少年「てめぇの能力が何だろうが!俺の能力には敵うわけがねぇ!」
少年「いけぇ!!“大火蜥蜴(サラマンダー)”!!」
少女「その程度では私には勝てない」
少女「“カラー・ファイアーレッド”」
少年「お・・・俺の“火”が・・・っ!!」
少年「くそが!!全部ぶちまけりゃあいいんだろ!!」
少年「“水鉄砲(ウォーターガン)”!!」
少年「まだだ!“風の針(フェザーニードル)”!!」
少年「オラァ!“土巨人(ゴーレム)”いけぇぇぇ!!!」
少年「・・・ははっ・・・・・・」
少年「はーはっははははは」
少年「ざまぁねぇなぁ!!」
少年「な・・・んだと・・・・・・」
少女「あなたの能力の“火・水・風・土”の色は分かりやすかった」
少年「・・・!、まさか!!」
少女「知りたがっていたことを教えてあげるわ」
少女「私の能力は“色を具現化する能力(カラー・マテリアル)”」
少女「あなたが影と勘違いをしていたものは黒色を極薄の刃物にしたもの」
少女「そしてさっきはそれぞれの色を読み取り、インクに変えた」
少年「く・・・そ・・・・・・がぁ・・・」
女「少女ちゃん、あの人は大丈夫なの?」
少女「問題ない、急所は狙っていない」
妹「でも、結局バトルロワイヤルのこととかあまり分からずじまいだったね・・・」
女「一体何なんのためにこんなことを・・・」
少女「少なくとも、今の戦いに関係があったのは確か」
少女「あいつは世界中で能力者同士の戦いが行われていると言った」
少女「そして敗者は能力者でなくなる」
女「・・・能力者がどんどん減っていく・・・!?」
妹「ってことはもっと強い人が残って、戦わなくちゃいけなくなるの?」
少女「今日はもう遅い、この近くにあなたたちの家があるはず、後日また会いましょう」
女「あっ!!お姉ちゃんのことすっかり忘れてた!!」
妹「早く帰らなきゃ!!」
女「転移魔法は能力者同士でしか扱えないから、今から急いでもここからじゃ40分くらいはかかるよ!」
妹「迷ってる暇は無いよ!早く帰ろう!!」
?「なるべく能力者が少ない地域に来てみたけど、結構いたものね」
能力者「くっ・・・・・・、なんだ・・・、何が起きた・・・」
?「あら?まだ息があるなんて、手加減しすぎたかしら?」
能力者「お前・・・、能力者!」
?「今頃って感じ?さっさと死んでね♪」
ザシュッ!!! 相手の名も知らない能力者の首が胴と離れた
?「まっ、雑魚ならこんなものね」
?「この調子なら“6人の能力者”の中には余裕で入りそうね」
?「ま、一旦あっちに戻りますか」
第六話 忍び寄る影