なー、夜真。
どうした？
俺、モテないのかなぁ？
え？ 今頃？
あい？ なんか言った？
いいや、お前はカッコイイって言ったんだよ。
なあ、副会長。
ちゃんと名字か名前で呼んでよ！
す、すまん。 確か…
副会長！
違うよ！ 嶺岸だよ！
ああ、そうだったな。
みんな酷いと思わない？ mousoutakusan君？
いいんじゃない？ 副会長。
がは、君までそんなこと言う！
でも俺、やっぱり女子にモテたいよ。
無視かよ！
モテたところで爆発するだけだぞ。
爆発？
リア充は爆ぜ…
ちょっと言うのやめようか！ それを言ったらなんか俺達すごく負けた気がするし。
す、すまない。
気持ちはわかるけどさ。
まあいいや、それで思ったわけですよ。
とりあえず夜真！ お前の妹に告りたい！
あんなのでよければ貰ってやってくれ。
未来のお兄さんの承諾もらったぞー！
（お兄さん… できればお兄ちゃんと言って欲しかった）
でもなんで急に彼女欲しいっていう話しの展開に？
いやさ、昨日ゲームに出てくる主人公とヒロインってさ、みんなカップルになってハッピーエンドじゃん。
さらに数年後とかには結婚してる設定になってると思えば、家庭を持っている展開にもなってるんだぞ！
俺達の学校もさ！ そういう一癖二癖ある女子が揃ってるんだぜ！
それなら俺たちもゲームと同じ展開になるはず！
怒阿保君、こういう時だけは難しい言葉とか使うよね。
というわけでナンパに行こう！
いきなり話しの展開ががくっと変わった！
俺達でできるのか？
うーん、難しいかな？
だったらとりあえずその辺のリア充潰して…
ちょっと黙ろうか。
すみません。
まあ、ナンパはやめるとして…
明日さっそく告白だー！
一つだけ言っておく、本当に後悔しないな？
男に二言はない！
お前が難しいこという時は大抵失敗するフラグだからなぁ。
次の日。
付き合ってくれ！
馬鹿ですか？ アホですか？ 死にたいんですか？ いい返事聞けると思ったんですか？ 死にたいんですね？ 死ね！
さよなら。
・・・。
大丈夫か？
つ、つ。
つ？
つまり彼女はツンデレってことだな！
ああ！？ 怒阿保君が壊れた！
壊れてるのは元からとして。
あいつは、ちょっと変なんだ。
変？
だから、あいつのことは忘れて、お前は他の人に告白してくれ。
そ、そうか、お前がそこまで言うなら彼女は諦めるよ。
話しがまとまったならみんなで怒阿保のために慰めパーティーするか！
カラオケ行こうぜ！
久しぶりに本気出しちゃうぞ！
～♪
ここで歌わないで！
こうして怒阿保の告白はまたも失敗するのであった。
