お? 落葉香が寝てる。
睡眠中、起こすと危険とか顔に貼っている時点でギャグだな。
お! そうだ!
顔にこうしてああして…
よし。
最高に面白いぞ!
10分後、
もう食べられないよ~。
はっ!
今のは夢か…
もう少しでバケツプリンを食べきれるところだったのに!
まあいいや、正ちゃんは図書室にいるだろうし。
ププ、くすくす。
ん?
あ! すいません!
ほえ?
何がどうしたんだろう?
正ちゃ~ん。
あ、落葉香。 起きた…
ど、どうしたの!? そのおでこの文字!
文字?
鏡を見る。
げっ!? なにこれ!?
いやこっちが聞きたいんだけど。
なんで「漬けマグロ」なのさ!
きっとお寿司が食べたかったんでしょ。
こんなことするのはきっと解ちゃんだ!
だろうね。
もう私の堪忍袋の緒が切れたよ!
そんなものがあったんだ。
仕返しだ!
ええ!?
とりあえず、解ちゃんの靴箱に何か入れる作戦。
やめたほうがいいよ。
私は知らない人に笑われたんだぞ!
そりゃいきなり、知らない人のおでこに黒マグロじゃあね。
黒マグロじゃなくて、漬けマグロだよ。
あ、ごめん。
これならまだ肉の方がマシだよ!
それもダメでしょ。
というわけで、これの出番!
なにこれ?
カエルだよ?
ほ、本物?
いや、本物は触れないので玩具です。
それなら問題ないね。
これを、こうしてああして…
よし! 隠れよう!
お! 本人の登場だ!
ふふふ! 絶望の表情を激写だ!
ん? 何か入ってる?
こ、これは!?
ただの玩具か。
ここはゴミ箱じゃありません。 そんなこともわからないのは落葉香だけです。
私だってわかるわ!
ん? そこでなにしてるんだ?
やば! 逃げるよ!
はいはい。
なんで正奈も?
暇つぶし。
復讐なら、次は期待してるぞー。
見た!? あの余裕の表情!
お姉ちゃん、なんだかわかってたっぽいね。
次こそは絶対復讐してやる!
はいはい。
落とし穴とかどうかな?
怪我するからやめなさい。