さあやってきました! 心理戦!
バウムクーヘンを食べるのは誰なのか!?
心理戦 第ニ幕の始まりです!
(ううん、どうしたら…)
(そうだ!)
私次グーを出すね!
二人「「っ!?」」
(アイツ絶対グーじゃない!)
(グーを出す? ひっかけか)
(よし! ならばここはチョキだ!)
(ひっかけと見せかけてそのままなはず、こっちにチョキを出させる寸法だね)
(でも私には通用しない!)
じゃあ私、パー出すね。
二人「「っ!?」」
(正奈が普通に出すとは思えない)
(絶対にひっかけだ!)
(ま、まさか正ちゃんが真似するなんて)
(多分私にチョキを出させる作戦だな!)
(うむ、どうする…)
(ならば!)
じゃあ私はチョキを出すよ。
二人「「っ!?」」
(まさかお姉ちゃんまでが真似するなんて)
(絶対チョキじゃない!)
(くそー! 二人とも何出すかわからない!)
(素直にグーを出そう)
いくよー! ジャンケン
みんな「ポン!」
・・・。
・・・。
・・・。
落葉香がグー、解羅がパー、正奈がチョキ。
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みんなもう考えるのはよそうよ!
確かに埒が明かない。
じゃあもう自分の感覚で。
(と見せかけて私は考えさせてもらう!)
(感覚であれば解ちゃんはパー、正ちゃんはチョキを出すはず!)
(私がチョキを出して解ちゃんに勝った後、正ちゃんを倒す!)
(全く、みんな馬鹿だな)
(そういいつつ考えるにきまってるじゃないか!)
(正奈が多分、チョキだ。 となると落葉香はグー)
(ならばここはグーを出して正奈を負けさせて落葉香と勝負する!)
(みんな考えがあまいね! 考えないフリに決まってるのに)
(落葉香がグーなはず、お姉ちゃんもグーを出す確率は大きいはず)
(よし! パーを出して勝つ!)
行くぞ! ジャンケン…
みんな「ポン!」
・・・。
・・・。
・・・。
落葉香がチョキ、解羅がグー、正奈がパー。
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(くっそー! こうなったらグーだしてやる!)
(ええい! グーで勝負!)
(次こそグーだ!)
ジャンケン…
みんな「ポン!」
みんなグー。
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もう速効でいくよ!
うん!
こい!
みんな「ジャンケン…」
みんな「ポン!」
落葉香がパー、解羅がパー、正奈がパー、会長がチョキ。
会長勝利。
やたー! 勝ったー!
負けた。
まさか会長の一人勝ちなんて。
食べたかったなぁ。
ウマ―!
おい、ちょっと待て。
何で会長がいつの間にかいるの!?
そういえば!
みなさん盛り上がっていたみたいだから祭りと思ってやってきたデス。
それは違う!
いやー! 美味しかった。
最後の一個が。
会長を捕まえて副会長に届けよう!
やば! 逃げろー!
さいならー!
待て―!
おや? なんだかすごい形相ですね。
会長を捕まえるんだ!
もう影も形もないですけど?
しまった!?
バウムクーヘン~!
何があったんですか?
ちょっとね。
眞流山さんはどうしてここに?
はい、実はいいものが手に入ったので正奈さんと一緒に食べようかと。
なんです?
裏参道の有名なお店のバウムクーヘンです。
おおー!
さすが眞流山だ!
え? なんです? なんか怖いなその反応。
眞流山さんありがとう!
いえいえ、正奈さんの笑顔が見れればこれくらい!
でもこれ買うの大変だったんじゃ?
昨日の10時から店の前に並んで一番に買いました。
正奈さんの笑顔のためならたった11時間待つなんて余裕です!
並んでる間に私の後ろに並んでた人達からお茶やお菓子を貰いましたから大丈夫でした。
じゃあ中でみんなで食べよう!
おじゃましま~す。
バウム…
クーヘン♪
こうしてみんなバウムクーヘンを食べることができたという。
落葉香「また一つ残った」
解羅・正奈「「ジャンケンだな!!」」