月曜日。 誰もが憎む一週間の始まりが来た。
俺の名前は『木下みかん』 普通の中学2年生だ。
こんな姿だが 一応生き物だ。
今こうしてぼっちの状態なのだが 友達を待っているだけだ。
早く来ないかなぁ 登校する皆の視線が痛すぎる…
みかん~!
ごめんごめん 犬におしっこかけられてさ
やっと来た俺の唯一の親友。
こいつの名前は『道端文男』 俺とは小学生の頃からの付き合いだ。
遅ぇよフミ。 ちょっと俺と来る時間交換してみ? 絶対人間の視線怖くなるぜ
あはは キノは内気だな
そんなだから 友達が俺以外作れないんだよ
ひっで~!
ゲラゲラゲラ…
そんなことを言われても、本当のところ俺はフミ以外に友達なんていらない。
よくわからないのだが、俺はフミと一緒にいる時間が長くなるほどフミへの独占欲が強まってきている気がする。
(認めたくないが俺はフミが好きなのかもしれない…)
なあ、文男
ん? なんだよ名前を改めて
いやさ、こんなこと聞くのも変だけど
…お前は俺のことどう思ってんの
…
え?
お前の俺に対する思いを聞きたい。
…えーっと
昔からの大親友?
それ…だけか?
え、何? キノは俺の何を聞きたいの?
…いやなんかごめん! 今の忘れて!
なんだよー 何か今日のキノは変だぞー?
何でもねぇって ほら早く教室行こうぜ
俺はフミの手(?)を引っ張って 強引にゲタ箱まで連れて行った
今はまだ打ち明けなくても良い。
俺はまだフミと"大親友"でいたい。
キーンコーンカーンコーン