『魔法少女、辞めました。#02』

私の名前はマホ。 悪の組織と戦う正義の魔法少女… とかつて人々から呼ばれていた。

私は長い間、正義の味方として 悪の組織と戦っていた。

でも…あの日私は、 魔法少女を辞めた。

だからもう私は魔法少女じゃない。

普通の一般人だ。

………

……

~魔法少女派遣機関本部~

文 「あれ…今日はヌコーさんは、 いないんですか?」

ハカセ 「ヌコーさんは、 早朝に刺されて寝込んでます」

文 「ええっ!? まさか暗殺…!?」

ハカセ 「何でも徹夜して、 気付いたら朝になっていて、 少し仮眠しようとして……」

ハカセ 「スリッパを履いて、 ニ階に上がろうとしたら、 突然足の指に激痛が走ったそうです」

文 「くっ… 一体どこの組織がそんな事を……」

ハカセ 「何に刺されたか分からないので、 とっさに口で毒を吸い出したそうなのですが……」

文 「……毒!? どこかの組織はヌコーさんを 毒で暗殺しようと……!?」

ハカセ 「その対処法が間違ってて、 謎の寒気が全身を襲って…… 生死の境を彷徨ったそうです」

文 「くぅっ…なんて酷い事を…。 それでヌコーさんをやったのは、 一体どこの組織ですか!?」

文 「これはかたき討ちをする必要が ありますよ!ハカセさん!」

ハカセ 「え?かたき討ち? 一体何を言っているんですか?」

文 「え?どこかの組織がヌコーさんを毒で暗殺しようとしたっていう話じゃないんですか?」

ハカセ 「え?」

文 「え?」

文 「…結局何に刺されたんですか?」

ハカセ 「ムカデです」

文 「ムカデ?」

ハカセ 「刺された当初は蜂だと思っていたみたいですが……」

ハカセ 「その後に洗面所に凄く大きいムカデがいるのを発見したので、 それの仕業だと分かったそうです」

文 「へ…へえ…そうなんですか」

ハカセ 「…というわけで、 ヌコーさんは今日はお休みです」

ハカセ 「皆さんもムカデに刺された時は 絶対に口で吸い出したりしては駄目ですよ……」

ハカセ 「って事で、今日は私帰りますね。 ヌコーさんがいないと何も始まらないわけですし…」

文 「ええっ!?」

ハカセ 「それでは、後は任せます」

文 「え?え?え?」

ハカセ 「お疲れ様でしたー」

文 「ええーーーーーー!?」

………

つづく……。

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公開日 2013/06/13 17:26 再生回数 13

作者からのコメント

#02 早朝の暗殺者(実話)

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