うおおおおお!! オレは決めたぜぇ!
どうしたの、まさはる!? 朝ごはん、おいしくなかった?
母さん。 オレ、今日こそあの子に・・・。
あの子?
オレ・・・好きな子がいるんだ。
今日こそ、その子に告白を・・・。
なんですって・・・?
この母の目が黒いうちは、告白なんかさせないよ!
正気か、母さん。
息子の恋路を邪魔すんなよ。
出てこい、我がしもべ!! 家族三人衆よ!
なんだい母さん?
おやおや・・・弟の分際で、姉に黙って告白するつもりかい?
お兄ちゃん。 私ごときは三人衆の中で最弱だから、倒したからといっていい気にならないほうがいいよ。
おまえたち! まさはるをやっておしまい!
クッ・・・!!
だが、オレは・・・。
こんなところで、負けるわけにはいかない!
なっ・・・なんだ!? この力は・・・!
まさはるっ・・・! おまえ、封印を解いたというのか!?
これが・・・お兄ちゃんの本当の力だっていうの!?
そうだ・・・!
これこそ、オレの真の力!
朝ごはんなのに、ニンニクタップリのギョウザを食べちゃった、だッ!!
そ、そんな料理・・・母さん、作ったおぼえがないわよ!
自分で作って焼いたのさ!
そんな・・・そこまで・・・。
何があなたをそこまでさせるの・・・まさはる!?
これが・・・!!
勝利への執念だっ!
そん、な・・・この、私が・・・。
これでオレの告白を邪魔するヤツはいなくなった!
校門前で待ち伏せて、告白するぜ!
・・・と、思っていたら気になるあの子がもう目の前に!
いくぜぇーッ!!
好きです。 付き合ってください。
ごめんなさい。 朝からニンニク臭い人とは、お付き合いできません。