おのれ・・・・忌々しい地球人共め~。
よもや我のGSを爆破するとは・・・・。
あらあらダメよそんなに眉間にシワなんか寄せちゃ。
せっかくの美人な顔が台無しよ☆
レイラ! 貴様、この事態に何故そう笑っていられるのだ!?
管轄は違えど、我らの軍事兵器があのような地球人ごときに・・・・!
あらあら、グレースともあろう方が、なんという愚問でしょう☆
なんだと?
そんなの決まってるじゃない? あの船はあたしの管轄じゃない。
組織としては大きな痛手かもしれないわ。でもあたしの管轄としては痛くもかゆくもないの。
つまりね、
他人事だから・・・・て、こ・と☆
舐めてんのかこのアマァ!
おう、そのくらいにしとけ。
III(スリーアイ)総統閣下のお出ましだ。
・・・・ちっ!
・・・・後で覚えとけよ。
まぁ、怖い怖い☆
それにあの地球人! 楓とかいったな、あいつもいつか我の手で直々になぶり殺して・・・・。
あっそれだったら、心配いらないよ。
テオドール! 貴様生きていたのか!
てっきりGSと一緒に宇宙の藻屑に化したかと思ったぞ!
まあまあ、グレース。あたしの弟をどこぞのバカと一緒にしないでいただけます?
・・・・・・。
まあまあ二人とも喧嘩しないで!
ふん! それよりもテオドール! 心配無用とはどういうことだ?
楓の乗ってる緊急用ポッドに、ちょっとムシを忍ばせといたんだ。
今頃、大変なことになってると思うよ!
・・・・そうかい!
あらら、せっかくいいこと教えてあげたのに、何をそんなに怒ってるんだろうね、お姉ちゃん。
そうねテオ、脳筋女の考えなんて、あたしたちにはこれっぽっちも理解できないわよね☆
お前ら、いい加減黙れ。
あらあら、ごめんなさい☆
グサッ!
!!!
??? 『!?』
か、・・・えで・・・
渚!
バチ・・・バチバチ・・・!
楓をかばう様に、覆いかぶさるNGS-D2。
その背中には、第三者によって放たれた銀色に不気味に輝く槍が容赦なく突き刺さっていた。
か・・・・え・・・・・
渚!? 渚! しっかりするのだ、渚!
バチバチバチ!・・・・!
渚! しっかり! 渚!
死んではいけないのだ、渚! これ以上死んだら、いくら火雅深様の蘇生術をもってしても、無理なのだ!
・・・・k・・・・e・・・・
喋るななのだ! ・・・・お願い、渚!
・・・・あり・・・・ ・・・・が・・・・と・・・・
NDS-D2のランプが消える。それはNDS-D2の機能停止を意味することだった。
なぎさぁー!!!!!
ザグシュ!
第三者によって、NDS-D2から槍が抜き取られ、その矛先が楓に向けられる。
・・・・すべて、お前の主の策略か。
??? 『・・・・・・。』
どうも、きな臭いとは思っていたのだ。
火雅深様の本殿、エイドリアンのワープゾーン・・・・。
そのどれもが容易に見破られて襲撃され、私たちは敗走を余儀なくされた。
内通者がいるに違いないと誰だって考えたのだ。
皆は小森を疑った。私も小森を疑った。
小森を疑うように仕向けられたとも気付かずに・・・・!
そうであろう!
京!
いや!
ドッペルゲンガー・・・・!
~終劇~