ー前回のあらすじー
平凡（だと思われる）な鈴木颯太はいつも通り可愛い幼馴染みの朝野陽子と一緒に登校していた
しかしその途中、空からへんてこりんな少女、桜井夢亜が現れる。
そして夢亜はなんと颯太のクラスの転校生だった！
この少女との出会いにより、颯太は数奇な運命に巻き込まれていく………かもしれない！
そんな感じでpart2始まるよー
ー放課後ー
おい鈴木… 君とあの転校生はどういった関係なんだ？
1日中2人とも睨んでばかりじゃないか。
………今朝、言っただろ
あいつが登校中に空から降ってきた女だよ。
そうか…あの子が… それがもし本当だとしてもどうしてそんなに仲が悪いんだ？
色々あったんだよ…… 語り尽くせない数々の事情がな…
そ、そうか… （深く聞くのはよしておこう…）
おっと、もうこんな時間か！
それじゃ、俺は部活へ行くから！ じゃあな、池永。
あ、あぁ… また明日…
おーっす…
……あ、お帰りなさいませ…にゃあ
おいこら、誰だ。松本にこんなこと教えたやつは。
俺っちだよーーーん！
まぁお前しか居ないよな…
ちーっす！颯太！ 相変わらずテンション低いなー
いや、お前が高いだけだからな？
颯くん…嬉しくなかった？
え、いや、そ、そんなことは…
そっか…
……ったく、松本も遠藤の言うことなんて聞かなくて良いぞ。
こいつ、変なことしか言わないし
う、うん…分かった… 颯くんがそう言うならそうするね
えーーひどーーい！
自重しろ、遠藤。
あの二人とも、そろそろ部活始めない、かな？
あ、そうだね！ じゃ、始めよっかー
ちなみにここは文芸部 …という名の廃部寸前の弱小部活である。
俺、鈴木颯太と
ちゃらちゃらしてるけど根は真面目な遠藤翔馬と
大人しめの不思議ちゃん、松本瑠奈の基本三人で活動している。
よく知らないが、幽霊部員があと数名いてギリギリ成り立っているのである。
しかし、一年生が居ないので後先が不安だ… あ、ちなみに僕たち三人は二年生だよ★
さあ、今日は来る文化祭の為に何かテーマを決めましょう！
はいはーい！瑠奈ちゃん提案！
ふむ、遠藤氏。 発言を許可します。
ずばり！！ 恋愛ものなんてどーでしょー！？
んー恋愛かぁ… なんかインパクトに欠けるなぁ…
えーー でもでも、颯太の書く恋愛小説とか興味あることない？（ひそ…
………！
お、オッケー！ その案に賛成です！
ちょっと待ったー！
な、なに？ 颯くん…
いや、純粋に俺に恋愛ものはかけないよ？
大丈夫！ き、気合いだよ、颯くん！
いやいや、気合いっていっても…
………………じとーーーーーっ…
うぐっ… な、なんだその目は！？
そ、そんな目で見たってやらないぞ！？やらないったらやらないからな！？
む～………
くっ…
…………………
ああ！もう！分かったよ！ やるから！頼むからその目をやめてくれ！
やったあ♪颯くん大好き！
松本って結構あざといよな…
じゃあテーマも決まったことですし、今日はそろそろお開きにしよっか
いえい！帰ろうー！
じゃあ俺こっちだから お二人さん、また明日ー♪
じゃあな、遠藤
ばいばーい
…ね、ねぇ、颯くん… 聞きたいことがあるんだけど…
ん？
颯くんはさ…好きな人とかいないの…かな？
え、どうしたいきなり？
あ、あのね…私ね…
颯くんのこと…！
つづく…
