ゴーン!!!
いっでー!!!!!!
電柱に頭ブッけたぁー!!!!
いっでー!!!!!
ぶふっ・・・・くふぅ・・・・ぬふ
か、楓ちゃん、そんなに笑っちゃおじさんに失礼だよ・・・・
ツ、ツボった・・・・のだ・・・・ぬふぅ!
いっでぇー!!!!!
い、いかん・・・・腹が・・・・息が・・・・
ちょ!? 楓ちゃん大丈夫!? なんか変な汗かいちゃってるし!
いっでー!!!!!
うおぉぉおおおお!!!!
ザ・アイアンマン
ぶふ!!!
あははははは!!!!!
楓ちゃん! しっかりして! 楓ちゃん!
楓「急に・・・・アヒッ 真顔に戻ったとアフゥッ思ったら・・・・」
楓「ザ・アイアンマンってぇ~あはははは!!!!」
楓「しかも・・・・『ザ』ってアヒッ 真顔で・・・・」
楓ちゃん! もう喋らなくていいよ! 息ができなくなっちゃうよ!
どうかしましたかお嬢さん方?
うわ! こっち来た!
おや、そちらのお嬢さんは気分でも悪いのですか?
あ、いえその・・・・あの・・・・
楓「ぬふ・・・・ぐふえへぇ・・・・アヒッ」
あっもしかして何か嫌なことが落ち込んでるんですね!?
はい?
分かりますよ、僕もね、さっきそこの電柱に思いっきり頭ぶつけちゃってさ!
楓「ぶふ!!!」
ああ! 楓ちゃんのツボがフラッシュバック!
思わず人目を憚らず叫んじゃいましたよ、
いっでー!!!!!!
ザ・アイアンマン
ってね☆彡(テヘペロ
楓「・・・・なぎさ・・・・」
楓ちゃん! しっかり! 楓ちゃん!?
ああ大変! 楓ちゃんの顔が20代のうら若き乙女の顔とは思えないほど、涙と鼻水と涎でぐちゃぐちゃに!
楓「あぐぁ・・・・ウヒッ・・・・アハ・・・・」
うーむ、どうやら大分参ってしまってるようだね。
(誰のせいだと思ってるんですか!)
もしや病気かもしれん! 盲腸かもしれん!
ちょ!? 何する気ですか!?
心配しないでご友人。この僕が病院までお連れいたします!
あ、いや・・・・べ、別にそんな、対したものじゃ・・・・
楓「ヒィ・・・・ヒィ・・・・息が・・・・」
ご友人! あなたの目は節穴か!?
彼女は今もこうして苦しんでいるではありませんか!
いやあの、それはあなたの・・・・
安心してくださいお嬢さん! 人間霊柩車と呼ばれた僕に任せてください!
楓ちゃんを 何処に連れて行く気だー!!?
さあ! 僕に任せて!
楓「・・・・・・。」(ビクンビクン
いざゆかん!なべやかん! 目的はホスピタル!
楓ちゃんに触らないで!
ブン!
うお! 危ない!
!!!
これは・・・・
大豆!
の!
加工品!
・・・・・・。
・・・・分からん!
そこまで知ってて豆腐も分からないんですか!
楓「・・・・・・。」
とにかく、あなたのせいで、楓ちゃんはこんなことになっちゃったんですからね!
それは誤解だ! お嬢さんは大変な病気にかかってしまっているんだ!
こっちにこないで! 今度はスーパーで買ってきたばかりの殻付きウニを投げますよ!
どんとこい超常現象!
楓「・・・・・・。」
それでは遠慮なく!
安心して楓ちゃん! 楓ちゃんはあたしが守ってあげるから!
えい! えい!
ブン! ブン! ブン! ブン! ブン!
!!!
は!
ひ!
ふ!
へ!
ザ・アイアンマン
(さっきからなんなのこの人ー!)
ああ! 楓ちゃんがとんでもないアヘ顔に!
でもこれはこれで写真現像して永久保存しておきたい気分!
さあ、諦めてお嬢さんを僕にください!
くッ! ならばこれでどうだ!
深谷ネギ!
む! サイドスロー!?
これはブーメランの原理か!?
これは横に避けていては間に合わん!
ならば!
秘儀! イナバウアッー!!
ゴーン!!!!
いっでー!!!!!
電柱に後頭部ブッけたー!!!!
いっでー!!!!!
よし、楓ちゃん、今のうちに逃げるよ!
(ビクンビクン)
タッタッタッタッタ・・・・
目と目が合う~♪
瞬間~♪
す~きだと~♪
気付い・・・・おや?
・・・・消えた!
いつの間に!
・・・・・・。
ふふ、またいつかお目にかかりたいものですな♪ お嬢さん♪
あーきみ、ちょっとそこの交番まで来てくれるかな?
~終劇~