前回までのあらすじィィィイイイ!!
とある少年が朝目覚めるとォォォオオオ!!
女の子になっていたァァァアアア!!!
・・・って『なっていたァァァアアア!!!』じゃねぇぇぇよぉぉぉぉっっっ!!!
つーか、なんで無駄無駄無駄ァにジョジョっぽいんだよ!?
え!?突っ込むところそこなの!? (「無駄無駄無駄ァ」って!?)
いや、それよりも早くその狐ちゃんを見つけようよ!!あんた、男に戻りたいんでしょ!?
(※脚注) この二人は少年が女の子になってしまったきっかけである、この狐妖怪(?)を探しています。
うおっ、そうだった!!さっさと行くぞ!!
ああ・・・もう!!外見は変わっても、中身は同じで世話が焼けるんだから・・・!!
・・・くそっ、どこ行った!?ふざけた呪いで人の性別変えやがって!!これ、お湯を被っても戻らねぇだろ!?
・・・
ああっ!!なんか町の方に逃げやがった!!まてコラーー!!
ちょっ、置いてかないでよー!! ・・・って、あれ・・・?
・・・あー、八雲が壊したお地蔵様ってこれか・・・可哀想に・・・ん?なんか書いてある・・・
・・・!! ・・・これってもしかして!!
・・・
・・・
・・・はぁ・・・はぁ・・・なんか・・・すぐ息があがる・・・
・・・っていうか、それよりも走ってる時に・・・・・・
・・・胸がめっちゃ揺れるのが、すげー違和感・・・俺・・・男だってのに・・・・・・
・・・そこのお姉ちゃん、だいじょうぶ?息切れしてるけど・・・・・・
・・・はぁ・・・はぁ・・・ (・・・あれ、もしかして俺のことか?)
・・・だ、誰が『お姉ちゃん』だコラァ!!俺は男だああああぁぁぁっっ!!
・・・ひっ!! ・・・わ、わたしは・・・た、ただの迷子で・・・そのっ・・・!!
(・・・ってうわあ!?子供かよ!?やっちまっああああぁぁぁぁぁっっ!?)
・・・お姉ちゃん・・・本当は男の人なの?知らない男の人について行っちゃいけないっておとーさんが・・・・・・
(・・・あああっ!!しかも、なんか変な誤解されてるぅぅぅぅ!?誤魔化せ!!こうなったら・・・・・・!!)
『あ、あら・・・やだ私ったら取り乱してしまって・・・ご、ごめん遊ばせ~♪』
(うわああああぁぁぁぁぁっっ!? 自分で言ってて超恥ずかしぃぃ!! うげろおおおぉぉぉぉぉっっっ!!)
・・・そのしゃべり方・・・もしかして・・・
・・・ゆ、ゆーかい犯の人!? ・・・変なしゃべり方で怪しいよぉ!!
(うわーん!!逆効果だったぁぁ!? 誰か助けてくれぇぇぇぇぇ!? うわーーーーーーーん!!!)
・・・はぁ、はぁ。やっと追いついた・・・って、なにやってるの八雲・・・?なんか知らない子供もいるし・・・
す、スモモ!!助けてくれ!!このままだと誘拐される・・・もとい、誘拐犯にされる!!
はぁ?
・・・
・・・なるほどね。君は転校生で午後から新しく通う学校の見学会があるってのに、道に迷っちゃったってわけか。
・・・うん・・・どうしよう・・・このままだと遅刻しちゃうよぉ・・・・・・
それならお姉ちゃん達が案内してあげるよ!!
ほ、ほんと!?
え!?いや、ちょっと待てよ!?俺のことはどうなるんだよ!?
・・・ひっ!!こっちのおねーちゃん怖い!!やっぱゆーかいの・・・・・・
『・・・ち、違うわよ~?優しい優しいお姉ちゃんですわよ~♪』
(おい、どういうつもりなんだよ!! このままじゃ俺、キャラ崩壊しちまうよ!?)
(小さい子が困ってるのを放っておけないでしょ!?それに、ちょっと気になることがあるの!!)
(んだよ、気になることって・・・ああ、早く男に戻りたい・・・・・・)
(いいから付いて来てってば!!)
大丈夫だよ~いざとなったら私がこの女装男を警察に付き出してやるから!さ、案内するから一緒に行こう!!
おい!!誰が女装男だっ・・・
・・・・・・びくっ・・・!!
『・・・だなんて、失礼ですわね。おほほほ・・・(死にたい)』
・・・
・・・うん、ここまでくれば大丈夫!! 後は真っ直ぐいけばほら、校舎が見えるでしょ!!
わあっ!!ほんとうだ!! お姉ちゃん、ありがとう!!
怖い方のお姉ちゃんもありがとう!! ・・・ごめんね、ゆーかい犯だなんて言って・・・
あー・・・いいって、気にすんな。それぐらい許してやんよ。
えへへ!!本当はお姉ちゃんも優しいんだね!!歩いてるとき、ずっと怖くないようにがんばってくれてたし!!
(俺、めっさ変な言葉遣いになってたけどな・・・『ですわよ』ってなんだよ・・・・・・くそう・・・・・・)
じゃあ、本当にありがとう!! お姉ちゃんたち、またねー!!ばいばーい!!!
・・・はあ、やっと終わったか・・・・・・それにしても・・・・・・
うわああああぁぁぁぁっっっ!!! なにが『お姉ちゃん』だ畜生おおおぉぉっっ俺は男だあああぁぁぁ!!!
まあまあ、子供の言うことなんだから気にしない気にしない!!てか、今の八雲は誰がどうみても女の子だし。
頑張って人助けしたほうじゃあないんですかね。 ・・・ねえ、『 お ね え ち ゃ ん ♪ 』
・・・なんで上から目線なんだよ・・・つか、お前まで『お姉ちゃん』って言うな・・・
・・・それよりも、さっきの『気になること』ってなんだよ!?狐探し放って迷子の案内した意味ってなんだ!?
・・・ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれました!!・・・君のお探しのものは・・・
・・・こいつかい!?
うおおおおっっっ!?? ・・・なんで?どうしてここに居るんだ?あれだけ逃げまわってたのに!?
・・・実はね、あんたが壊したお地蔵様の所に、色々記してあったの。この子の正体とか呪いのこととか・・・・・・
この子は人の『善意』に寄ってくる神様みたいなの。だから、さっき迷子を助けた私たちの元に現れたってわけ。
そしてなんと『善意』がこの子に見合うだけ貯まれば、その人の願いを何でも叶えてくれるんだって!!つまり!
・・・さっきみたいに『人助け』をしていれば・・・願いを・・・
・・・俺を男に戻して貰うことも出来るってことか!?
・・・コクッ
・・・でも・・・人助け・・・俺が・・・? ・・・割と人と話すの不向きなんだが・・・
・・・なに言ってるの!!私がいるじゃない!!
あんたが男に戻るまで、全力でサポートしてあげるから覚悟しなさい!!
・・・お前ってやつは・・・さすが俺の幼馴染・・・!!
・・・で、次はどうするんだ!? 誰を助けるんだ!?
・・・いや、困ってる人なんてそう簡単に見つからないだろうし、こっちから動こう!!
明日、学校に行って皆になにか困ってることがないか聞いてみようよ。 なかったら募集をかけるの!!
おおー・・・お前にしては名案だな。 じゃあ、明日は学校で任せたぞ。 俺は家で・・・
・・・?何言ってるの?八雲も明日から学校連れて行くよ?
・・・は?
・・・はあああああぁぁぁぁっっっ!?
・・・この女の身体で学校行けと!? ・・・どう説明するんだよこの状況!?
そこら辺は頑張ってなんとかするよ。よくある従兄妹設定とか駆使してさ~
・・・いやいやいやっ!! 百歩譲って皆がそれを受け入れたとしてもだ!!制服はどうするんだよ!?
あなたのお姉さんのお下がりがあるじゃない。それがもし嫌なら・・・
・・・わ、私の制服を・・・貸してあげてもいいわよ・・・?
お気遣いありがとう。胸周りがキツそうだから遠慮しておくよ。(死んでも女子の制服なんて着ないからな!!)
(カチーン) ・・・あら~遠慮しなくていいのよ!!今からサイズ測ってあげるから!!
ちょっ、おい・・・!!なにやって・・・変なところ触るなって・・・やっ・・・そこは・・・・・・
らめえええええぇぇぇぇぇっっっ!?
・・・
・・・ふっ、これも『人助け』か。 おかげで一時的に『妖力』が戻ったな・・・またすぐに小さい体に戻るが・・・
にしても、この者達・・・中々面白い。 僕も仲間に入れて貰いたいものだね・・・ふふふっ!!
かくしてこの『三人』は他の仲間とも友情を育みながら、ドタバタと『人助け』に奮闘していくのでした。
おしまい。