去り、謎の雄たけびを上げて消えていく男を冷ややかな目で見つめるのであった
・・・なんだあれ?ああいうことするのがサバゲーなのか?
あんな変人の奇行は忘れて サバゲーする人全員があれとは思われたくないし
それじゃあ気を取り直して 向こうを見てくれる?的があるから
そこには弓道などで使われる、大きめの的が浮いていた 距離としては20mほどである
ふむ、あの的を狙えばいいんだな 結構大きいし簡単なもんだろ
そうやって半身になり、右手をまっすぐ伸ばして的を狙うカヲル 漫画でやるようなポーズ誉は笑いながら手で×を作る
はいダメー それだとちゃんと狙えないわよ
何?!これじゃ駄目なのか?
まず右手で握って、その後右手を包むように左手を握るの 後はそこの凹凸を的に合わせて撃ってみなさい
誉の言葉に従い構え直し、銃を撃つと的の中央より少し上に命中する その後何発か撃つと、時折真ん中に命中するようになった
おぉ、結構当たるもんだな
そりゃそうよ、的動いてないし 今回はまず撃ち方と撃ったときの感じを確かめただけだしね 本番では敵味方動いてて、かつ障害物もあるからね
うへ・・・そう考えると大変だな
ま、動きは追々覚えていきなさい 今日はここまで、時間もないしね
お疲れ様 この後時間はある?
まだ帰る時間には早いけど・・・なんで?
何か奢ってあげるからお茶でもしましょう ここで稼ぐお金の説明もしないといけないし
分かった、付いていくよ 何処へ行くんだ?
ま、黙ってついてきなさい
制服へと着替え、学校を後にすると商店街まで降りてくる
と、あったあった このお店の看板の下をよく見て頂戴
そこには「喫茶 はぶき」と書いており、その下には何故か伊弓学園の校章が小さく書かれていた
なんだってうちの校章が・・・関係あるのか?
大ありよ まず入りましょうか
へぇ、中は家庭的な雰囲気なんだな
お帰りなさいませ、お嬢様、ご主人様
恭しく頭を下げ、オーダーを取りに来たのはメイド服に身を包んだ女性であった
すみません、私はケーキセットをお願いします
注文承りました ご主人様は何にいたしましょうか?
俺ですか?いや、俺は・・・
それでしたから「はぶき特製昆布茶セット」はいかがでしょうか?
メイド服の人がいる喫茶店で昆布茶っておかしくないですか?! そうじゃなくて俺はお金が
おごるって言っただろうに すみません、彼にこのホットケーキセットをお願いします
承りました、ケーキセットとホットケーキセットを一つずつでよろしいでしょうか?
よろしく 私はミルク二つで
分かりました ところで・・・ご一緒に「はぶき特製昆布茶セット」はいかがでしょうか?
昆布茶セット勧めすぎだろ!
笑いながらカウンターへと歩いていくメイドを見送り、誉は本題に入った
さて、やることの説明は出来たから今からはお金の稼ぎ方を説明するわ
お前、あの道だと誰かに聞かれちゃ駄目だからって言ってたじゃないか なんでここならいいんだ
ここなら奥まってるし、この場所も関係しているからよ さっき渡したドッグタグを出して頂戴
誉の言葉に従い、ドッグタグをポケットから出すと誉が携帯を操作し、QRコードを読み込む
これの一番下を見てもらえば分かるけど、ポイントって書いてあるでしょ?
あぁ、今2000って書いてるがそれがどうしたんだ?
これがサバゲーをすることでもらえるポイント そしてここにもあった学校の校章があるお店でのみこのポイントが使えるわ
待てよ、現金じゃないのか?それじゃあ家の借金が返済出来ないじゃないか!
最後まで聞きなさい この町には協力者が多く、スーパーや薬局、病院なんてのもあるわ つまり
・・・なるほど、食料や生活用品はこれを使って購入し、姉さんの給料を借金に回すことが出来るのか
話が早くて助かるわ 後家賃や光熱費等は鈴さんに申請すればあそこで支払いも可能よ 事実それで一人暮らしをしている子もいる
つまりやればやるほどお金が入るってわけか でも効率としてはどれくらいのもんなんだ?
細かい計算は明日にするけど、五対五のサバゲーをすれば最高2万は稼げるわよ
二万?!たった一回のサバゲーでそこまで稼げるのか?
えぇ、その代わりサバゲー出来る時間は決まってるから一日一回が限界だし、あくまで最高がだからね
分かった、頑張ってみるよ
そう、それじゃあ注文の品も来たし頂きましょうか
ごちそうになります
その後誉とは別れ、ポイントが使えるスーパーを教えてもらい買い物をしてきた
くっくっく、明日の朝が楽しみだな
朝七時、普段なら寝ているカヲルを起こしに来るのだが、その日は違っていた
お兄ちゃん起きろ!・・・ってあれ?いない
柚子ー!こっち来てこっちー!
千夏の叫びに慌ててリビングへと向かうと、そこには普段目にすることの出来ない光景があった
どうしたのお姉ちゃ・・・って何この朝食?!
そこには、ちゃんと一枚で焼かれたトーストにベーコン、ゆで卵にサラダと喫茶店のモーニングのような朝食が三人分並んでいた
家で普段飲むことのない牛乳やコーヒーも並べてあり、テーブルの真ん中にはジャムが置かれている
お姉ちゃん!無駄使いはしちゃ駄目だってあれほど!
違うんだ柚子!これはカヲルが用意してくれたんだよ 私たち二人のためにだって
お兄ちゃんが?どういうこと?
その、なんだ ちょっとした臨時収入が入ってだな たまには朝食くらい良いもの食べても罰は当たらないだろうと思ってな
臨時収入?何したのよお兄ちゃん
あー、聞かないでもらえると助かる でも悪いことは一切していない これだけは誓える
怪しいなぁ・・・何してるのかな
柚子、カヲルは悪いことをしてまでお金を手に入れようとは思わないさ 自分自身が危険になることなら足をツッコむかもしれんが
そんなの駄目だよ!それなら止めないと!
まぁまぁ、カヲルを信じてみようじゃないか 頂きます、カヲル
あぁ、たっぷり食べてくれ
・・・分かった、でも絶対に無茶はしないでね?
分かってるよ ほら、柚子も食べな
うん、頂きます!
顔を綻ばせながら朝食を食べる二人を満足げに見つめ、心に誓う
(・・・何があろうと頑張ってみせるさ、この二人と一緒にいるためにも)
お疲れ様でした 二部はいかがだったでしょうか?
・・・戦闘シーンはどうした?
原作も聞いた所何と戦ってるか分かってないし、初心者がいきなりサバゲーして撃てるのかって思ったので練習になりました
さて、読んで頂いた方ありがとうございます ここで報告があります
学園バトルフィールド、申し訳ないですがここで終わりとさせていただきます
一巻分丸々書くくらいなら自分の小説書いたほうが有意義だなと主行いたったため、今回で終了となります
ただ、続きが見たい!と言う方、いないとは思いますがもしいらっしゃるようなら気が向いた時に書くかもしれません
それでは、ここまで読んでくださったかた、本当にありがとうございます
お疲れ様でした