くっ、機関め……… とうとう俺たちの町へ 手を架けやがったな!
ゴーストタウンと化した町。 誰もいないにも関わらず、 独り言を叫ぶ。
ああ、マスター。 私の エネミーキャッチ 索敵スキル が
追っ手を捉えました……
ちっ!俺もここまでか…
……ここで主を 死なせる訳にはいきません…!
だがッ! この状況下で打てる手はもうない!
……打てる手はなけれど、 断ち切る刃はあるのです。
………ハッ!? まさか…あれを?
……ここまで来れば… スーパーノヴァ 主の 混沌の崩壊剣 を……
解放、出来るはずです。
?その場で解放すれば 良いのではないか?
スーパーノヴァが発現するのには少々時間を要します。
さぁ、この ゼウスジュエル 全能神の魔眼を……
ああ、わかった。 これで<奴ら>を………
ゼウスジュエルを右腕に装着し、 スーパーノヴァを発現し始める。
キエエェェェェ!!!!
なっ!? 私としたことが! 索敵を怠るなど!!
地面から土竜の如く姿を現した アルビノカラーの<奴>
キエエエエエェェェ!!!!
鋭く尖ったガラスの破片のような 爪が襲う、その刹那——
させるかァッ!!
刹那。 使い魔である黒豚、 アグーは爪の餌食となった。
倒れた彼からは 狂的な鮮血が、溢れる溢れる。
キエエエエエ! アグー豚美味しいのぉぉぉ!!
クソォ!!
スーパーノヴァ発現まで、、、、 まだ三十秒もあるというのに!!
んあ〜!! 美味しいのぉぉ!!!
……く、狂ってる…… <奴>はアグーを、 死んだ豚をチャッカマンで炙って、
大変美味しそうに、 嬌声をけたたましく あげながら食している、喰っている
…あと、十秒!
んほぉぉぉ!! 美味しかったのぉぉ!!!
まずい!あと四秒!
狂気と狂喜を その血まみれの顔に浮かべて <奴>が迫る…
く…来るな…来るなッ!
<奴>は三メートル程ジャンプ、 空中で三回転し俺に襲いかかる…!
その時、 突然俺の眼前を まばゆい閃光が包んだ。
スゥゥゥパァァーーー、 NOVAaaaaaaaaaaaaaa!!!!!
唸る剣先、迸る燐光。
俺の右手には、 シンプルな外見にも関わらず 一目で最強と分かる剣が発現。
今までの世界が嘘のように 脳が冴え渡り、 見える世界は——実にクリアだ。
世界は、地球の自転さえも 通常の十億分の一で動く。 止まっているという方が正しい程に
スローモーの中、 馬鹿みたいに落下してくる<奴>
スキル、 ステラ・ディバイント 煌星の審撃 !!!
星が生まれるような輝きを帯びて、 その神々しい刃が<奴>を捉える
んあぁぁっっ!!!! 嘘ぉ!!気持ちいいぃ!!!
消失しろ!!!
<奴>の化けの皮が剥がれ、 その正体が露見する。
その姿も一瞬。
<奴>、同じ人間は消え失せた。 文字通りの、消失。
……………
俺たちの闘いはこれからだ!!
つづく
わけがない。 おわれ