“流れ星の降る夜に 上巻”

───彼のあだ名は店員くん。バイトをしているのを皆がよく見かけるからである。

本名は観神流星(みかみ りゅうせい)。名前の由来を聞くと・・・

流れ星みたいに願いを叶えられるような奴になってほしいからだって。

ちなみにクラスの皆は名前を忘れていたりなかったり。

(・・・私、先輩こと橘彩(たちばな  あや)は彼に特別な感情があったりする。)

(でも、皆と一緒にいるこの空間も好きだから。壊したくなくて、言えないでいる。)

(・・・もし、もし私が「貴方のことが好き」と言ったら・・・どうなってしまうんだろう?みんなは───)

───一緒に、いれなくなるだろうか

・・・・・・・・・

───みんなは来週の金曜に降る流星群見る?

(流星群・・・一度ぐらいは「流星くん」って呼んでみたいな・・・)

お?流星群が降るのか?さすが先輩!情報が早い!

知らなかったんですか?一昨日辺りにテレビでやってましたよ?

・・・妹が動物を見たいと言うのでな。

カピバラさんとかカワウソさんとかかわいいじゃないですか!

そんな妹がかわいいから許す!

みんなは見に行く?

あー、私たちは・・・妹がテレビの影響を受けて家族みんなで動物園に行くんだ。泊まりで。

すみません・・・僕も実家に行く予定が・・・

久しぶりにみんなで集まりたかったな・・・

・・・で?店員くんはどうするの?

ん~、俺はバイトがあるけど・・・夜は休みの筈だよ。

(───チャンスッ!)

───じゃあ、私たちだけで見に行かない?

お!それ面白そう!行く行く~!

(いょっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)これで暇は免れた!では各自解散!(バビュン)

ってちょ、まだ時間とか決め手ねーよ!待って~!

・・・ほほう(ニヤニヤ)

・・・・・・・・・

では・・・「第82回!ボッチだよ?!(´;ω;`)全員集合!」会議を開きます!

いえぇぇ~い!(ドンドンパフパフ~!)

今回は2人だけなので、パッパと手早く進めましょう!

(2人だけとか・・・!死んでまうやろ!)

じゃあ、腹が減っては戦はできぬって言うし・・・ポテト頼もうぜ!

オッケー!あ、あとナゲットとピッツァも頼めるかい?

了解しました!隊長!

さてと・・・じゃあ私はジュースでも・・・

ああ、俺が行くよ!レモンティーだろ?

うん、そうだけど・・・よくわかったね・・・

お嬢様のことなら何でもわかりますから!

なるほど!なら私を崇めたてよ!

ははぁ~って、早く話を始めないとな!とってくる!

・・・・・・

・・・・・・お嬢様・・・何でも・・・(ボッ)

トリップ時間、13分

───おい、どうした・・・大丈夫か?

うなじ・・・二の腕・・・ハッ!!

うぉっ?!マジでどうした!・・・本当に大丈夫か?

い、イヤ大丈夫だよ!・・・それより、何か言ってた?

・・・なんかうな重の腕とか言ってたよ・・・自分で言った事を忘れるなんて・・・その年でアルツハイマーは悲しいな・・・

私は心も体も脳みそも、ピッチピチの女子高生だーー!!

・・・・・・・・・

───先輩、彩の想いは届くのだろうか?

───店員、流星は何を想っているのか?

───2人は、どうなるのだろうか?

・・・続く。

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Posted at 2012/10/28 16:02 Viewed 9 times

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7作目です。シリアス2作目。・・・先輩と店員くんはどうなるのでしょうか?

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