この街に突如、悪の女王ギュルゲがやってきた。
うふふ、この街でどんな悪さをしてやろうかしら。
……………
ふう、暑いわね、何か冷たいものでも食べたいわ。
と、暑がるギュルゲの前にアイスクリーム屋があった。
アイス屋か、いい物を見つけたわ。
そうだわ!この街での最初の悪事はあの店のアイスを全部食べて他の人が食べられなくしてやればいいのよ!
そうすればこの街の人たちは暑さで悶える事になるわ…! うふふふふふふ♪
ギュルゲはさっそくアイスクリーム屋へと向かった。
あの~アイス下さい♪
いらっしゃいませ、どれにしますか?
全部で♪
え?
だから全部よ全部! この屋台のアイスを全部買うわ!
え?えええぇぇ~!?
お金ならあるわ!はい!
ギュルゲは懐から金色に輝くカードを何枚か出した。
どう?これで全部買えるわよね?
は、はぁ…?
こうしてギュルゲは大量のアイスを手に入れた。
あ、ありがとうございました!
アイスを全部買い占めたギュルゲは近くのベンチに腰を下した。
ふふ~ん♪これでこの周辺の人たちはアイスが食べられなくて苦しむでしょうね♪
あのアイス屋のアイスは全部私の物よ! 私が全部食べてやるんだから!
それじゃ、いただきま~す♪
ギュルゲは大量のアイスを次々と食べ始めた。
ん~♪冷たくて美味しい♪ 体中の隅々まで冷えていく感じだわ♪
こんな暑い中、アイスを食べられないなんて、さぞかし苦痛でしょうね♪
などと色々言っている間にギュルゲは大量のアイスを全部食べきった。
ふう、美味しかった♡ さて、次の悪事は何にしようかしら?
ギュルゲが次の悪事をしようとしたその時…!
ぴ~ごろごろ~♪ ぐぎゅるるるるるぅぅぅぅ~♪ きゅっきゅるるるるるぅぅぅ~♪
う!?な、何か急にお、お腹が…!?
突然、ギュルゲの腹がエグい音を出し始めた。
ぐるぐるキュゥゥゥ~! ごろごろぴ~!
お、お腹の調子が…! ま、まさか…! ア、アイスの食べ過ぎが原因!?
流石のギュルゲでも、あれだけ大量にアイスを食べ過ぎたら腹を壊すのは当然だった。
こ…この私が、たかがアイスを食べ過ぎたくらいでお腹を壊すだなんてぇぇぇ~!
屈辱的な目に合い、怒りで身体に力を入れるギュルゲ、そして…
ぴ~♪ぐぼぐりゅりゅりゅぅぅぅ~♪ ぎゅるぎゅるピー!
ヴッ!?
腹を壊してるのに力んだせいで波が急降下してギュルゲは顔を青ざめて前屈みで両手で腹を押さえて両足を内股にするのだった。
ピー!ごりゅりゅりゅぅぅぅ~♪ げりゅりゅりゅぴぴ~!♪
はうあぁ~!?
激しい腹の下る音が鳴った瞬間、 ギュルゲは咄嗟に背筋を伸ばして今度は両手で尻を押さえた。
も、も、もう駄目ぇぇぇぇぇ~!!
ついに「アレ」の我慢の限界点を超えそうになったギュルゲは腹と尻を押さえるというはしたない格好でトイレのある所へと走った。
何処かに!何処かにトイレは!?
しかし、いくら探そうとも公衆トイレなどは無かった。
こ、このままじゃ私の悪の女王としての人生が終わってしまう…! だからと言って草むらで済ますわけには…!
トイレを探して走り回るも既に限界は近かった。
ぴ~ぐきゅるるるるるぅぅぅ~♪ きゅぅぅぅぅぅぅ♪ごろろ~♪
はうぅっ!? も、もう限界!こ、こうなったら…!
ギュルゲは1軒の家の前に来た。
ドンドンドン!!! ギュルゲはその家のドアを何度も 思いっきり叩く。
は、早く~!開けて~!
その時、家のドアが開いた。
え?どなたですか?
ち、ちょっとト、トイレ! トイレ貸してぇぇぇぇぇ~!
ええ!? い、いいですけど?
あぁぁぁ!! 駄目駄目ダメ~!! も、漏れる~!
きゃ!?
ギュルゲは少女を押しのけて家の中に入った。
ト、トイレ! トイレぇぇぇぇぇぇ!?
家の中に入った瞬間ギュルゲは キョロキョロと周囲を見渡した。
あ、あの… トイレは右の奥の方です。
ギュルゲが右の方を見ると ドアに「WC」というプレートが かかったドアがあった。
あ、あぁぁ~… て、天国への扉…
トイレを見つけて安心したギュルゲは一瞬身体の力が抜ける、そして…
ぴ~!ぐりゅりゅりゅりゅるるる~♪ ごろごろぴぴ~♪ ゲリッゲリリィィィィィ~!!
ヴッ!!!!!!?
我慢の限界点を突破したギュルゲは 両手で尻を押さえた。
うおっ!?うおおおおおぉぉぉ~! ト、トイレ!トイレぇぇぇぇぇ~!
ドドドドドドドドドドドドドドド!
ギュルゲは凄まじいスピードで 「WC」と書かれたプレートの かかったトイレに駆け込んだ。
ガチャ! バターーーーン! カチッ!
ギュルゲはトイレのドアを思いっきり開けてドアが壊れそうな勢いで力任せに閉めて鍵をかけた。
トイレに入ったギュルゲはスーツを 開いた胸元から脱いで足元まで下しほぼ全裸になり洋式トイレの便器に座った。
そして………
うっ!?
しばらくお待ち下さい。
間一髪でトイレに間に合った 悪の女王ギュルゲ 果たして彼女の運命は…