あ、エロ侍さんだ~
斬るぞ
ひ~、目がマジです~
呼ばれて来てみた途端に んなこと言われりゃ こっちだって殺気立つわ それで何の用だ子狐
ちょっとホントのこと 言っただけなのに 大人気ない人です
・・・・・・
にゃ~、ちゃんと話ますから 無言は余計に怖いです~
だったらちゃんと話せ
は~い えと、武蔵さんから お仕事の依頼が着たんです
あの親父からかよ
↑ コレ
心底嫌そうですね
心の底からイヤなんだよ
それで、どんな仕事だ 斬るのか突くのか断つのか どれだ?
どれ選んでも バイオレンス確定ですよ~
も~、そんなんじゃなくて 今回は捕まえるだけです
ちっ、つまんねぇな まぁいいや、それで どんな内容だ
えっと、ですね なんでも、少し昔に悪さをして 封印されてた妖怪がいたんですけど
それが逃げ出したので 探して捕まえてきて欲しいそうです
犬猫の捜索じゃねぇんだから そもそもどこに居んのか 分かんのか
大丈夫ですよ~ そこは私にお任せです すでに占って 居場所は突き止めてます
そか。相変わらず その辺りの段取りは巧いな さすがに天狐の血を継くだけはある
へへ~、当然です~ お母さんの七光りで 生まれた時から勝ち組なのです~
(頭の中身は負け組だけどな)
で、今どこに居んだ 捕まえないと駄目なヤツ
へへ~ どこだか分かりますか?
・・・街中かよ
何で分かったんです!
そんだけ嬉しそうにしてりゃ 分かる お前ホント、人里が好きだな
勿論大好きですよ~ 色々、楽しい物とかおいしい物 一杯ありますし~
如月さんは人間なのに 嫌いなんですか?
別に、嫌いって程じゃねぇよ ただな、この里に居るのが 好きだってだけだ
へへ、なんか照れちゃいますね
何でお前が照れる。ったく それより、場所が分かってんなら さっさと行くぞ
あ、待って下さい このままの格好じゃ 人前に出れないですから 化けていきますよ
ん~、そだな。 破廉恥だからな お前の格好
誰がですかーっ!
主に腋とか外腿とか そんな辺りの服の感じが 好い感じに有害だが
そんな目で見てるのは 如月さんだけですーっ! そんなんだから エロ侍なんですよーっ!
否定はせん エロは男の文化だ
真顔で言うことですか (も~、そんな所がなければ 好い人なのに~)
どした、エロい表情して
してませんっ!!
も~、話戻しますよ とにかく、このままだと 人前に出れないんで 化けますから
そだな。狐耳とか 目に付きまくりだしな
分かってるなら 話を脱線させないで下さい (すぐ私をからかうんだから ほんとに、も~)
とにかく、まずは 私から化けますね えい!
ぼわん
へへ~、どうですか? 巧く化けてるでしょう
耳と服が変っただけで 後はそのまんまだけどな 好いんじゃないか かわいいから
にゃ!! 出し抜けになんですかーっ!!
気にするな 思った事を口にしただけだから
うぅ~、やっぱ エロ侍じゃないですか~
否定はせん それより、化けた事だし 逃げた妖怪 捕まえに行くぞ
あ、まだ駄目ですよ 如月さんも化けないと
なんでだ 俺はどっから見ても人間だろうが
そこじゃなくて 服とかの格好です そんな格好の人 今どき居ないですよ
時代劇の撮影とでも言えば良い
そんな言い訳 手当たり次第に 言ってられませんよ
それよりも 他の格好した方が好いです それじゃ、化かしますね 如月さんの格好
ちょっと待て お前いつ そんな事が出来るように――
ふふ、この前、お母さんに 新しい化け方を習ったんです 自分以外の人の格好も化かす事が 出来るようになったんですよ
じゃ、ば~んと 化かしちゃいますね~
ちょ、待てお前 そんなやっつけ本番みたいな事――
化け人形の太郎太くんなら 成功してるんで大丈夫です~ それじゃ、えいっ!!
ぼわん
続く・・・ ・・・のかな?