『女の子に囲まれるだけの話part5』

前回のあらすじ

妹と従姉妹に挟まれた颯太

従姉妹に振り回され妹に癒されの繰り返しだった彼の時間にまたしてもアイツが現れる…!

そんなわけでpart5はじまるよー

はぁー。どうして、いっつもいっつも私が登場するたびに君はそんなに喧嘩腰なの?

お前がトラブルメーカーだからだよ

えー?いいじゃんトラブル! ハプニングあってこその人生でしょ?

お前に人生のこと語られると無性に腹が立つな…

お、おにぃちゃーん…

こ、この女の人だれ?

いや、こんな脳内ピンクのやつ知らないぞ。あとバカがうつるからあまり近づくなよ

おいこらー!誰が脳内ピンクバカじゃー!

きゃっ!?

そこの君!安心なさい!私は怪しいものなんかじゃないよ!

あのぅ、どちら様なんでしょうか?

ん?よくぞ聞いてくれたね! 私は桜井夢亜ちゃんだよ!そこにいる鈴木メガネくんと同じクラスで(自称)犬猿の仲なのさ!

あ、やっぱりお兄ちゃんのお知り合いなんですね

なぁ桜井。頼む、頼むからこれ以上妹に話しかけないでくれ。バカがうつる。

あ、あのね!夢亜ちゃんはそんなにバカじゃありませんー!

えっ

ちょっ、何その顔! じゃあ次の定期テスト勝負してあげてもいいよ!

ほう…?言ったな? もちろん受けて立ってやるよ

ふ、後悔するなよ!それじゃ私は毎日の日課であるお勉強があるので帰りますーっ!

あいつ、何しに来たんだよ…

あれ?終わっちゃったの?つまんなーい♪

加奈子さん…お願いなんで素性が分からない人を勝手に家に招き入れないでください

はーい♪気を付けまーす♪クスクス

ー明くる日ー

あ、池永。おはよう。

ん?あぁ、鈴木。おはよう。

聞いてくれ、池永…昨日あのピンクが家に来たんだよ

えっ、きゅ、急展開だな… いつの間に二人はそんな関係になったんだ?

池永? 君はどうやらとっても恐ろしい勘違いをしてないか?

え?二人はデキてるということでは

ちげええええええええ!!

いいか、池永。 アイツと俺はな、相容れない関係なんだよ、わかるか?

あ、あぁ… しかし、端から見れば仲が良さそうに見えるぞ?

そ、そんな風に見えてるのか…

ふ、しかし君には朝野さんが居たな

よ、陽子は関係ないだろ…

いや、毎日一緒に登校するのはカップルのすることだろう?

毎朝毎朝見せびらかしよって。羨ましいやつだな

そういう池永こそ彼氏くらい居るんじゃないのか?

なっ…!

そ、そんなものに興味はない! だから居ない!!

え?あぁ、彼氏いないのか池永。 それはそれで意外だな

う、うるさい… 君なんぞに何がわかるものか…

俺の知らないところで苦労してたんだな、池永…見直したよ

そんなことで見直すなー!

きーんこーんかーんこーん

さて、部活でも行くかな。

ちょぉぉぉぉっと待ったぁぁぁ!!

げ、この無駄に甲高い声は……

約束は覚えてるだろうね!?

約束?はて何のことやら

定期テストで勝負するって話だよ! 昨日の今日で忘れんなー!

ああ……

そ・れ・で!

そのぅ……この勝負に賭けたいことがあってさぁ

賭けぇ?

うん、あのね…… 今回のテストでもし私が勝ったら…

わ、わ、私の……

おまえの?

下僕になって欲しいのー!

うん、まぁお前ってそういう奴だよな。伊達にフラグクラッシャーの異名を持ち合わせてないよな

あ、メガネくんは何か賭けることある?

じゃあ、そのキャラをやめろ

えー!?

この条件なら賭けをしてやってもいいぞ

うー…… ちなみに、キャラやめるってどういうこと?変えればいいの?

そうだな…恥じらいのある大和撫子なキャラなんてどうだ?似合わなすぎて最高だろ

や、やまとなでしこぉ? 君ってそういうタイプが好みなの?

いや、別にそういう訳じゃないが

ふーん…… まぁいいよ!どうせ勝つのは私だしね!!

ふん、言ってろ。 泣き目見るのはそっちだぞ

それはこっちの台詞だ! ばーぁかっ!

ほんと騒がしいやつだな……

わるい、遅くなった

おう!颯太! おっそいぞー!

騒がしいやつの次も騒がしいな……

んぁ?なんか言った?

いや、別に

颯くん、恋愛小説の方は考えてきてくれた?

松本……悪い、俺には…無理だ……

颯くん?逃げちゃだめだよ?

非現実的なことなら書きやすいんだけどな……

別に非現実的な恋愛でもいいんだよ? 颯くんが憧れる恋愛像をそのまま文にしてくれればいいんだから

……? いつもの松本なら俺のことを気遣ってテーマを変えてくれるはずなんだがな……

なんでここまで恋愛ものにこだわるんだ?そんなに恋愛系好きだったっけ?

えっ!? えっと、うん!マイブームなんだ!

……わかったよ。真面目に書いてくる

ほ、ほんと!? ありがとう、颯くん!

い、いや……まぁお礼を言われるようなことじゃないけどな…俺が悪いし

でも颯くんが素直に承諾してくれたのはこれが始めてだよ?

え、俺そんなひねくれてたのか… 苦労かけてたんだな、すまない

ふふっ、いいよ もう慣れちゃった

俺っちのこと忘れてませんー?

なんだ、居るなら居るって言えよ

ちょ!ひどーい!いじめだよぉー

わ、忘れてないよ!? 遠藤くんは、えーと考えてきた?

そりゃあ瑠奈ちゃんの頼みだしね♪

それでは早速読んでみるね!

ふむふむ…

………

…………………

ねぇ、遠藤くん?

ん?どう?

あの、明らかに内容が不健全なんだけど……

そりゃあ俺の理想の恋愛だからね! アダルチックなものに興味を引かれる年頃なんだよーん

……アウトで

えー

話の展開は面白いからちょっといやらしい部分を除けば良いと思うよ あくまでも高校生らしく…ね?

うぃーっす……

ただいまー

おかえり……

!?よ、陽子!?どうした?

颯太!わたし、ここに住む!!

はぁぁぁぁぁぁっ!?!?!?

つづく……

B
e
f
p
q
r
s
K
O
キーボード操作
  • J 次のページ
  • K 前のページ
  • [ 最初のページ
  • ] 最後のページ
  • E フキダシのモーションON/OFF
  • 0 自動ページ送りOFF
  • 1 自動ページ送り (おそい)
  • 2 自動ページ送り (ふつう)
  • 3 自動ページ送り (はやい)
  • P 自動ページ送りの停止/再開
  • ? キーボード操作の表示
もう一度みる
他の作品をみる
公開日 2013/02/12 20:30 再生回数 14

作者からのコメント

久しぶりの投稿です!今回はいつもより少し長いかもしれない…相変わらずバタバタしてますが良かったらご覧になってください♪

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く…