突然だが、 持ち物検査をするんだぞー。
がやがやがや....
文句言わずに、鞄を机の上に置いて、机の横に立つんだぞー。
よし、オッケーだぞー。
お菓子の持ち込みはいかんのだぞ。 お前は後で反省文だぞー。
え~っと、小湊はお休みだから・・・・
さてさて、次は小宮の番なんだぞ。
お手柔らかに頼むのだ先生。
まずは鞄の中身からだぞー。
・・・・・・。
・・・・・・。
小宮、これはなんだぞ?
!? 先生! 先生ともあろうお方が、 まさかご存知ないのですか!
も、もちろん知っているんだぞ! 小宮! 先生を馬鹿にしてはダメだぞ!
これはス、ステッカー?というやつだぞ。ケースとかに貼るシールみたいなやつなんだぞ。
先生、そんなこと見れば誰だって分かるのだ。幼稚園児でも分かるのだ。
なっ!?
私がお聞きしたのは、これに描かれている『キミP』についてなのだ。
キ、『キミP』!?
やっぱり、先生は『キミP』をご存知でないのだ。
今ナウなヤングの間でバカウケの『キミP』も知らないんじゃ、先生はもう時代のウェーヴからドロップアウトしてしまったのだ。かわいそうなのだ。
なんで先生が小宮にそこまで同情されなければならないんだぞ!?
じゃあ先生、『キミP』説明できるんですか?
そ、そそそそれぐらい! 先生だって、しし知ってるんだぞ!
(あれだ、 確かよく見るサイトの広告であったんだぞ、えーっとえーっと....)
(ダメだぞー! ネコ画像ばっかり思い出してしまうぞー! これじゃ余計に分からないんだぞ!)
(ここはこのステッカーから連想して当てるしかないぞ!)
(まずこの、 『キミをプロデュースしてみたい!』 これはアイドル関係か?)
(アイなんとかというゲームもあるぞ。きっとその派生系の可能性も十分にあるぞ)
(多分そうだぞ! これはアイドル育成ゲームだぞ!)
ぶっぶーなのだ♪
先生まだ何にも答えてないんだぞ!
残念ながら、これはアイドル育成ゲームではないのだ。
これは自分だけのオリジナルストーリーを作れるサイトなのだ。
豊富なキャラクター立ち絵に背景絵はもちろん、操作も簡単で誰でもカンタンに作れるのだ。
せ、先生でも大丈夫なのか?
もちろんなのだ。
小説を書くのが面倒だったり、ツクール系は難しいという人にこそ、この『キミP』はおススメなのだ。
じゃあ先生にもすぐに始められるんだぞ!
今すぐサイトにアクセスして、日頃蓄えたその妄想ストーリーを披露するのだ!
小宮! 先生頑張るんだぞ!
その粋なのだ先生!
と、いうわけで小宮! お前も後で反省文だぞ!
・・・・流石に逃れられなかったのだ。
このステッカーも没収だぞって、
ドバドバドバー・・・・
・・・・・・。
・・・・・・。
小宮。
・・・・はい。
・・・・・・。
・・・・宣伝もほどほどにな?
肝に銘じますのだ・・・・。
~終劇~