???「クケケケケケケケ」
???「ニンゲンノ…モット、クラウ…」
???「オレ…モットツヨクナル…」
???「クケケケケケケケ」
昴「ん~~ようやく授業終わった~。」
昴「と言っても別にやることも無いし、ぶっちゃけ暇なんだよな…。」
昴「宮子は先に帰っちゃったし、響子ちゃんのところにでも行こうかな。」
昴「………いや、止めておこう。」
昴「もし、またあの怪物が襲ってきたら戦えない俺は足手まといにしかならないもんな。」
昴「しょうがない…適当にぶらつくか。」
昴「あ、響子ちゃん。」
響子「昴君。今帰り?」
昴「まあね。響子ちゃんはまた情報収集?」
響子「ええ。それと見回りね。」
響子「ちょっと気になる噂を聞いたものだから…」
昴「噂?」
響子「ここ最近、通り魔事件が増えているらしいわ。」
昴「それはまた…。」
響子「犯人の姿は見えず、突然襲われるそうよ。」
昴「じゃあ今回は姿の見えない怪物ってこと?」
響子「奴らの仕業ならね。」
響子「いずれにしろ調べてみる必要はあると思うの。」
響子「それに…うちの学校の生徒も何人か被害に遭ってるしね。」
響子「とりあえず私は事件のあった現場を一つずつまわって見るわ。」
昴「そっか、気をつけてね。」
響子「ええ。昴君も。」
(スタスタスタスタ…)
昴「姿が見えない…か…。」
昴「アルケー強すぎ…。」
昴「俺ももっと練習しなきゃな。」
昴「ん~。そろそろ帰るか。」
うわああああああああああああああああああああああ!!!!!!
昴「…ッ!?」
昴「悲鳴!?」
昴「あっちか!」
(タッタッタッタッ!!)
男子生徒「うわああああああああああああ助けてぇえええええええ!!!」
???「クケケケケケケケ!!」
昴「!!」
昴「怪物…!!」
昴「アレは…カメレオン!?」
昴「どうりで姿が見えない訳だ!!」
昴「止めろおおおおおお!!」
(ゲシッ!)
怪物「クケ?」
昴「早く!今の内に!」
男子生徒「は…はい!」
怪物「クケケケケケ!!」
(ドンッ!!)
昴「ッ…!?」
昴「突き飛ばされただけなのにこんなに飛ぶなんて…なんて力だよ…!」
怪物「クケケケケケケケ!!」
昴「嘘ッ!?ヤバ…!!」
グオオオオオオオオオオオオオオッ!!
(ドガッ!!)
怪物「ク…ケ…!!」
昴「レオス…!!」
響子「よかった…間に合って…!」
昴「響子ちゃん!」
怪物「クケケ…」
昴「響子ちゃん、アイツはカメレオン座の怪物だ。」
昴「周りの色に擬態して襲っていたから姿が見えなかったんだ。」
響子「大丈夫よ。普通の人たちには見えなくなるでしょうけど、同じ力を持った私とレオスには効かないわ。」
怪物「クケケケ…ソウカナ…クケケケ」
響子「!!こいつ…。」
昴「喋った…!?」
怪物「クケケ…ジュウニセイザ…タオス」
怪物「オレ…ギタイスル…ダケジャナイ」
怪物「キョウフシン…クッテ…チカラ、ツヨクナッタ」
怪物「クケケケケケケケ!!!!!!」
響子「クッ…レオス!!」
レオス「グオオオオオオオオオッ!!」
怪物「クケケケケケケケ!!!!!!」
響子「ッ!?そんな!?」
昴「レオスが押されてる!?」
レオス「グ…グウゥゥゥゥゥ…!!!」
怪物「クケケケケ!!」
(バキッ!!)
レオス「グ…オッ…!」
響子「レオス!!!!!!」
昴「そんな!」
怪物「コレデ、オワル」
怪物「シシザ、キエテナクナル」
怪物「クケェエ工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工!!」
響子「レオス!!」
怪物「キエロ!!!シシザ!!!!!」
???「消えるのはアンタよ。」
二人「!?」
???「ブオォオオオオオオオオオ!」
(ドカーーーン!!)
怪物「ク…ケェ…」
???「私の友達に手を出すとこうなるって…
覚えておきなさい!!」
昴「宮子!!」
響子「宮子ちゃん!?」
宮子「二人とも怪我は無い?」
響子「え…あ、はい!」
昴「大丈夫…」
宮子「よかったよかった。」
宮子「じゃあまずはこいつを倒しちゃいましょ!!」
宮子「アルデ!!」
アルデ「ブォオオオオオオオオオオオ!」
怪物「クケェ!!」
宮子「なめないでよね!」
宮子「牛って結構力持ちなのよ!!」
アルデ「ブオオッ!!」
(ブンッ!!)
怪物「!!」
宮子「そのまま角で貫いちゃいなさい!!」
アルデ「ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
(ドカッ!!!!!!!!!!!)
怪物「クケ………ェ………」
(シュゥゥゥゥゥゥゥゥ…)
響子「す…。」
昴「凄い…。」
宮子「ありがとう!アルデ。 よく頑張ってくれたわね。」
(ナデナデ)
アルデ「………………」
宮子「お疲れ様。」
(シュウゥゥゥゥゥゥン)
二人「…………………。」
昴「宮子…。まさかお前も…?」
宮子「そう。」
宮子「12星座の内の一つ。 牡牛座の力を持つ者よ。」
続くかも