悲観的思考の罪。民弥千影~タミヤチカゲ~
・・・・・・・朝。か
また変わらない朝が来た。
なんで朝は不幸なヤツにも、幸福なヤツにも平等に来るのか?
・・・はぁ・・・・
もう嫌だ。死にたい。生きてたって朝が来るだけだ。残酷に、ひたすら平等に
楽観的記憶の罰。祈音宮ゐけす~キネミヤイケス~
うん。気持ちのいい朝が来たな!
いつもと変わらない、とてもステキな朝だ!!
朝はいいな!不幸な気持ちでいても爽やかな気分になれる!なにより、幸福な時はもっと爽やかになれる!!
うん!とても気持ちが良いな!!
ああ。最高だ!生きているからこそ、朝が来る!!残酷で、ひたすら平等だがな!!
・・・・・
ああ。僕はどうしてこんなにもダメな人間なんだ?
やあ!おはよう千影!!!
だいたい、僕の様な人間がなぜ存在しているのか?僕なんかよりももっと生きていい命が今この時間失われているのはなぜだ?
・・・・相変わらず。哲学的なことを考えてるなぁ・・・・
僕は単細胞だからね、君が今考えていることなどとても理解などできない。やはり、君は素晴らしいな!!
・・・なぜ、ゐけす君。君はそんなに明るく生きられるのだ?
なぜ。とは?
・・・なぜ、君はどうして僕の考えをすべて明るく脳内変換してから僕にそれを伝えるのか・・・ということを僕は言いたかったんだ。
・・・脳などね、存在しないのだよ。僕には。だから、感じたことを言葉に変えて吐き続けるだけの人間だ!
しかし、君は考える事が出来るな!!素晴らしいよ!!それは脳みそがあるってことだろ?違うのか?
嗚呼。君は素晴らしいな。僕のように無駄な知識などを持たず、自分を卑下しながら相手を褒めることができる。君を僕は賞賛しよう。
いやぁ。君に褒められるととてもとても嬉しいな!!
しかし、君は自分の欠点を理解し相手の素晴らしいところを相手に伝えつつそれを褒めることができる。僕も君を賞賛しよう!
ああ。君になりたい。君が羨ましい。
君は僕にはなれない。なぜなら、君という存在は永遠に君。だからだ
しかし、そこに!!個性という素晴らしきものが存在する。
個性というのは人それぞれ持つ、現代風に言えば「スキル」や「特殊能力」ようなものだ!
自分の人生で積み重なってきた個性!生まれ持った個性!。・・・個性は幅広い!個性は無限にある!!
・・・・・というわけで君は僕にはなれないっ!!。まあ落ち着いて朝食を食べようじゃないか!!
命と世界に。感謝を。だ!
ああ・・・・今日も君は僕のこの悲観的思考にその楽観的記憶という罰を与え続けるのだね。
ああ。今日も君は僕の楽観的記録にその悲観的思考という罪を与えてくれるのだね。
そう。君という罪があるからこそ僕という罰は存在する。いわば僕らは
・・・表裏一体。だろ?
!・・・君・・・っ・・・・!!
毎日毎日このセリフを言い続けた甲斐があったよ!!君は僕を君の脳に記録してくれたね!?
君は僕の脳の思考を記録しているからね。・・・それでいて、よく鬱にならないね。
簡単さ。世界と命と時間と君と地球と2次元と親と先祖と人類と生物と植物と自由に感謝をしていればいいだけの話さ。
・・・多分君が世界最強だよ。
おや。僕が世界最強ならば君は世界最弱になるのか。・・・これは面白い!!
君が世界最弱でも、僕は君に勝てる気がしないね!ああ、なんというパラドックス!!素晴らしい!!
君の脳みそは大丈夫か?
まあ、この話は後でしようじゃないか!!
今は、食べることに専念しようじゃあないか?
ああ。今日も俺は罪のない命を食すのか。
命に、感謝を。
・・・・命に、感謝を。
終