アニマールズは魔法少女の抵抗を受けつつも、支配のスピードは計画通り進行していた。
占拠完了。
占拠完了。
夜はいい、まるで闇が世界を支配している感じにさせてくれる。
・・・。
しかしやはり物足りない。
ほんの数秒でこんな国は占拠出来るのはいいが…
もっと抵抗はないものか。
早く日本に戻りたい。
そしてどれだけ強くなっているか試してみたいぞ。 ・・・宇佐美!
一方、世界の平和を守るために立ち上がった我らの希望の魔法少女はというと、
ぐがー。
授業中に爆睡していた。
宇佐美! 寝てるんじゃねー!
スコーン!(綺麗にチョークの当たる音)
痛っ! て、敵襲!?
敵襲?
あ、いや! て、手起床といっただけです!
意味解らんこと言うな!
ごめんなさい。
授業を続ける。
(眠くなるのも、夜に敵が来たからだよ!)
寝不足はお肌の大敵なのに…
キーンコーンカーンコーン。
ん? 授業が終わりのようだな。
さて、帰ろう!
明日までの宿題、お前だけ倍な。
ガーン!
とりあえず帰る事にした宇佐美。
ん? 何か入ってる?
て、手紙!? これはつまり!
ラブレター!!
(キョロキョロ)
誰もいないみたい。
さあ読むぞー!
果 た し 状 !
今日、午後6時ちょうどに指定した場所に来い。 来なければ街を破壊する。 アニマールズ幹部より
うわー!
クシャクシャポーイ。
許さん! 私の乙女心を弄んだ罪は重い事を思い知らせてやる!
こんなところにいましたか。 ムシャムシャ。
ウサマリー!? どうしてここに!?
いつでもあなたのサポートが出来るように影に隠れているんです。
しかしうさぎの真似をするだけで人参やキャベツなどが貰えるのでこの国はいいですねぇ。
そんなことより! そこの手紙見てよ!
手紙?
回覧中。
アニマールズ幹部もブータンが敗れたということで本格的に動いている模様ですね。
そうだ、この前話せなかった相手について話しておきましょう。
幹部ってどれくらいいるんですか?
ブータン、ケロルド、パンダリーナ、クマサンダ―と私を含めて5人です。
ですが私は裏切ったので実質4人ですね。
ふむ、そうだったの。
そして幹部でもかなりの強敵のパンダリーナとクマサンダ―は気をつけてください。
今回は大丈夫かな?
ふうむ、確率は高いですが、今回の予想は多分、ケロルドかなと思います。
なぜ?
幹部でもかなり強いパンダリーナとクマサンダ―は他の国の兵器破壊、占拠などを主にしているでしょう。
それにその二人が仮に魔法少女にやられたらアニマールズにとってかなりの痛手でしょうし。
その二人はもういいですが、手紙の指定された場所に行かないと。
そうですね、罠でしょうけど行くしかありませんね。
指定されたのはここだね。
! 殺気!
バッシャ~ン!
どうやらちゃんと来たようだな。
ケロルド!
おお、裏切り者も来たのか。
ええ、あなたを倒すためにね!
やれるものならやってみろ。
しかし幹部がここで二人も欠けたら残りはパンダリーナとクマサンダ―だけね。
そういえばお前が裏切った後だったから知らないようだな。
? 何を?
我々は今でも五人衆だよ。
何!? 私の代わりが!?
そうだ。 そして今は幹部の中では一番の実力を持っている。 気に食わない話だがな。
い、一体誰が!?
そこの魔法少女がよく知っている相手だ。
ひいいいいいい!
ん?
カエル嫌いー!
敵対の意思があるようだな。
なら話は早い! 勝負!
ぎゃああああああ!
早く! 変身を!
でもフィールドに入ってないから!
そのヘアピンをつけていればどこでも変身できます!
おっと、いい忘れていたがおしゃべりの最中にフィールドを展開したからドンパチやっても誰も来ないぞ。
なら話は早い! 変身を!
変身!
キュピーン!
変身完了!
ではゆくぞ!
気持ち悪いやつは燃えて! ファイヤーナックル!
とう!
バシャーン!
水に入った!? というか地面に潜った!?
馬鹿め! 私はいつでもどこでも水に入れる特殊な体と特定の場所を水のようにすることができる魔法が使えるのだよ!
えっと、つまり?
360度ケロルドの攻撃範囲ってことですよ!
ひええええええ!
そろそろ攻撃に行かせて貰う!
食らえ! 必殺、ハイドロショット!
バシャ!
冷たい!
でもこんな水ごときではやられない!
はたしてそうかな?
必殺! ファイヤー…
う、腕が上がらない!? とうか何故か筋肉痛の痛みが!?
冥土の見上げに教えてやろう、この水は触れた相手の部分を鈍くさせる。
人間でいえばその部分は老化するといったほうがいいかな。
え? ということは?
確認すると、
肌がカサカサだー! これお婆ちゃんの腕と一緒だよ!
さあ! 全身にくまなくかければ全身が動けなくなるぞ!
ファ、ファイヤーナックル!
なんの!
バシャッ!
また潜った!
くそ! 他に攻撃手段があれば!
ふん、所詮は成り立ての魔法少女、ここで倒れるがいい!
いやあああああ! カエル嫌いー!
ビリビリ!
ん?
カエル怖いー!
ビリビリビリビリ!
なっ!? これは!?
こっち来るな―!
ビシャ―ン!
ぎゃああああああ!
バシュウ!
カエル嫌いー! カエル怖いー!
宇佐美さん!! もうケロルドは倒しましたよ! 落雷を落とさないで! 私に当たる!
カエルなんて滅びろー!
きゃあああああ!
こうして、怒りのサンダ―ボルトを手に入れ、力を少しながらもつけていった。
一方、
ケロルドがやられただと!
やはり最初から潰しておくべきだったようだな。
うむ、次は我々が行くか。
次は私が行こう。
お前が?
ああ、私の仕事は大体終わったよ。
何!?
そうだな、我々はまだ残っているからな。 ここで魔法少女に構っている暇はない。 悪いが頼むぞ。
残りの占拠に行くとしよう。
宇佐美、やっと戦えるね! 首を洗って待っているがいいわ!