もぐもぐ……
あれから護はカレーを食べたくなったために行きつけの喫茶店でカレーを食べていた。
もぐもぐ…… にしてもおいしいなぁ。 ここのカレーはいつ食べても
ふふっ♪ いつもありがとうございます♪ 作ってるかいがあります
彼女はこの店のオーナーである。 料理も作っている。 名前は知らない
いやぁ、マジうまいっすよ。 隠し味とかあるんですか? 教えてくださいよ~
ふふっ。 秘密です。 ひ、み、つ♪
ははっ。そうすか。 あ、カレー食べ終わったんでデザート頼みます
デザートを注文しながら護は鞄から例の恋愛小説を取り出す。
あら、その本は昔人気があった恋愛小説ですね
あ、知ってますか、やっぱり。 いや~気になったから借りてきたんですけどね
その本は確か大人気シリーズの最終作ですね。大人気で売り切れ続出だったようです
は? 最終作!? 最後の巻!? なんてこった……最後から読むの嫌なんだけどなぁ……
いえ、最終作といいましても別に他作品と話がつながっているわけではないんですよ
あくまでもシリーズ最終作品…… まぁ原作者がこの作品を最後に亡くなったからですけどね
へぇ……そうなんですか。 ん?
あれ? あれれ? ない! あれ、なんでだ!?
『カランカラーン』護が探し物をしている時に喫茶店の入り口から女性が一人入ってくる。
ん? あれは……ワン公?
ちょっと! 私の鞄にこれ入ってたわよ。
お、探してた短冊発見。 おつかれさん!
はい。 おつかれさまでした~
じゃ、ないわよ! ないと思ったらすぐ気が付きなさいよね!
まぁ、それもそうだわな。 以後気をつけるわ
そう言いつつ護は短冊を受け取る。
あら? その短冊……
デザートを持ってきたオーナーは 護の手にある短冊をチラッと見る
あれ、もしかしてこの短冊について何か知ってるんですか?
あ、いえ。 短冊なんて同じものはいくつもあるものですし。
ま、そんな都合よく知ってるわけもないですね
「金曜日はウチはきまってカレーなの」なんて書かれてる短冊をピンポイントで知ってるなんて……
!?
あの、失礼ですけど…… この短冊について何か知ってるんじゃないですか?
えっ? いや、その…… なんでそう思うんですか?
いや、慌て過ぎですよ。 何か知ってるんじゃないですか?
あ、いえ……気のせいですよ! 気のせい!
ならその気のせい…… 今ここで発表してもいいんじゃないですか?
は、はい?
いや、だってその気のせいが正解かもしれないじゃないですか! さぁ、教えてくださいよ!
あ、えと……今日は店じまいです! お帰りはあちらです~!
えっ、あっ、ちょ!
その後二人は店を追い出された。 二人以外に客はいなかったためすんなりといった。
これは何かあるわね……
いや、まさかなんとなく読んだ本に挟まってた短冊から事件のにおいがしてくるなんてすごいな
いや、まだ事件って決まったわけじゃ……でも……
気になるわよね。 この短冊……一七歳の天使ね…… 面白そうだわ
一七歳の天使か……なんかどこかで聞いたような……あっ!
あら、何か思い出したの?
従兄妹の美久利がなんか言ってた気がする! 隣町に住んでるし会いに行こう!
思い立てばなんとやらね! さっそく行きましょう!
はてさて、これからどうなるのかな? 楽しみだね!
ん? 私はだれかって? 美久利だよ。美久利。 覚えといてね
ちなみに次回は再び七男一さんが続きを書いてくれるよ。 リレー小説初の数回書きだね!
では、次回をお楽しみに!
ちなみに作者さん「小説家になろう」にて小説連載してるんで読んでくれたらうれしいです~