俺の名前は勇者(自称)!!
王様に城へ招かれた俺は 魔王を倒しに行く事を命じられた!
魔王を倒せば俺も真の勇者として 認めてもらえるだろう!!
そんなわけで俺は とりあえず近くの町へやって来た…
勇者 「ここが始まりの町かー。 結構平和そうな町だなぁ」
勇者 「さて…とりあえずまずは 錆びた剣をお金に換えようかな」
勇者 「道具屋は……と」
勇者 「あ、あの店かな!」
勇者 「すみませーん」
道具屋 「はい!何の御用でしょうか♥」
勇者 「この錆びた剣を 買い取って下さい」
道具屋 「申し訳ありません、お客様。 うちは新品の物しか 買い取らせて頂いておりません♥」
勇者 「え…でも道具屋って 何でも買い取ってくれますよね。 RPGとかでは」
道具屋 「そうですねー。 でもそんな錆びた剣が 商品になると思います?」
勇者 「……ならないと思います」
道具屋 「分かれば良いんですよー♥」
勇者 「………」
道具屋 「ところで何か買っていきません? 今なら薬草が10円ですよ~♥」
勇者 「いや…良いです。 所持金が50円しかないので」
道具屋 「ちっ……何だぃ冷やかしかい」
勇者 「あ…あの! どうしても駄目ですか!? 剣を買い取って頂くのは!」
道具屋 「はぁ?無理に決まって……」
道具屋 「っと……ごめんなさい♥ うちではちょっと無理です」
勇者 「そう…ですか…」
勇者 「…すみません。 じゃあ失礼します」
道具屋 「は~い。 今度は何か買って下さいね~」
道具屋 「………」
道具屋 「ちっ……やっと帰ったか。 あんな錆びたもん買うかっての」
道具屋 「さ~て、 お仕事に戻らなくちゃ!」
道具屋 「あ、そうそう。 塩撒いておかなくちゃ~♥」
………
勇者 「あ~…困ったなぁ。 こんな錆びた剣じゃ どうにも出来ないよ……」
勇者 「何とかして強い武器を 手に入れないと……」
勇者 「う~ん…… とりあえず王様の言った通り 近くの魔物を倒しに行こうかな」
勇者 「お金が貯まったら また戻ってくればいいか…」
勇者 「よし、そうと決まれば 早速行ってくるか!!」
勇者は町から出て行った。
こうして俺、勇者(自称)は お金を貯める為に魔物を倒す事に したのだった……。
俺…この戦いでお金を貯めたら… 強い武器を買って魔王を倒しに 行くんだ……
つづく……。