ここは~やはり最高の場所じゃのぉ
なぁ熊吉よ
親方様の言うとおりでごぜーやす
時に熊吉よ
なんでやんしょ?
腹が減らぬか?
そうでやんすね・・・・確かに (グゥゥウ~)
で?いきなりなんでそんな事を?
いや、飯にしよう思うてな
親方様・・・・まさか
おごってくれるんでやんすか!
ハッハッハ・・・・
んな訳ねぇだろぉが斬るぞ!
ススーーー(刀を抜く音)
じょ、冗談でやんす!
俺もだ(チャキッ(刀をおさめる音)
(絶対本気だったよ。俺食う気満々だったよこのひと!)
ん?
(?!思ってた事ばれたでやんすか?)
あれは何だ熊吉よ
あれ・・・・・とは何でやんしょ
あの木の下の穴・・・・何か光ったような・・・ 見て来い熊吉
何故俺でやんすか!
逆らうか?(チャキッ)
い、言ってくるでやんす!
熊吉はノッソノッソと木の真下へあるいていき、ものの数秒でもどってきた
何もなかったでやんす
なにも・・・・だと
はいでやんす
・・・・・・私も見てこよう
意外と深いから気をつけてくだせぇ
この穴だな・・・・・
あたりを見渡し始め、やがて穴の横に一つの石を見つけた親方はその石を拾おうと、手を伸ばす
これが光ったのであろうか
石を手にとったその時! 『いたぞぉ!!』と声が背後から聞こえ、帯刀していた打刀を抜こうとした瞬間
ッ!ここまで追ってくるかあああああああッ
袴が足に引っかかり後ろの穴へ ゴーーーーーーーーールイン!
わ、ああああああああ!!
ザワザワ・・・・ザワザワザワザワ
ん・・・・・んぁ・・・・・あ?
(スクッ) ・・・・・ここは・・・・一体
ここは・・・何処だ? 確か私は穴に・・・・ッ! 少し頭をうったようだな・・・・
あのぉ~大丈夫ですか?
ん?・・・そなたは誰だ?
あ、私は耶麻御子っていいます皆は巫女と勘違いしてますがアハハ~
うむ。ならば私もなのろう それがしは武井善十郎と申す いごお見知り置きを・・・
よろしくです!
お嬢様!
し、執事一号!!
探しましたよ
ん~!何故ばれた!
匂いで
あ、はい
それはそうと・・・・あなたは?
某は
この人は武井善十郎さん
(・・・ずいぶん古風な名前だ) 私は執事一号もとい、黄郷永寺です いご、おみしりおきを
こちらこそ
ねぇ一号
はい
この人家に招いていい?
えーっと・・・・それはお嬢様がおきめになられれば良いかと
じゃぁ呼ぶ! いいよね?十さん
十さん?!
だ・・・・だめ?(ウルウル)
あ、いや・・・・大いに結構! 十さんでもなんとでも呼べば言い! カッカッカ
じゃぁ十さんで! エヘヘ
あぁ!カッカッカ
良かったですねお嬢様
良かった良かった!
(それにしてもこやつら・・・なかなかどうして、面妖な格好をしよる)ジロジロ
十さん?・・・・どうしたの?
善十郎は御子を下から上へ、上から下へとなでるように見ている
お嬢様を変な目で見ないでいただけますでしょうか?
と、そこへ一号もとい永寺が視界をさえぎるようにわってはいる
これはすまんな なにぶん珍しく面妖な格好をしているもんでなぁ
俺達からすれば、あんたのほうがよっぽど珍しい格好だよ
そうか・・・・これが普通だとは思うんだがのぉ
着物着てそんな玩具の剣まで持って 大人だろ?あんた
そなた某を侮辱するか(スッ)
玩具じゃ僕はたおせな・・・・てそれ!!
いざ・・・参る!!!!
やめて!十さん!
善十郎が一号に切りかかった瞬間 御子が一号・善十郎の間にとめにはいった!
(ッ!まずい!押さえがきかん・・このままでは!)あぶない!避けるんだ!
ザシュッ!と言う音が確かに聞こえた・・・
弐へ続く