ではこの前の中間テストを返します。
解羅さん。
はい。
91点ですね、ひっかけの部分に引っかかってしまったようですね。
あうっ、やっぱり。
でも点数はかなりよいものなのでこれからも勉強に励んでください。
ありがとうございます!
次は正奈さん。
はい。
98点です、とてもおしかったですね。
どうしてもわからないところがあって。
後一つで100点でしたね、でも98点はこのクラス最高なので自信を持って次の期末に臨んでください。
ありがとうございます!
では次、落葉香さん。
はーい。
・・・。
どうしたんです?
おしかったですね! 後もうちょっとでしたのに。
ということは正ちゃんと同じ98点!
後もう少しで、2桁でしたのに。
はい?
次は頑張らないと追試ですよ。
返ってきた答案には8点の文字。
うわー!
では次に…
先生! さすがに8点は違うでしょ! きっと何かの間違いですよ!
席に戻ってください。 ちゃんと採点は行いました。
でもこの点数だと私の命が!
次頑張ってください。
はい次…
うう、どうしよう。
休み時間。
落葉香。
あふ~。
魂が抜けかけてる。
つ、次のテストで頑張れば…
その次があるかどうかが解らないんだよ!
どういうこと?
この前、お母さんに言われたの。
テスト前日。
この司会者おもしろ~い!
テスト勉強は順調?
だ、大丈夫、 かな?
そう。
うん。
点数悪かったどうなるか解ってるわよね。
お母さんの猫パンチなら叩かれ続けてたから耐性ができているよ!
阿加井に家庭教師を頼むから。
うわー! 勉強しなきゃー!
そして今にいたる。
あー、えっと。
別にね、お小遣い減らすとか、一発叩くとかなら慣れてるんだ。
でも今回は…
阿加井さんとの個人勉強。
もう! お母さんマジデビルだよー!
でもその点数を取っちゃった落葉香が悪いのでは?
罪悪感はあるよ。
でも! これはひどいよ!
ちゃんと謝ったら許してくれるかもよ。
そうかな?
ううっ、頑張ってみるよ。
家に帰る落葉香。
そろ~り。
テスト見せなさい。
ぎゃああああ!
ああああって、お母さんか。
他に誰と間違えたのよ。
あ、阿加井さんと間違えて。
阿加井はここにいないわよ。
よかった~。
で? テストは?
ごめんなさい!
テストを見せる。
あ~あ、8点か。
ごめんなさい!
いいわよ、頑張ったんでしょ?
うん。
わかった。 次は頑張りなさいよ。
!!!
うん!
さてと夕飯の支度っと。
じゃあ私着替えてくる。
ねこ美さんに頼まれてやってきたよ!
お母さん! 殺虫スプレー!
Gでも出た?
そいつよりもっと凶悪な奴!
てか阿加井さんはいないっていったじゃん!
言ったわよ。 ここにはいないって。 ・・・・
うわー! 騙された!
さっさと連れて行って勉強させて阿加井。
了解!
さ~て、個人勉強始めようか♡
大丈夫だよ! ちゃんと休みは入れるし、寝かせてもあげるから!
でも、ただじゃ寝かせはしないと思うけどね♡
た、助けて~!!
ズルズル。
パタン。
落葉香、立派になるのよ。
お父さん「・・・」
そうね。 落葉香と阿加井には幸せになってもらいたいわね。
応援してるからね! 落葉香!
落葉香「ぎゃああああああああああああああああああああ!」
ひい!? な、なんだ!?
こうして落葉香は家庭教師、阿加井の個人勉強により期末で100点を出した。
そして落葉香はテストという言葉に対し、一ヶ月ほど拒絶反応が続いたという。
落葉香「いやああああああああああああああああああああ!」