落葉香のお気に入りのペンギンの目覚まし時計が窓から入ってくる小鳥のさえずりを消すように部屋に鳴り響く。
時計「ぐえええええええええええええええええええええええええええええ」 (首が閉められる時の叫び声ふう)
うるさ~~~い!
強く叩いて目覚ましを止める。
全く、誰がこんなものを買ったんだよ!
あ。 私だった。
・・・。
虚しい。
落葉香、やっと起きたの?
うん? 何か用? お母さん。
朝ごはん片づけられないから起こしに来たのよ。
わーい♪ 朝ごはん♪
早くしなさいね。
ところで今日の朝ごはん何?
塩鮭と食パンよ。
食パン!? なんでよ! 朝はフランスパンでしょ!
文句言わないの。
改善を要求する!
別にいいわよ。 そのかわりあんたに家庭教師をつけることになるけど。
食パンは私の大好物さね!
じゃあこれからも朝は食パンを出すわね。
うっ、…うん。
一ヶ月に一回くらいはフランスパンにするから。
さすがお母さん!
いいからさっさと朝ごはん食べなさい。
は~い。
朝ごはんを食べ、意気揚々と町へ出かける落葉香。
ハヤシライス!
・・・。
インパクトがちょっと足りないかも。
インパクトのある言葉か…
ん? あれは正ちゃんだ。
ちょうどいいかも。 いっしょにどっか行こうってさ~そお♪
落葉香「正ちゃ~ん」 眞流山「正奈さ~ん」
ん?
ああ、眞流山さんに落葉香、おはよう。
おはようございます♪
お、おお?
どうしたの? そんな驚いた顔をして。
え、えっと。 何でもない。
そう。 で、二人とも何か用?
姿を見かけたので挨拶しようかと思いまして。
わ、私も。 いっしょにどこか行こうよって誘おうと。
あ、ごめん。 これから図書館に行って本返さないといけないから…
なら私は暇なのでお供してもよろしいですか?
いいですよ。 落葉香も来る?
え? ああ、いや予定があるなら私はもう行くよ。誘いたかっただけだから。
そうですか。 でわ正奈さん、行きましょう♪
え? あ、はい。
二人は行ってしまった。
眞流山さんがなんだか怖くなってきた。
ん? あれは解ちゃん?
解ちゃ~ん、おはよう。
ん? ああ落葉香か、おはよう。
ちょっと聞きたいんだが、正奈を知らないか?
正ちゃんなら図書館に行ったよ。 眞流山さんといっしょ…
な!? なんだとーーーー!?
え? 急に何!?
正奈とアイツは今二人っきりなのか!?
う、うん。
こうしちゃいられない! 落葉香! 情報ありがとう!
ど、どういたしまして?
お姉ちゃんが行くまで待ってろ正奈!
・・・。
解ちゃんって足速いなぁ。
お昼過ぎに川に来た落葉香。
ドルトムント!
今のはいい感じだったかも。
ん? あれは怒阿保と眞流山さんのお兄さん?
お前本当にやるのか?
決まってるじゃん! 男に二言はない!
はぁ~、俺はやらないからな。
お前は見てるだけでいいっての。
やっほー。 二人とも。
ん? ああ落葉香さん。 こんばんは。
よう!
何やってるの?
何ってそりゃ…
こいつがバンジーやるとか言うんだよ。
この高さで!?
落葉香さんからも言ってやってよ。
止めるなよ。 俺はやるんだ!
別に止める気ないから。
そ、そんな…
レッツ! バンジー!
ザッバ~ン。 グシャ
たく… おーい、生きてるか~。
(動かない。 まるで屍のようだ)
流されていくね。
あ~! ちょっとまて~!
・・・。
帰ろう。
町に戻る落葉香。
ゲジモクゲジカゲジ!
これだ! インパクト大!
何独り言を言ってるの?
正ちゃん!? どうしてここに!?
お姉ちゃんと眞流山さんが大きな声出して館長さんに怒られてるから先に帰ろうかなと思って。
なるほど!
それじゃ、また明日ね。
ね、ねえ!
何?
せ、せっかくだし今から少しでもいいからどこか行かない? 一人じゃつまらなくて。
・・・。
いやならいいんだけど。
・・・。
この近くに私のお気に入りのケーキの置いてある喫茶店があるんだけど。
いっしょに行く?
行く!
二人で喫茶店でケーキを食べて帰った落葉香であった。
ちなみにさっきの言葉何点かな?
100点中、10点。
そんな~~~。