ピンポーン。
あん? 誰だろ?
今いいところなのに。
では。
いつもの。
二人「「ジャンケン」」
二人「「ポン!!」」
うぐぐ。
お願いね。
ピンポーン。
はいは~い。
どちら様?
花火しようぜ!
一人でしてなさい。
勧誘?
しつこい勧誘だったよ。
そう。
まあでも、もう帰ったから。
じゃあテレ…
ビ!?
どうした?
ま、窓に!
窓?
はな~び!
うわあ!
どおりゃああああ!
ゲシン!
アウチ!
ズシャ―。
痛い…
お前が変なことしてるからだろうが!
だってすぐに中に入っちゃうんだもん。
断っただろうが!
そんなこと言わず一緒にやろうよ。
大体花火は夜やるものだろうが! 今は昼間だぞ!
人のやったことのないことをするのが私の存在理由さ!
じゃあさっさとやって帰れ!
じゃあ一緒に…
もちろん、一人でな。
ええっ!? 今のは一緒にやってくれる流れなはずでは!?
そんなにうまく世界は回ってないんだよ! 覚えとけ!
そ、そんなこといわないでさ、一緒に…
帰らないとチョキが飛んでくるぞ。
わ、わかったよ!
一人寂しく公園でやるよ。
やっと帰ったか。
おかえり。
さて、テレビテレビ♪
じゃあ私は行くね。
行く?
行くってどこに?
落葉香のいる公園。
まさか、花火をやりに?
うん。
な、なんで急に?
花火が好きだから。
お、お姉ちゃんは行かないぞ!
別にいいよ。
えっ!?
じゃ、行ってきます。
あ、おい正奈!
行ってしまった。
私は絶対行かないからな!
1時間後、
正奈、遅いな。
公園に行こうか。
いやいや、あんなこと言った手前、おいそれと行けない。
・・・。
偵察しよう。
神社置きの公園。
花火はいいね~!
落葉香! 花火が髪に!
どおりで熱いわけだー!
早く水を!
でもさっき盛大に被ったから近くにないですよ!
落葉香「た、助けて~!」
ま、まさか眞流山と小萌莉さんもきていたなんて。
みんな楽しそうだなぁ。
ううう。
素直に行くべきか?
いややはり、やらないと強く宣言してしまったし。
のこのこと出て行けない。
どうしよう。
さっきからそこで何やってるんです?
うひゃあ!
どうしました?
あ、いや、その。
お姉ちゃんも来たんだ。
おんや~。
うぐ!
さっきは来ないって言ってたのにな~。
ぐぐ!
寂しくなったのかな~?
っ!?
帰る。
ま、待って待って! 今のは冗談だから!
冗談?
せっかく来たんだからみんなでやろうぜ!
ゆ、許してくれるのか?
私の特技はすぐ忘れるところさ!
それは誇れることではないですよ。
いいの! とにかく花火するよ!
お、おう!
やっぱり綺麗だね!
落葉香! 服に花火が!
やけど嫌ー!
な、なんでこのネズミ花火は私に向かってくるの~!
好かれてる証拠ですね。
わ、私の所にも来るよ!
正奈さん! 私が守るので逃げて!
対応の差別に対し改善を要求する!
そしてみな、夏の花火を楽しんだのであった。