ありがとうございましたー。
あ、そろそろだ。
ごそごそ。
ふい~、暑かった~。
ごくろうさま。 これどうぞ。
ありがとうございます。
でも効果あるんですかこれ?
どうだろう?
逆効果なら期待できるかも。
それは今後考えようか。 今日はもう上がっていいよ。
本当ですか!? ありがとうございます!
あ、それとそのキグルミは持って帰ってもらえるかな。
ええっ!?
それじゃよろしく。
ちょっ! 店長~!
しょうがない、持って帰るか。
そうだ! どうせなら…
せっかくだし、みんながどんな反応するか楽しみだなぁ。
お! 前方に解ちゃん発見!
解ちゃ~ん。
ん? その声は落葉香…
っ!?
ど、どどどどちら様ですか!
(ふふふ、怖がってる怖がってる)
お腹が減ってるので…
へ、減ってるので?
あなたを食べてやる! (餌的意味で)
ひいややややや!
ベシン!
おぶっ!
今だ! 逃げろ―――!
ちょっと待ってよ~!
あ~あ、行っちゃった。
ごそごそ。
ぷはあ!
でも面白かった。 解ちゃんの面白い反応が見れて。
さて、次の相手は誰かなー!
今日は正ちゃん図書館かな?
お! 噂をすれば本人があそこに。
すみません。
はい? なんでしょう…
か!?
(くっくっく♪ 震えてる)
お腹が減って困ってます。
え、えと。 あの…
私何も持ってなくて…
じゃあ…
君を食べちゃおうかな!(餌的意味で)
ひっ!?
(あ、ちょっとやりすぎたかな?)
嘘だよ正ちゃん。 私だよ。
なんで私の名前を?
え? そりゃ友達の落葉香…
まさかもう落葉香を食べたの!?
えっ!? ち、ちがっ!
助けて―――!
あ! ちょっと!
あ~あ、また行っちゃった。
ごそごそ。
くはあ!
正ちゃん、ごめんなさい。
・・・。
も、もう次々!
あそこにいるのは阿加井さんかぁ。
個人的には関わりたくないけど日ごろのお返しをしてやる!
すいません。
はい?
(おっと、動じてない。 さすがにお母さんの下にいた部下だけはあるね)
あの、私お腹が減ってるのですが…
すいません、今手持ちに食べられるものがありません。
そうですか、それなら…
???
あなたを食べちゃうぞーーー! (餌的意味で)
ああん!
ひえ! な、なんでもないです!
売られた喧嘩は買おうじゃないか。
わ、わたしは…
隙あり!
ボグッ!
クフッ!
バタリ。
うん? 人の感触が今…
これはジッパーか。
ジー
ふにゃあ。
お、落葉香ちゃん!? どうして!?
駄目だ、完全に伸びてる。
キョロキョロ。
お持ち帰りして食べよう! (性的な意味で)
はっ!? 妖気!?
あ、起きちゃった。
まさか! 気絶してる間に私、阿加井さんに…
別に何もしてないよ。
よ、よかった~!
それより人を脅かすのはいけないよ。
ご、ごめんなさい。
わかればよろしい。
では私は帰ります。 さようなら。
え? 何をいってるんだい? これから楽しい食事だよ。 私のね。
え、えっと。 それって…
ふん!
グシャッ!
ごほ!
パタリ。
さて、お持ち帰りっと♪
とことん可愛がってあげるからね♡ (性的な意味で)
ブロロロロー。
まさか落葉香だったとはな。
酷いよね全く!
少し痛い目に会って来るといい!
お姉ちゃんの言うとおり!
でもあいつ、ちゃんと帰ってこれるかな?
・・・あっ。
その後、落葉香は一週間ほど学校を休んだ。
お見舞いに行った二人が見たのは、魂の抜けて真っ白になっていた落葉香だったという。