皆さん とうとう飽き冷め前線がやってきてしまいましたね。
飽き冷め前線? 秋雨じゃなくて?
ええそうです。 飽き冷め前線は恐ろしい…
例えば、 ・夏休みの異様なテンションの中で付き合ってみたものの、新学期になって冷静になり別れた(冷め)
・なんとなく勢いで軽音部に入った人たちのモチベーション(冷め) ・某島に上陸した某大統領に対する国民の反応(冷め)
・夏休み中伸ばし続けた髭(飽き) ・飲み会ばかりの大学生活(飽き) ・ぼっちの大学生活(飽き) ・そうめん(飽き)などなど。
…絶望した!! こんな恐ろしい飽き冷め前線に絶望した!!
何を大げさな… ただたんに飽きた冷めたの話じゃないですか。
いいえ、飽き冷め前線を舐めてはいけません。前線がそのまま停滞し続けてしまった場合、深刻な事態が起こるのです。
深刻な事態?
はい。例えば、大学生活に飽きる→無気力→留年。 恋人に冷める→相手憎悪→ストーカー化。というような感じです。
つまり、飽きや冷めをこじらせると手痛いしっぺ返しが来るのです。これは前線の停滞化ならぬ手痛い化と呼ぶべきでしょう。
先生…もしかしてそれが言いたかっただけですか?
ええまぁ、ふと思いついたんで。
ってそんなことはどうでもいいんです。それよりも、前線が手痛い化する前になんとかしなければ取り返しのつかないことに
はんたあああああああい!!
!? この叫び声は?
どうやら校門の方から聞こえて来ます。とにかく行ってみましょう。
反対!反対!原発反対! 反対!反対!原発反対!
なんと… まさかもう手痛い化してしまったとは…
どうゆうことですか?
これはつまり、政府による不徹底な原発リスク評価(飽き)→民衆不満→脱原発デモという流れで、政府に対ししっぺ返しがきているところです。
まぁ、民衆の中にはプロ市民や遊び半分で来ている人もいるんですがね…(ボソ
なるほど… 手痛い化してしまった前線に何か対処法はあるんでしょうか?
いいえありません。 なすすべなしです。
そんなことありません!
おや、あなたは…
大丈夫です! 前線は次第に南下して消えていくように、飽き冷め前線は軟化することで消えていきます!
あ、カフカちゃん。
風浦さん 軟化とはどうゆうことですか?
はいッ 軟化とはつまり、私たちの思考を柔軟化するということです!
なるほど思考の柔軟化ですか。 具体的にどのようにしたらよいのでしょうか?
例えば、大学生活に飽きた→新しい環境に移るチャンス! 恋人に冷めた→新しい恋人に乗り換えるチャンス!
このように思考を柔軟化すれば、飽き冷め前線というものは、何か新しい物事へ切り替えるチャンスであると言えます!
素晴らしい! 私もその思考の柔軟化とやらをやってみましょう!
先生、何か嫌な予感しかしないのですが…
~数日後~
先生! 開けて下さい! 早く学校に戻ってきて下さい!
もういいんだよー! 俺のことはほっといてくれよー! あっちいけよー! いや本当にあっちにいくなよー!
もう、カフカちゃんが変なこと言うから先生引きこもるようになっちゃったじゃない。しかもあっちいけだの行くなだのめんどくさいし。
うふふ、天気みたいにぐずついちゃったね。
上手いこと言ったつもりか。
でもさ、なんで先生の前線は消えないの?軟化すれば消えるんじゃなかったの?
もともと先生には思考の柔軟化なんて無理なんだよ。 だって筋金入りのマイナス思考の持ち主なんだもん。
分かってたなら早く言いなさいよ。
えへへ 何か面白そうだったから。
でもどうするの? このままじゃずっと引きこもりになっちゃうよ?
大丈夫だって。 どんなにぐずついていようとも、 そのうちきっと…あきがくるもの。
~数日後~
「「あ、先生!」」
いやーみなさんご心配おかけしました。やはり引きこもり生活は飽きましたね。
人間は働いてこそ人間なのです。 これからは心を入れ替え、頑張って仕事をしていきたいと思います。
えー、それでは出席を~
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
ふぅ、やはり仕事はいいものですね。秋晴れのようにすっきりとした気分になりました。
あ、糸色先生 おはようございます。
チエ先生 おはようございます。
そういえば… 校長先生がお呼びでしたよ。
おや、校長先生が? 一体何の用でしょうか?
なんでも、ここのところの無断欠勤について話があるそうです…。
!!? うわあああああ! しっぺ返しがきたあああああ!