あづーい。
言っても何も解決しないよ。
しかしだな! この暑さは尋常じゃないぞ正奈!
それでこの暑さがなくなるなら私も言うよ。
すまん、私が馬鹿だった。
でもどうして夏って暑いのかな?
ふうむ、言われてみればそうだな。
確か地球が太陽に近づくからと言われてるよね。
待て! それを話されると私がついていけない!
じゃあ気分を変えて、夏のいいところを考えようよ。
それはいいアイデアだな。
夏といえばかき氷! やっぱりシロップはイチゴ味だよな!
私はブルーハワイ。
あれは食べた後、舌が青くなるじゃないか。
それをいったらメロン味だと緑になるよね。
前に落葉香が食べた時に確認したが、結構面白かったぞ。
落葉香はメロン味なんだ。
そういえばかき氷で思い出したんだが…
???
あいつ、この前海で知らない男性に声をかけられたらしい。
それってナンパ!?
そして私は声をかけられなかった。
あー、えっと。
まあ声かけられても無視するがな。
お姉ちゃんだって知らない間に声かけられてたかもよ。
好かれるのに悪い気はしないよな。
今年は海行くの?
計画は立ててるよ。
私も行く。
そうだな! 今年はみんなで行くか!
うん!
しかし謎が残ってることがあるんだ。
何?
落葉香に声をかけた男性は知らぬ間にみんないなくなってたんだよ。
不思議だね。
去年の出来事。
ジュース買って来るよ。
コーラお願い!
わかった。
ナンパA「ねえ君、一人? これから一緒に泳がない?」
あ、えっと… と、友達がいるので!
ナンパA「あ、ちょっと!」
ナンパA「ちぇっ! ノリわい―奴!」
ねえ君。
ナンパA「うん?」
(うお! すごいレベルの高い人だ!)
ナンパA「な、なんですか?」
これからちょっと、お姉さんといい事しようか♪ あそこの人が来なさそうな場所で。
喜んで!
グシャッ! ボキ!
ナンパA「ぎゃああああああ!」
割箸もらうの忘れた。
取りに行くの?
ちょっと行って来るよ。
ナンパB「君一人? これからお茶しない?」
あ、えっと。 喉が渇いてないので!
ナンパB「ああ~! 待ってくれ!」
ナンパB「あ~あ、せっかく人が下手に話したのに」
そこの眼鏡君。
ナンパB「はい?」
(おおー! なんというけしからんボディの持ち主なんだ!)
ちょ~っとあそこの岩陰に行こうか♪
ナンパB「やさしくしてください!」
まかせろ。
ドカ! バキ!
ナンパB「うぎゃああああああ!」
ちょっと、トイレに行って来る。
行ってらっしゃい!
ナンパC「お嬢さん! 僕と一緒にワルツを!」
ご、ごめんなさい!
ナンパC「ああ~! 行かないで~!」
ナンパC「全く! 誰も一緒に踊ってくれない!」
私が立候補しよう!
ナンパC「おおー! 素敵な人だ! 一緒に踊りましょう!」
でもちょっと恥ずかしいのであの洞窟で一緒に…
ナンパC「構わないですよ!」
ベシャ! グキン!
ナンパC「いやああああああ!」
さて、帰るか。
今日知らない男の人に声かけられた。
なっ!? なんだと!?
でもいつの間にかいなくなってた。
うん? どういうことだ?
ナンパD「お! あそこに可愛い女の子が二人」
ナンパE「俺達の魅力で一頃…」
近付いたら殺す! (かなり小さい声でナンパ男たちを睨んでいる)
ナンパD&C「ひいい!」