あらすじ
楓の仕込んだ?睡眠薬によって スヤスヤ眠る渚。
気がついたらそこはキャンプ場だった。どうやら楓が無理矢理拉・・・・もとい連れてきたらしい。
二人でピクニックを満喫していると...
お決まりのように熊出没。
熊から逃れるため、二人は偶然見つけた洞窟へと身を潜める。
その洞窟の奥には、謎の光が・・・・
レツゴー三匹だよ楓ちゃん!
タッタッタッタッタ・・・・
・・・・相変わらず、現金なのだ。
果たして、洞窟の奥で二人を待ち構えているものなんなのか!? そして二人は、無事に下山できるのか!?
この後、プロデューサーの口から衝撃の一言が! 続きはCMの後すぐ!
この番組は、 ご覧のスポンサーの提供で、 お贈りしていm
悪ノリがすぎるのだ。
申し訳ありません・・・・。
ではでは、本編をどうぞ~。
・・・・・・。
・・・・・・。
な、なんかすごいところに出ちゃったね・・・・。
工場かな? って、こんな山奥に工場なんかあるわけないよね。
石灰の採掘場とも思えないのだ。 あまりにハイテクすぎるのだ。
金銀財宝は・・・・なさそうな気配だね。
とりあえず、奥に進んでみるのだ。
ええ!? 楓ちゃん正気!?
どうみてもあたしたち一般ピープルには縁が無い場所だよ!? 深追いしないで引き返したほうが吉だよ!
ここまで来てしまった以上、もう後戻りはできないのだ。覚悟を決めるのだ。(展開的に)
そ、そういうものなのかな?
さあ渚、レツゴー四匹なのだ。
楓ちゃん、一匹増えてる・・・・って
あー! 置いてかないで~!
しばらく歩いて・・・・
・・・・おかしいなぁ。
どうしてそう思うのだ。
だって、もう10分以上歩いてるのにあたし全然疲れてないもん。
むしろなんか、身体が軽い気がする。
ふむ、言われてみれば私も同じなのだ。
まるで地球の重力が弱まっているような気がするのだが、気のせいなのだ。
またまたー、地球の重力が弱まるなんて、楓ちゃんボケにしちゃあまり面白くないよ~。
ふふ、すまないのだ。確かに、『身体が軽い=地球の重力が弱まる』は面白くなかったのだ。
我ながら恥ずかしいのだ。許してくれなのだ渚。
やだなぁ~、許して欲しいだなんて楓ちゃん、そんな他人行儀らなくてもいいんだよ。
あたしと楓ちゃんの仲じゃないか~。
・・・・渚。
ふわっ
ほえ?
ふふふ、渚よ。いくら身体が軽いからといって、浮くことは無いのだ。浮くことは・・・・
・・・・・・。
・・・・・・。
「「なんですとー!?」」
わわわわわ!? 楓ちゃん!? あたし浮いてる!? あたし浮いてる!?
おおおおおおお、おおおおちおおおおおおおおおおお
落ち着いて楓ちゃん! 舌噛みそうな勢いだよ!
ど、どういうことなのだ!? 本当に渚が浮いているのだ!? アンビリーバブルなのだ!
どどど、どうしよう楓ちゃん!
落ち着くのだ! じっとしていればそのうち降りてくるのだ! 多分きっとおそらくもしかしたら....
確証が持てないんだったらはっきり言っちゃっていいんだよ!?
スルスルスル~・・・・
パスッ
た、助かった・・・・。
なんとか無事着陸できたよ。
しかし、急に浮き上がるとはビックリしたのだ。渚は実は天空の城の末裔か何かだったのか?
う~ん、変な模様が彫ってある石は拾った覚えないし、
お母さんから良くわかんないおまじないも教えてもらったこと無いから、多分違うかな~。
ではなんでいきなり・・・・。
わかった!
はいどうぞ。
地球の重力が弱くなってるんじゃなくて、浮力が働いてるんじゃないかな?
ほほうなのだ。
あくまであたしの推測だけどね。
ここは石灰の産地じゃなくて、実は飛行石の原石の産地なんじゃないかな?
公に飛行石の存在を晒したくない国家機構とかが、表面上は石灰の産地として見繕ってるだけで、
実際は飛行石の原石を採掘して、なんていうかなこぅ~・・・・
とにかく! あたしたちの知らないところで使われてたり、他国に売られてたりしてるんじゃないかって・・・・
あ~ん、 楓ちゃん置いてかないで~(泣
さらに歩いて・・・・
ふわっ ふわっ
か~え~で~ちゃ~ん♪
ふわん ふわん
これって~、慣れるとすっごい楽しいね~♪
そうやってはしゃいでいると、また先ほどのように頭を天井にぶつけるのだ。
ゴチーン
あいた~♪
全く、気楽なものなのだ。
それと渚、さっきからパンツが丸見えなのだ。もう少し恥じらいを持つのだ。
(せっかくのパンチラも、恥らってもらわないと見た気になれないのだ。)
いや~。だって今あたしと楓ちゃんしかいないしさ~。
別にいいかな~って♪
・・・・ならば、もっと見せるのだ。
きゃ~、襲われる~(棒読み
ぐふふふ。 さあさあ、そのウサちゃんパンツをよこすのだ、ぐふふふ。
た~すけてくんろぉ~。
ぐふぐふ、逃がしはしないのだ~。
たとえ火の中水の中草の中森の中 土の中雲の中あの子のスカートの中なのだ。
ひゃ~、追いつかれる~。
ふははは、宙に浮いているのはこちらも同じなのだ。 逃げられはしないのだ~。
くっあたしとしたことが・・・・不覚!
待て待て~なのだ~。
むっ追い抜いてしまったのだ。
ふふふ、楓ちゃん敗れたり~。
ついでに縞パンも見破ったり~。
しまったのだ~!
いやぁ~、やっぱり縞パンは水色に限りますな~って・・・・
ひ~ん、見ないで欲しいのだ~。お嫁に行けないのだ~。
楓ちゃん楓ちゃん!
私には三万の子どもと一万のダンナがいる・・・・なんなのだ?
ここにね、窓があるんだけどね・・・・。
ふふふ、洞窟の中なのに窓とは中々に滑稽なのだ。
どれどれ、洞窟の中はどんな景色が観れるのだっと。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。 渚よ。
か、楓ちゃん。
・・・・ききき、きっと、何かの見間違いなのだ。そうとしか考えられないのだ。
地球は何度見ても、やはり青いのだ。
宇宙飛行士小宮楓(30) 宇宙からの帰還後のインタビュー 冒頭より
どどど、どうしよう楓ちゃん! あたしたちいつの間にか宇宙に来ちゃったよ!
・・・・・・。
か、楓ちゃん?
・・・・・・。
うさぴょ~ん♪
楓ちゃんが壊れたー!?
ぴょ~ん♪ ぴょ~ん♪
楓ちゃん! 楓ちゃん! 正気に戻って! 楓ちゃん!
かえでなんてなまえじゃないぴょん。あたしはうさぴょんだぴょん。
楓ちゃん! いつものだのだ野田総理言ってるいつもの楓ちゃんに戻って!
ぴょ~ん♪ ぴょ~ん♪
おや、そこにいるのは・・・・。
! エイドリアン!
渚、それに楓も。
どうしてこのような場所に渚と楓が? 確かお二人はキャンプに・・・・
エイドリア~ン!!!
・・・・どうやら、ここに迷い込んでしまったようですね。
ううぅぅ、そうなの。 熊に襲われて、逃げ込んだ洞窟の先がここに繋がってて・・・・
それで、楓ちゃんと一緒に奥に進んでたら、気付いたら宇宙にいたの・・・・。
そうだったのですか。 大変だったでしょう。
ねぇ、エイドリアン。
あたしたち、ちゃんと地球に帰れる?
もちろん、お二人とも地球に帰れます。
本当!?
はい。
実はここは、私の宇宙船の中なのです。
どうやら手違いで地球との間でワープポイントを形成してしまったようなのです。
不慮の出来事でお二人を巻き込んでしまい、大変申し訳ありません。
ううん、いいんだよエイドリアン。
むしろ、なんか逆に安心・・・・
ヘタッ
? 渚?
Zzz.... Zzz....
・・・・大分お疲れだったようですね。
・・・・今のうちに、地球に帰還しましょう。
ぴょん?
楓も、今しばらくお休みになると良いでしょう。
さあ、このお茶をどうぞ。
むむ、気が利く宇宙人だぴょん♪ いただくぴょん♪
・・・・・・。
ヘナッ
Zzz.... Zzz....
ふふふ、 ちょっとした仕返しですよ、楓。
こうして、渚と楓の波乱万丈なキャンプは、無事幕を下ろしたのでした。
でめたし でめたし。
~終劇~