お前ら! 騒ぐな! 騒ぐと食っちまうぞ!
うわーん!
腹黒女王様、こいつらひとりくらい食っても問題ないですよね!?
フム。 一人くらいならば許そう。
さすが女王様! それじゃあ遠慮なく♪
だ、誰かーーー!
そこまでデス!
この声は!
よいしょっと。
美食レッド!
美食グリーン!
美食ブルー!
美食イエロー!
美食ホワイト。
五人揃って!
五人「美食戦隊! オイシンダ―! 参上!」
おのれ忌々しいオイシンダ―め! また私達合成食団の邪魔をしようというのか!
そうデス!
子供たちと美味しい匂いのする食卓を守るため、私達は戦い続けるデス!
だがこっちだって毎度そう簡単にやられはせん!
ブルーは私が隅々まで舐めまわすから、他の奴らを食べておしまいなさい! ベアミート!
わかりました! ちょうど腹が減って死にそうだったんだ!
あんな奴私だけで十分!
とう!
ベシッ!
ふっふっふ。 その程度か!
な!? キックが効かないだと!?
弱い! 弱すぎるぞ!
今度はこちらから行くぞ! とりゃ!
ぐふっ!
ドサッ。
グリーン!
す、すまん。 前に出すぎた。
ここはいつものようにみんなで力を合わせた合体技で!
それで行こうよ。
ようし! みんな準備はいいデスか!
みんな「おー!」
マシュマロ! イ――ート!
説明しよう!
美食戦隊オイシンダ―は特殊なマシュマロを食べることで必殺技、ロケットランチャー連射を使えるのだ!
構え―!
ちょ!? お前らそれ現代兵器!
四人「「「「おりゃー!」」」」
チュド――ーン!
ベアミート「ぐべらばー!」
チッ! 今回もしくじったか。
覚えてろ! 美食戦隊! 次に会う時が貴様たちの最後だ! そしていずれブルーを我が手に!
美食戦隊! ありがとう!
いいってことデスよ! これも正義のヒーローの役目! ではさらば!
美食戦隊オイシンダ―は世界の子供達と世界の食卓の潤いを守るため、今日も悪と戦い続けるのであった。
…という夢を見たデス。
熊の一撃に耐えられる私ってどういうことだよ!
そりゃ正義のヒーローだから、そういうご都合主義なスキルを持ってるのデスよ。
何故私が敵の女幹部の位置なんでしょうか?
多分私が普段感じた印象がそうだったからだと思うデス。
誰がカレー大好きだ! 好きだけど!
それはどうでもいいとしてこれなら劇とか出来そうデス!
む、無理だと思うなぁ。
会長、僕は今の夢で活躍してました?
いやただ自己紹介して突っ立てるだけでしたよ。
うわ~ん! 僕って居てもいなくても同じなんですね!
何言ってるデス! いなきゃ駄目に決まってるじゃないデスか!
か、会長!
私の変わりに誰が仕事するデスか!
副会長辞めさせてもらいます!