ジリリリリリリリリ・・・
はい・・・もしもし?
もしもし?母さん?
!!!・・・もしかして、太郎かい?
うん。明日帰ってくるんだけどさ・・
良かった・・・・あなた!太郎ですよ!!
な、なんだって?!
あはは、母さんも父さんも変わってないね
ところで、他に行くところがない友達を連れて帰りたいんだ。家で一緒に住んでもいいかな?
もっちろん!!ね?あなた
ああ、いいぞ!!
でも、一つだけ言っておきたいことがあるんだ。
彼は地雷を踏んでね、腕と足を失ってしまったんだよ。でも、僕は彼を家に連れて帰りたいんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
数日ならいいけれども・・・その、そういう方の世話は大変よ
家にいる間に、そのお友達が住める所を一緒に探しましょう。
そうだな、お前にも母さんにも父さんにも、自分の人生があるんだからその友達とやらの世話に一生縛られるなんて無理だ。
そうね・・・・・・・・・
・・・・・・・・・ガチャツーツーツー・・・・
次の日
(遅いわねぇ・・・)
ジリリリリリ!!
!(きっと太郎だわ!)
もしもし?
あ、えーっと太郎君のお母様ですか?
そうですけど・・・・
実は、太郎君が・・・その、ビルの屋上から飛び降りて・・・
自殺してしまったのですが・・・
えええ?!
い、今すぐ行きます!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
こ、こちらが太郎君のご遺体です・・・
!!!
な、なんてこと・・・・・・・・・
うううう・・・・・
(まさか、太郎・・・あなたの手足が無いなんて・・・・・・・・)