――ある日の放課後。
――というわけで、 文化祭でのうちのHRの出し物に ついて話し合いたいと思うんだが……
何かいい案がある人はいないか?
はい、はーい!
ん?どうした、三宅?
その出し物って、 なんでもいいわけ――??
ふむ…… なんでもいいわけではないが、 学生らしい節度あるものがいいな。
えっ!? それじゃ、麻雀とかルーレットとか パチンコとかモンハンとか ダメなわけか!?
…お前は文化祭で何をしようとしているんだ…!!
す、すみません…… ほんの出来心だったんです…
けっ、それじゃ儲けないじゃん… 小遣い稼ぎしようかと思ったのによ…
聞 こ え て る ぞ ?
ふぇーー!! 許しておくれーー!!
まぁまぁ、委員長。 そんなに三宅をいじめちゃいけないよ。
うぅ……板倉ぁ……っ。
い、板倉……。 ま、まぁ、板倉がそういうなら見逃してやろうか。
いやー、すまないすまない。
お前が謝る必要はないぞ? 三宅がおかしな出し物を考えていたのがいけなかったんだ。
あ、あの……委員長? HRの出し物決めなくていいんですか?
あぁ、そうだった。 ゴホン、誰かいい案ある人はいないか?
じゃ、じゃあ、ここで俺が一つ、案をだしてみようかな…?
お?板倉が出してくれるのか?
ちょっと待て!! 早まるな!委員長!! あいつの考えをまともに聞いてはいけない!!
・・・・・・。
静かにしてますぅ……
――で、板倉、お前の案を聞かせてくれ。
えーとね、劇とかいいと思うんだ。
ほう、劇か…… 具体的にはどんなものをする気なんだ?
その件なんだが、もう考えてあるんだ。少し聞いててくれないか?
おう、いいぞ、話してみろ。
・・・・・・むかーし、昔。 あるところに、お兄さんとお兄さんがいました。
!?
お兄さんは山へ芝刈りに。 お兄さんは川へ洗濯に行きました。
(な、なんか、 すごい話キタ━(゚∀゚)━!!!!!)
お兄さんが川で洗濯をしていると、 川の向こうから、どんぶらこ、どんぶらこと、桃が流れてきました。
お兄さんはその桃を手に取ると、 すぐさま山へ芝刈りに行ったお兄さんを呼んで、家へ戻りました。
(ちょっと待て、これは桃太郎の話 ではなかろうか? い、いや、でも、お兄さんなんか 出て来なかったぞ…?)
お兄さんが包丁をもって、桃を二つに割ると、そこから、なんと!!
なんと!?
お兄さんが出てきました。
・・・・・・。
桃から出てきたお兄さんはすくすく育ち、ある日、村を襲ったお兄さんを退治するために兄ヶ島に行くことになりました。
お兄さんからきびだんごをもらったお兄さんは、兄ヶ島へ行く道中で、きびだんごをあげてお兄さんとお兄さんとお兄さんをお供にしました。
そして、兄ヶ島に行くと、そこにはお兄さんがいました。お兄さんはお兄さんをやっつけ、お兄さんを救い出しました。
その後、お兄さんたちは幸せに過ごしました…アーッ♂
・・・・・・。
どうでしたか? いい話だったでしょ?
お前も三宅と同じかぁぁぁぁっ!!
だから忠告したのに……
(お兄さんがたくさん…… あぁ、いい、いいよ……っ! い、いけない……何かに目覚めちゃ うよぉぅ……)
ま、また今度、 話し合いをしたいと思う…… 今日は本当にすまなかった……






