(…どうしよう…転校初日…。よくわからんねんけど…転校は楽しみにしとってんけどなぁ)
先生「どうかしましたか?」
彩夏「6年担当の先生じゃないですかっ!」
先生「えぇ、そうですよ?やっぱり転校初日は緊張しますよね…。」
彩夏「やっぱりわかりますか…?」
先生「えぇ、それはもちろん。 だけどここはみんないい子ばかり。 転校生は2年生以来なので6年生の 皆はとてもはしゃいでいます^^」
彩夏「そうですか…。皆さん優しいですか?」
先生「はい^^ 安心して学校生活を楽しんでください、 彩夏さん。」
彩夏「はいっ!」
(…やけど…このあと全校生徒の前であいさつ…。はぁ。89人でも無理やわ… 私が入ったら90人?さすが田舎や。)
(頑張るしかないよな! 「笑いで人気者になって」って大阪で友達に言われたし…。ここは優しいらしいからくじけられへんからなっ!)
(でも…関西人でもやっぱ無理…。あがり症やわ…)
先生「はい、みなさん。転校生を紹介したいと思います。」
先生「2学期になって転校していってしまう子ばかりでさびしくなりましたが…ようやく転校生を迎えることが出来ました。」
先生「これで90人になりました。 とここで転校生の紹介です。」
(えっ?もう??いややわぁ…)
彩夏「わ…わたっし…の名前は…鈴蘭陽奈子で…す。得意科目は…歌…じゃなくて音楽です…。」
先生「はい。彩夏さんは歌がとても上手いようです^^皆さん仲良くしてくださいね?」
(…とても上手いなんて言ってないやん…まぁええか。)
(よし…もう自己紹介終わったっ! ここで…頑張るしかないねん!)
そして私は6年生の列の後ろに並んだ。 この人たちが私の新しいクラスメイト… 19人と仲良くする、そう私は誓った。
(そろそろ…6年生の自己紹介やな。 え?ここって私服?それとも制服? まぁいいか。)
先生「それではみなさん。彩夏さんに自己紹介していってください」
(最初は…あの子か…。 うわ…かわいいようなかっこいい?男の子やん。どこにでもいそう…)
陽向「僕の名前は青空陽向です。 趣味はカードゲームです。」
(なるほど…こんな子もカードゲームがすきやねんな…)
凜「私の名前は梅野凜子です^^ 趣味は情報集めでいろいろと情報を持ってます^^よろしくです^^」
(かわいい子…。情報を聞くには凜ちゃん?)
愛「…私の名前は竹下愛です…。趣味は勉強。よろしく。」
(…優等生や…。この子に勉強聞くとするか。)
恵美「私の名前は姫崎恵美です。 趣味はバスケです。よろしくね」
(うっ…なんかモテてそう…背高いし…。 まずいな。)
直人「僕の名前は八城直人です^^ 趣味は将棋。誰にも負けません^^」
(将棋…。ふつうやな…)
萌人「僕の名前は東条萌人です~。 趣味は本を読むこと。他に将棋みっちゃんより俺の方が強いし~^^よろしく~」
(めっちゃチャラ男??もえとって名前?!…まぁええか。)
りな「私の名前は北出りなって言います。趣味は友達と遊ぶこと。よろしくお願います」
(うーわ!かわええなぁ! モテるな!確実に…)
花「私の名前は畑沢花! 趣味は…いろいろ? 仲良くしてね~^^」
(ここのクラスってかわいさレベル高い… 私は全然ブサイクだからただの引立て役ですね……はぁ。)
沙耶「私の名前は夏目沙耶です。 趣味は…本を読むことですよろしくです」
(…けっこう可愛い。・・・)
自己紹介終了後、 私は先生が言った席についた。 隣はあのちゃら男だった…。
萌人「よろしく☆~」
彩夏「…よろしく。」
(さっきから少し視線を感じるような…。 だからその視線を感じる場所を見たんやけど。) だけど、皆の名前はまだ覚えていないからその子の顔は知ってても名前はまだわからなかった…
そのあとも皆に見られてるような気がした。 (転校生って…こんなに緊張するや。)
それからチャイムがなって 休み時間。 (誰か話しかけてくれるのかな?)
りな「彩夏ちゃん。 これからよろしくっす(笑)」
彩夏「うっうん! こちらこそ!」
りな「わぁ!彩夏ちゃん明るいっ^^ 恵美!やっぱり仲間が増えるっていいねっ^^」
恵美「そうね。これからよろしく、彩夏ちゃん^^」
(皆ってこんなにやさしいん?! うっうれしいな…)
その日から…まるで人生が変わったように学校が楽しくなった。 学校での恋のお話はまた別の話。 ここまで見てくださりありがとうございました。