むかーし、むかし。 あるところに、とても仲のよい兄妹がいました。
おーい! 早くしないとおいてっちゃうぞー!
おにいちゃん、待ってよぅ!
兄を追いかけ、急ぐ妹。 ですが、足元の石につまづいてしまって・・・。
どっぼーーーん!
なんということでしょう! 妹が川に落ちてしまいました。
うわああ! どうしよう!
兄はただ、オロオロするばかり。 そのときです!
ぴかあっ!
川面が光り、お地蔵さまが現れました。
そこの若者よ、川に落ちた妹を助けてやろう。
だが、どの娘が、おまえの妹なのかわからぬ。
正直に答えれば、妹を救ってしんぜよう。
そう言うと、お地蔵さまは、川から娘を連れて兄に見せました。
この娘がおまえの妹か?
いえ、ちがいます。
では、この娘か?
いえ、ちがいます。
じゃあ、この娘か?
メイドさんは好きですが、ちがいます。
この娘か?
どう見ても年上じゃないですか! ちがいます。
こいつでどうだ?
男だろ! ちがいます。
では、これはどうだ?
どこの星の人間ですか! 違いますよ!
うーむ……。 もしかして、こいつではないだろうな?
そうです! これがボクの妹です!
おい、ブタ、おまえが本当の妹か?
はい、そうですブヒ。
なんと正直な若者だ。その心、気に入ったぞ。 褒美としてこの娘たちをくれてやろう。
そう言うと、お地蔵さまは、娘たちを兄に押しつけ、川へ消えてしまいました。
えぇー! 困りますよぅ!
おにいちゃん、よろしくね。
おにいちゃん、大好き。
おにいさま、お食事は何になさいますか?
おい、ガキ、可愛がってがってやろう。
あ、あの、兄貴っって呼んでいいですか?
jっふぁs;あぱあえ**FGSあsd。。
ブヒブヒ、妹がたくさんできてうれしい!
こうして兄は、可愛い妹たちに囲まれて楽しく暮らしましたとさ。
おしまい