“魔法少女物語5~幹部の最後~”

チュンチュン。

ザシュ!

ボトリ。

この必殺「ベア―スラッシュ」を早く試したい!

そう焦るなよ。

ちゃんと手紙は出してきた。

しかしこんな罠で引っ掛かる魔法少女ではなかろう。

ふむ、言われてみれば…

一方、世界の平和を守るみんなの希望の魔法少女は!

バケツ重い。

バケツを持って廊下に立たされていた。

キーンコーンカーンコーン。

授業終わったぞ~、教室に戻れ~。

やたー! 帰れる!

(コイツ、多分人生で一番駄目になりそうな奴だ)

ん? 手紙…

また敵から!?

ふむ。

気になる!

私達は某アイドルグループです。 アナタを見て逢いたくなりました! どうかここまで来てください。 いつまでも待ってます!

え?

ええ!? 本当にラブレター!?

ついに私も有名人!

待ってて! 今行くよー!

ダーリン!! どこ~!

・・・。

ぎゃあ! 化け物!

貴様、魔法少女か?

はい?

我々はアニマールズ幹部、クマサンダ―と、

パンダリーナという。

魔法少女がくるのをここで待っている。

来たら八つ裂きにするのだ!

ひい! アニマ…

(待てよ? もしかしてこの化け物達、私が魔法少女だって知らないのかな?)

(うまく合わせれば戦わずにやり過ごせる!)

わ、私はちょっと迷子になったもので。

ふむ、無関係者か。

ならばさっさと立ち去るがいい!

はーい♪

(よし! 今回は戦わなくて済みそう…)

ん? そういえばその髪留め、どこかで…

(ギクッ!)

こ、これはその!

その?

わ、私実は魔法少女の大ファンで!

つまり?

な、成りきるなら形からかなって!

そうか、ならさっさと失せろ。

はいは~い♪

(今度こそ!)

うまく逃げましたね。

私だって時には考える…て?

誰?

こんにちは。

な!? ね、寧子さん!?

全く、あいつら倒すとか意気込むのはいいが肝心の姿を覚えてなかったら意味がないだろうが。

わ、私! 寧子さんとは…!

今日は私が戦いに来たわけじゃありません。

言わば観客です。

じゃあさ! 見逃して…

この子、魔法少女だよー!

うわー! 酷い!

やはりそうだったか!

我々二人がかりで相手する!

ニ対一なんて卑怯!

じゃあ貴様も仲間を呼べばいいだろ。

いないわ!

おい、宇佐美。

はい?

せ、先生! なんでここに!?

変なテンションで帰るお前を見て怪しいと思ってついてきたんだよ。

変は余計!

とりあえず奴らを倒すんだろ。

一緒に戦ってやる。

おおー! 頼もしい!

ほいじゃさっそく。

変身!

キュピーン!

魔法少女! 参上!

お前、その格好はやっぱりあれだな。

着たくて着てるわけじゃない!

いくぞ! パンダリーナ!

我々のチームワークを見せつけよう! クマサンダ―!

シュバ!

き、消えた!?

上だ!

ドゴーン!

うわっ! すごい破壊力!

私のパンチはダイヤモンドですら砕く威力を誇る!

牛乳飲んで骨を硬くしてから出直したい! いいかな!?

駄目に決まっている!

うわーん。

どうしてあいつはこんな時まで馬鹿なんだ。

私に問うな。

今度はこっちからいくぞ!

この私はやられんよ!

ドカバキ。

一方、寧子は…

いつになったら健と亮介はくっつくのかな。

やはり本はいいですね~。

BL小説を読んでいた。

ファイヤーナックル!

温い! 温すぎる!

そんな!?

がふ!

やはり最先端といえど我々の攻撃を何度も食らっては耐えられないようだな。

く、くそう!

サンダ―ボルト!

おおー! いい刺激だ!

そ、そんな! これも効かないなんて!

パンダリーナよ! そろそろ魔法少女にトドメを刺すぞ!

承知した!

クマサンダ―「ベア―スラッシュ!」

パンダリーナ「ギガントフック!」

うひい!

屈む宇佐美。

そして、

二人「ぐふあ!」

バタリ。

あり? これは…

攻撃チャンスだ!

うおお! サンダ―ボルト!

あべべべべ!

パ、パンダリーナ!

ボディブロー!

ぶはあ!

今だ! 最大最強のサンダ―ボルト!

ドッカ~ン!

二人「ぎゃあああああああ!」

ボシュウ。

やたー! 勝った!

しかし、苦戦した戦いだった。

敵の親玉はこれ以上の強さと考えると憂鬱だよ~。

言っていても始まらない、なんとか頑張ろう。

先生! 頑張って!

お前が一番頑張れ!

そんな~。

あやー、やっぱりやられたか。

寧子さん!? また来た!?

いやあの、さっきからいたけど。

次はお前か。

今日は戦う気がありませんですが、そちらが戦いたいと言うならばやってもいいですよ。

くっ! 今はやめておこう。

ではまたいつか。

宇佐美。

はい。

次に会う時があなたの最後だから。

寧子さん。

それではまた♪

寧子さんを絶対救ってみせる!

その意気込みはよし!

半分でいいからテストもそういうふうにしてくれ。

無理!

こうして、幹部達を倒した魔法少女はご機嫌になるのであった。

一方その頃ウサマリーは、

宇佐美さ~ん!! 助けて~!!

ウサギの人形と間違われて洗われていた。

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Posted at 2012/10/14 19:10 Viewed 20 times

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次から最終局面に向かいますよ~!

Comments

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めんぱち:

ウサマリーwwwしっかりしろwwwww


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