さーて、待ちに待った昼休みだ!! 飯食うぞ飯!!
翔君、翔君。
お、彩じゃないか。 どうした?
ご飯……。
彩の手作り弁当キター!! ありがたく貰うぜ!!
あまり大きな声出さないで……恥ずかしいから。
すいませんでしたー。
くぅ~……今日もまた美味い昼飯御馳走様でした!!
翔君、早食いは体に悪い。 もっとゆっくり食べて……。
いや、物凄く美味くてな。 箸がどうしても止まらなくて……。
それでも駄目、よく噛んで食べて。
すいませんでしたー……というかお前、本当に頑固だな。
別に、これくらい普通。
へーへー、そうでござんすねー。 ……飯食ったら眠くなってきた。
少し寝る? 次の授業までまだ時間はある。
そうだな、悪いけどちょっとだけ寝かせてくれ。
ん……じゃあこっちに来て。
……は?何言ってんだお前?
地面が固いと気持ちよく寝れない。 だから私の膝を貸す。
……いやいやいや、何言ってんの。 別に大丈夫だって、腕を枕替わりにするから。
駄目、それだと翔君の腕に負担がかかる。
負担って……それを言ったら彩の膝にも負担がかかるぞ?
……そんなに私の膝は嫌?
わー気持ちよく寝れそうだー。 ありがたくお借りしますー。
……うん、じゃあ……来て。
おー……今日も良く晴れてるなー……。
天気予報ではしばらく雨が降らないみたい。
へー……って何で俺の頬をさする?
気持ちいい?
最高。
ん……、それは良かった。
しかーしですね。 そんなにされると俺の頭が熱暴走を起こしそうだ。
がんばれがんばれ。
いや何に!? 彩の誘惑に耐えろと!?これも男の試練だと言うのか!?
いや耐えて見せよう!! これは俺のプライドをかけた大勝負だ!!
……今日もいい天気。
スルーするのも仕方ないと思います。
……翔君、そろそろ時間。
おう、そうだな。 ありがとな彩。
ん。 眠くなったら私に言って、また膝を貸すから。
いやありがたい事なんだけど、彩は俺の枕じゃないからな?
面倒臭い……それくらい気にしなくていいのに。
あれぇ!?面倒臭いって言われた!? 俺なんか間違った事言ってる!?
早くしないと授業に遅れる……行こう、翔君。
ああ、行こうか彩。
……ん。