下校だっ! 下校だっ! うれしいなっと。
あ、ねこさん!
かわいいー! こんにちは!
やあ。
しゃ、しゃべった!?
ぼくはジュウべえ。 ぼくと契約しないかい?
なに? なんか売りつけようっての?
ちがうよ。キミに”魔導少女”になってほしいんだ。
”魔導少女”? 魔法少女じゃないの?
ちょっと違うんだな。 キミの言う魔法少女ってのはどんなものなんだい?
んーとね、
”魔女見習い”というわりには、お店屋さんやったり、お菓子屋さんやったりして、本編からズレた事してる『おじゃ魔女』とか。
微妙に古いよ!
”魔法少女”って言ってるのに、杖や武器が英語で喋る「お前、仮面ライダーかよ!」ってツっこみたくなるやつとか。
ファンの方、ごめんなさい!
うーん、惜しいね。 ”魔導少女”ってのはね、人間の心の負の面につけこむ悪い”魔女”を倒すために選ばれた、
魔術師のことなのさ!!
へぇー、そうなんだ。
よくわかったよ。じゃあね、バイバイ。
ま、待ってよ! 話は終わってないよ!
まだ、なんかあんの?
ぼくと契約してくれれば、キミの願いを一つだけ叶えてあげるよ。
ほんと!? じゃあね、決めたっ!!
え? 即決?
うん。
もっと悩んだほうがいいんじゃないかな?
いや、決めたから。
もっと慎重に考えたほうが……。10話分くらいの長さで。
大丈夫、大丈夫。
じゃ、じゃあ、言ってごらん。キミの願いを。
うん! わたしの胸をもっと大きくしてほしいの!!
……。
……。
ごめん、ぼくにもできる事と、できない事があるんだ。
どーゆーことよ!!
ほかの願いなら、何とかなるかもしれないよ。
じゃあ、最近便秘気味だから治して。
医者行けよ!
ちぇっ! つまんないの。そんじゃやめるよ。
いや、ぜひキミには、なってほしいんだ! キミなら、強くてカッコイイ魔導少女になれるから!
えーっ(白い目)
お願いします! 魔導少女になってください!
しょうがないなあ。なってあげるよ。
ありがとうございます! これ、契約書。署名と印鑑押してきてね。
律儀だね。
さあ、これで今日からキミは、魔導少女だ!
さっそくなんだけど……
バルス! バルス!
ちょっ! なに言ってんの!
滅びの呪文だよ。バルス!
やめてよっ! 世界が崩壊しちゃうよ!
サーヴァントとか召還できないの?
作品が違うよ!!
(この子選んだの、失敗だったかも……)
と、とりあえず、魔女を倒しに行こうよ。
うん、そうしよう、そうしよう。
(これでいいのかなあ?)