前回までのあらすじ
クラスにへんてこりんな転校生が来てテンション低めの鈴木颯太くん。
しかし、部内の少女、松本瑠奈によって彼の心は少しずつ癒されていくのだった…
そして、瑠奈と一緒に帰っている途中、瑠奈はおもむろに口を開き…？
そんなこんなでpart3はじまるよー
わ、私ね、颯くんのこと…！
ちゅどぉーんっ！
ようやく見つけたぞぉ！
げっ… なんだ、ピンクじゃないか。なんか用か？
ピンク…！？
こ、この天才的美少女、夢亜ちゃんのことをピンク呼ばわりだとー！？
というか、お前のせいでフラグがへし折られたような気がするんだが…
へし折る…？なんのことやら？
貴様には私と出会うフラグしか立ってないぞ？
あ、うん… もうそれでいいや。
……
ん？
じゃじゃ馬……
あれ？帰っちゃった？
…お前のこと、疫病神って呼んでやろうか…
Why！？
はぁ…自覚なしか…目も当てられないな…
な、なにがなんなのさっ！？
もういいよ……
ところで、聞きたいことがあるんだが。
ん？
お前ってなんでいちいち俺の前に「ちゅどーん！」って言って毎回現れるんだ？
え、むかつくからだよ？
ははは、随分と簡潔にまとめたなー
というか、いつ、どこで俺がお前に何かしたんだ？
えーー！ したじゃん！思いっきり！
初めてあったときから私のこと冷たくあしらったじゃん！この天才的美少女を！
天才的うざ女の間違いだろ。
きーーーっ！ 私のことまたバカにしてー！
いいもん！今に見てろ！ お前をぎったんぎったんにしてやるうー！
お、おう…
ふんだ！ばーかばーか！！
なんなんだほんとに…
はぁ…ただいま…
おかえり、お兄ちゃん
あぁ…沙織… 兄ちゃんはもう駄目だ。
え？
俺はとんでもないものと出くわしてしまったのかもしれない…
そ、そうなんだ… お兄ちゃん、お疲れさま
ありがとう…
あ、そうだ…！ あのね、お兄ちゃん…
ん？
あのね、ほら、いとこの加奈子さん、いるでしょ？
ああ、いるね
あの、それで…
遊びに来ちゃいましたー★
うわっ！？
お姉さん、独り暮らしで寂しくって♪
加奈子さん…また彼氏に逃げられたんですか？
ちがうっ！ 逃げられたんじゃなくてこっちから振ってやったんだ！
じゃあ、そういうことにしておきましょう…
とりあえず、しばらくはお世話になるから♪ よろしくねー♪
どうぞ、好きにしてください…
あれ？加奈子お姉ちゃん、お兄ちゃんにお話があるんじゃなかったっけ？
ん？あぁ！そういえばあったねー
なに？
いや… もうこの際、いとこの颯太をもらってやろうかなーって…
もらうってなにが？
だから、私の…
お・む・こ・さ・ん♪
……はぁぁぁぁぁぁっ！？
つづく
