~音楽好きにありがちなこと~
ふぅー、本日分のアニメ消費したー
最近のアニメの曲ってクオリティ高いんだよね、アニソンにしておくのが勿体ない
そういや、ひさしぶりにあの曲聞きたくなったわ
確か私の●ォークマンに入ってたはず･･･
ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ（操作音）
･･････
た、タイトルって･･･なんだったけ？
･･････
アーティスト名も、思い出せない･･･っ
こ、こうなったら、自力でそれっぽいのを探すしか･･･
ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ（操作音）
ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ ﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ･･･
に、2000曲もの海の中から、１つの曲を捜すのって骨が折れるなぁ
●ォークマンの中で聞きたい曲が遭難している！
ネットで調べればすぐわかるんだろうけど、そんな手段を取ったら最後、なんか負けた気分みたいでイヤだ！
1人の音楽好きのプライドに懸けて、何とか自力で思い出したい
あっ、ずっと液晶つけっぱなしだったから充電がピンチ！
くそーっ、うっかりヘドバンしてしまったら、下校中の小学生軍団に変な目で見られた
音楽バカここに極まり、だね。 何聞いてたの？パンクロック？
いや、変拍子のピアノジャズなんだけど
ごめん、ついてけない
あ、ダメジ買ったんだ。 オシャレだね
あ、いや、それ太腿ドラムしてたら、知らないうちにボロボロになっちゃってそんな仕様に･･･
さっきからずっと気になってたけど、この部屋のあらゆるものがちょっと凹んでるよね･･･
察して☆
～幼馴染日記～
私には、音楽をこよなく愛するバカな幼馴染がいます
どれだけ馬鹿かというと、学校の昼休みに、こっそりTSU●AYAに行ったりします
なんでも水曜日は新譜のアルバムがレンタルされるから早めに行かんといけんだそうです
あと、この前カラオケ行った時に──
次、私の曲だね！
♪～♪♪～♪～（イントロ）
･･････
ど、どうしたの？そんな険しい顔して･･･
このキー･･･、ちょっとおかしくない？原曲キーじゃないよね！
そ、そうなの？ごめんわかんない
間違いないね！多分＋２くらいの設定だよ！
──という具合に、他人の順番にも関わらず口喧しくそんなことを指摘してくるのです。その場の誰よりも先に
どうやら、あの幼馴染は他人の曲であろうとも、原曲キーじゃないと許せないんだそうです
あと、あの幼馴染といつか一緒にTVを見ていた時───
･･････
･･････
TVの声「それでは参ります･･･、超ウルトライントロ・ドン！」
♪
「ピンポン」
「SMAPの世界に一つだけの花！」
「お見事！素晴らしい！」
えーっ、絶対1秒も流れてないじゃない！こんなのわかる訳ない！
いや、私は分かってたのよ
まじで！？
私、あの場にいたら絶対優勝できる自信あるわー
でも、流石に生まれる前の曲はさっぱり分からんけど
これもまた、TVの話ですが───
TVの声「うわーっ、めっちゃジューシーなお肉！肉汁が洪水のように滴り落ちてますね！」
TVの声「それではいただきます！」
「ﾊﾌｯ･･･ﾊﾌｯ･･･ｽﾞｽﾞｽﾞｯ･･･ｺﾞｸﾝ」
「まいうー」
いいなーぁ、有名人の人って。一度で良いからあんな肉厚なステーキ食べてみたいよぉ
･･････
ええっ、なんでそんな険しい顔してんの･･･？
あ、いや、ちょっと気になることがあってさ･･･
気になること？レストランの場所とか値段のこととか？
いや、そうゆうことじゃなくて･･･
さっきの食事シーンの後ろで流れてたBGMが気になって･･･
う、うん･･･？
どこかで聞いたことあるんだよなー･･･、それにほんのりアレンジしてる感じ
あ、思い出した！あのアニメの主題歌じゃないか！
いやぁうれしいなぁ。世間ではマイナーな部類のあのアニメの曲がこんなゴールデンの時間帯で流れるなんて
テレビの中のご馳走よりも、その後ろで流れるBGMのほうが気になるって、頭おかしいんじゃないですか
まぁ、とにもかくにも
あんな奴でもいちおう幼馴染なわけで、蔑ろにできないわけで
でも、私もちょっとカチンときたりする時もあるのですよ
だから今度、ささやかな仕返しをしようと思いまして
ｼｬﾝ ｼｬﾝ ｼｬﾝ♪
おーす、おはよう
･･････
･･･？
おーはーよーうっ！
･･････
（ふふふ･･･困ってる困ってる。 私がイヤフォンで音楽聞いてるから何を言っても私に聞こえないわよ）
（いつもあんたの音楽バカっぷりに振り回される私の気持ちを思い知りなさい）
･･････
（大人しくなったわね）
（そろそろ可哀想だからネタバラシを･･･）
ｷｭﾎﾟﾝ！（イヤフォンを外す）
どう？少しは自分のバカっぷりを見直したら･･･
今聞いてた曲って、リンゴ様だよね！？
え
いやね、最近他人のイヤフォンから漏れる音で何の歌聞いてるか推理するゲームにはまってね･･･
･･････
（こいつの音楽バカっぷりは、永久に衰えることはないようだ）
