ハァ・・・ハァ・・・。
あぁ~、ちひろタソかわいいお! はぁはぁはぁはぁはぁ!
クンカクンカしたいお! ハスハスしたいお! なでなでしたいお!
?
はっ、気がついてしまったお。ムニュムニュ・・・という選択も!? シュルリからのサワサワッ・・・だと?
うぉおおおおおおおお!
ぬぁあああああああああああ!
ぬぉおおおおおおおおおおお!
・・・・・・・。
(関わらないでおこう・・・)
ハァ・・・ハァ・・・。
ううっ、僕はなんてうすぎたない男なんだお・・・。ちひろタソにこんなけがれた想いを抱くなんて・・・。
ごめんね、ちひろタソ・・・。でも、でも君を見守り続けることで僕は罪をあがなうお。それで許してくれお。
フヒヒ・・・。
かっこいいお! 決まってるお! 絶好調だお!
ムッ!?
あ、あいつは・・・あいつは誰だお!?
見るからにチャラチャラしてるお! ちひろタソ! そいつに近づいたら火傷するお! 痛い目しかみないお!
あぁ、あの表情は出現確率親友レベル級の心からの笑顔だお! なんでだお! なんであんな!
なんであんなチャラ男にそんな笑顔を向けるんだお!?
ううっ・・・グスッ・・・ズズズッ・・・ヒッグ、エッグ・・・。
なんでだお・。見守り続けて罪をあがなうんじゃなかったのかお。なんで僕は泣いてるんだお・・・。
ごめんねちひろタソ・・・。僕には君を見守る資格すらなかったんだお・・・。さよならだお・・。
・・・・・・
おまわりさん、あの人です。
って、あれ? いない・・・。
すいません、お忙しいのにご足労をおかけしてしまいまして・・・。
いえいえ。怪しい人物がいたのは確かです。安全へのご協力に感謝いたします。
この地区のパトロールを厳しくするよう、手を打ちましょう。
ありがとうございます。
一方その頃・・・。
やだもー、いつの間に日本に帰ってきてたのー!? 電話の一本くらい寄こしなさいよー!
へへー、姉ちゃんを驚かそうとしてたに決まってんじゃーん。母ちゃんもとっくに知ってたぜ?
ええーっ!? 知らなかったのアタシだけー!?
感じわるーい!
Ah-ha! ビックリ大成功!
それにしても、 アンタ背が伸びたわねー。
育ち盛りですから!
ワイワイガヤガヤ
・・・・・姉弟水入らず中・・・・・
一方、彼は・・・。
・・・・・・。
ガバッ
風が、目に染みるお・・・。
あーあ。僕もオシャレに気を使った方がいいのかも知れないお。
モテなくてもいいお。普通を目指してみるお。
ちひろタソには・・・いや、早瀬さんには、もう恋人がいるんだお・・・じゃなくて、いるんだ。
せめて友達として、普通に話せるようになるんだ。
グスッ。
ガラッ
ピシャン
うぐっ・・・ぐすっ・・・。
おわり
俺は本当に何をやってるんだ・・・。