あー、もーっ!! めっちゃムカつくぅー!
インスマスだかなんだか知らないけど、フザケんなこの魚ヤローッ!
まあまあ。落ち着いてよ、如月さん。
あいつ、低温水流系の技の使い手だからな。
水棲の化け物には自分の技が効きにくいから、それでキレてるのかー。
っていうか、救助とかいつ来るの?
臨海学校で、こんな離れ小島に来たはいいけれど・・・島の周りをカエル顔の怪物たちに取り囲まれて、はや三日がすぎて・・・。
缶詰ばかりの食生活にも、そろそろ飽きてきちゃったよね~。
でも、静姫さん。 ここに来てから、ちょっと痩せてきたんじゃないの?
マジで~!! 私は、私はぁー?
私は元から痩せてるから、たいして変わらないけどね。
女って、そういう話が好きだよな。
大事なことなんだよ~っ!
っていうかさ・・・。
この三日間、屋敷の周囲に結界を張り続けている、霧雨さんが・・・一番消耗して痩せているに決まってるだろ!
え?
私、こういうの・・・慣れてるから・・・あんまり・・・。
そ、そう・・・。
ねえねえ。 最近、あの二人って微妙じゃない?
こないだのカラオケのとき、何かあったのかな? 静姫さん、チャンスじゃないの。
私は我門くんをからかってるだけだから、そういうのはないかな~。
静姫さんって、真面目なわりに恋愛に関してだけはいい性格してるよね~。
そ、そうなんだ・・・。 あの二人、微妙・・・なんだ。
黒十字・・・おまえ、まさか・・・。
黒ちゃん・・・もしかして、我門のこと・・・。
ちっ・・・ち、違うわよっ! 誰が、あんなムッツリメガネのことなんか・・・。
その口調は、怪しいな~。
どうせボクらしかいないし、ここは素直に言っちゃうとか?
闇牙くんまで、何言ってるのよ~!
うがぁーっ!!
やべぇ、如月がキレた!
誰か止めろぉーっ!
また屋敷の中で真気厳凍零絶破とか使うんじゃな~い。
私は自分の神魔炎流鵬把で相殺できるから関係ないし~。
結界・・・維持しなくていいかな?
じゃあ、覚醒モードの準備かな・・・詔、オンマジュ・・・怨怒噴怒、合切衆生・・・シチリキ、サンポウリキ・・・。
だぁーっ!!
如月ッ!! オレの目を見ろっ! ────滅皇波魔眼っ! 弱め!!
う・・・。
ううっ・・・。
出た! 我門の女殺し目線!
こうやって、静かにさせてからやらしいことするのか~。我門エロいな~。
我門くんのえっちー!!
我門くん、ひどい・・・そんなことする人だったなんて・・・。
オレ、二番~!!
我門くん・・・信じてたのに・・・。
おまえらな・・・オレの魔眼をなんだと思ってるんだよ・・・。
我門くんの・・・ばか・・・。
・・・屋敷の中の生徒たちは、楽しそうですな。
助けるのやめて、このままほっといて帰りましょうか?