落葉香、じゃあね。
え? うん。 じゃあね。
正ちゃんあんなに急いでどうしたんだろう?
最近正奈の様子がおかしい。
わ!? びっくりした! 急に出てこないでよ。
落葉香、何か知らないか?
しかも私の話無視だね。
特に知らないなぁ。
心配だ。
なるほど。 話はきかせてもらったのデスよ。
二人「「会長! どうしてここに!」」
なんだか面白そうな匂いがしたからやってきたのデス。
でも会長? 生徒会の仕事はいいんですか?
そんな面倒なものは後々。 今は君たちの話を優先デスよ。
本音は?
生徒会の仕事をサボるのにと~っても打ってつけでと~っても面白そうだからデスよ!
まあ人数は多い方がいい。
さすが! 話が早くて助かるデスよ。
問題はどう追跡するかだ。 このままではすぐに見つかるぞ。
それに関してはぬかりないデスよ。
会長:これに入って追跡すれば問題ないデスよ。
解羅:大ありのような気がしますが…
会長:スパイ活動するなら段ボール、これ基本デスよ?
解羅:明らかに何かに毒されているような。
落葉香:まだそっちのほうがいいじゃん。 私なんて図書館の館長に似てるキグルミだよ。
解羅:私達はジャンケンの結果だろう、文句言うな。
落葉香:でも~。
会長:し~! ターゲットを見つけたデスよ。
解羅:こっちに来るぞ!
会長:なりすまして回避するデスよ!
落葉香:ちょ! 私はどうすれば!
あれ? 館長さん?
落葉香:え!? あ、ああ正ちゃ、じゃなかった正奈君か!
どうしたんです? こんなところで?
落葉香:と、図書館に籠りっぱなしも体に悪いからね!
でも今は仕事中じゃないんですか?
落葉香:ギクッ!
なんか怪しいなぁ
落葉香:そ、それより君こそここでなにしてるんだい!?
解羅:落葉香すごいな。
会長:ナイスな機転デスよ。
そうだった! 立ち話してる場合じゃないんだった!
でわ私は用事があるのでこれで失礼します。
落葉香:そ、そうかい? それじゃあまた図書館で。
はい、では。
離れて行く。
落葉香:じゅ、寿命が縮んだよ~!
解羅:うまい返しだったぞ。
会長:今回のMVPデスよ。
解羅:おっと、ここで話してたら見失う。 移動しよう。
会長:そうデスね。
落葉香:ま、待ってよ~!
今私にそっくりな奴がいたような?
後編へ続く。